【議会運営委員会・行政視察】議会のペーパーレス化とタブレット・タッチアンドゴー


 

 

議会運営委員会にて行政視察に行かせて頂きました。
昨今、取り沙汰される「議会の視察」でありますが、実際にどのようなことをしているのか伝えるため、報告書をまとめたく思います。

 

 

 

タブレット導入の導入と、議会のペーパーレス化
行橋市議会でもタブレット端末によるペーパーレス化が議論されています。議会では毎回、凄まじい量の紙が消費されます。これをどうにかできないか?という改善であり、かつ不要に浪費される職員の負荷を削減したいという思いをもっております。人件費として見ても馬鹿にならない負担が生じています。

大量の紙が必要なる理由。
それは、審議を全て紙でやっているためで、これはこれで仕方ない側面もあります。
まず大前提として述べますが「全ての電子化」を推奨する立場にはありません。
紙には紙の優位性があり、その最たるものは「後で改変できない」点です。

また、サイン(署名)ではなく押印の文化がある日本では、割り印の存在を始め契約書類は「やっぱり紙」です。保険証券も電子署名をOKにしたり等、時代の変化は感じますが、意見書・決議をはじめ、最終的な議決関係の書類は「紙」でやるべきでありましょう。

 

 

 

「全部、紙である必要」があるか?
紙は紙で優位性があり、完全撤廃はできないと述べました。
では「全部、紙である必要」があるか?という話になります。

例えば委員会に諮る議案書など、稀に修正なども必要となり(誤字・誤記載であっても)差し替えが必要になります。

「議員=楽ちん」と思う方もおられるかもしれませんが、人口7万人の行橋市であっても総予算は270億円ほどあり、これを21人の議員で分割して審査するわけですから、真面目にやれば下手な税理士よりも「数字の精査」は必須なわけです。

A3サイズで数百ページ。
しかも場合によってはカラーを使わざるを得ない資料もあり(全部の資料がカラーなわけではありません。)一回の議会で使う資料は、女性だと両手でも持ちきれない重量があります。

ページ数というより、重さで論じたほうがいい量。
男性なら大丈夫でしょうけれど、これをもって2~3km歩けと言われたら悩むレベルだと思います。

ここに「誤字」が発生していた場合、差し替え作業とか凄まじいロスが生じます。
紙だって勿体無いし、人の手でやりますから、職員の負担も相当なもの。

そもそも論になりますが、この印刷費用は市民の税金から出ています。
大型の輪転機(カラー対応)もあり、単なるカウンター方式の印刷機だけではありませんが、それでも多額の費用がかかっているのが現状です。

電子化できるものだけでも、電子化しないか?というのが今回の話題です。

 

 

 

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議会の資料
そんなに資料が必要なのか?と述べる方もいるでしょう。
「地方議員=暇」という認識からかと思いますが、その点は誤解を解いておきたいです。

たった「年に4回」とメディアは叩きますし、
しかも数日限りの本会議と笑いますけど、あれはミスリードだと私は考えています。本会議日が少ないだけで委員会日程というものがあるのです。

確かに本会議だけに限定すれば、開会(議会初日)と最終日の議決、あとは一般質問が3日程度でトータル4,5日しかありません。
よって「年に4回、一週間程度」を報じられるわけですが、実態はそうではありません。年に、たったの4回、「一週間程度」の拘束かと言えばそんなことはない、ということです。

270億円分の事業を分野ごとにわけ(行橋の場合は総務・文教厚生・建設経済)各委員会で徹底的に審査するわけです。これも「出たとこ勝負」でやっているわけではなく、準備期間などを入れれば一か月はフルに拘束されます。議会日程中は、徹夜対応していることも多々あります。

二ヶ月お休みで、一か月だけ働くのか?という疑問もあるでしょう。
そうではありません。一か月が「議会に専従」する時間であれば、どこで勉強するかと言えば、残りの二ヶ月なわけです。そもそも一般質問をするにせよ、委員会で執行部をただすにせよ、市民の声をベースとするわけで、そのヒアリングなどが必要です。二ヶ月の準備を経て、一か月は「議会のみに拘束」というのが実際のところです。

そして、それだけの規模の予算の裏付け、必要性などの審査を行う際、「どれぐらいの紙」が必要となっているかを想像して頂けると助かります。

 

 

 

中野区議会
先進地の視察ということで、11月7日、中野区議会を訪問させて頂きました。

 

 

白井副議長はじめ、執行部の方に丁寧な説明を受けました。
段階的な導入、時間をかけての慎重な導入という流れ、審議に審議を重ねてのことと思います。
タブレット導入は、中野区議会は相当に早いタイミングで導入しており、特にWi-Fi環境の整備は通常のレベルではありません。

 

 

アクセスポイントは、一般には検索すらできないし、徹底的なセキュリティ強度であると思います。ただ、予算的に当市にとって適切かは判断に迷います。中野区議会は議員数も40名以上、人口や予算なども異なります。ただし、扱う情報が情報となれば、同種の通信設備も必要かもしれません。

 

 

これは市民の個人情報をコストと天秤にかけているわけではありません。どちらにせよHPなどで公開する資料だってあるわけです。ですから「公開していい情報」だけを電子化するのであれば、むしろセキュリティレベルは低くても構わないと思います。電気屋さんで売っているWi-Fiルーターで対応できるでしょう。

 

議場で記念撮影。

 

 

 

逗子市議会
翌日の11月8日、さらに移動して逗子市議会に視察に伺わせて頂きました。

逗子市議会は、タブレット端末を議会に全面導入しており、全国的にもモデルケースです。

 

 

 

菊池議長、田中副議長、そして同志の 丸山 ひろあき議員から説明を受けました。
議会主導で導入したこともあるのでしょうが、行政視察の説明も議員が率先して行う姿に感銘を受けました。

中野区議会も副議長自らが対応してくださり、どちらも「視察の最後まで」議員が同席しております。

さらに、逗子市の場合は以下のプレゼンも議員が行っております。

 

 

 

質疑応答や実際のタブレットを触らせてくれ、マンツーマンで説明してくれたのは正副議長です。
(これが通常の対応なのか、特例処置なのかは不明。)

 

議場で記念撮影。

 

 

議長は、私と前職が似ており車の開発だったとのこと。
研修終了後、技術系の話も伺えて嬉しく思いました。併せて隣接自治体から 笠間昇(綾瀬市)も訪問してくださっておりました。

 

写真は、自民党の会派室にて。
(向かって右が笠間議員ですが、これはタブレットからの操作でシャッターを切っているためです。)

 

余談になりますが、逗子市には小坪という地名があり、最近、小坪トンネルが災害で壊れた模様。どことなく「他人事じゃない!」とか思っておりました。

FBのフレンドでもあり、お会いするのは初めてですが、かねてよりコミュニケーションをとっておりました。

よくシェアしてくださるので、他の議員さんや近隣自治体の議員さんもよく知っていたようです。
なんとうか照れくさかったです。

爆破予告どうなった?とか、大阪で行った「機動隊員(沖縄派遣)を偏向報道から護るデモ」、凄い数の機動隊のバスだったね、等。

※ これらの余談は、研修終了後、休憩中に会派室で行った個人的な話であり、研修中は触れておりません。先方も配慮してくださったのでは?と感じました。

 

 

 

【私見】タブレット端末の導入について
私の意見としては、【導入は是非したい!】というものですが、同じくセキュリティー面などの不安もあります。

全員が同じ端末にするのか(セキュリティーは向上、しかし議員個々人の使い勝手は悪化?)私物を許すか等。さまざな審議を経つつの段階的な導入。
それぞれのタイミングで、様々な議論があったそうです。

その一つ一つが勉強になりました。私なりの意見はありますが、行橋が電子端末の導入に踏み切るかはわかりません。
ただし、本視察において研修させて頂いた内容は、その議論の際に大きな糧になると思います。

個人としての考えにはなりますが、私は導入に賛成です。
同僚議員らに「採用してはどうか?」と働きかけていきたい。
その際に、どういう形で導入するか、また「どこまでの情報を扱うか」はしっかり審議したいと思います。

扱うデータがデータゆえ、この分野についてはしっかり調査したい。
例えば入札関係のデータは、クラウド化すべきではないと考えているし、利害関係人が出てくる場合のデータも保持すべきではないだろう。紙のみの対応、か。

これらも電子化するならば、Wi-Fi環境のセキュリティだけでの三桁万円の予算は必要となるように思う。通信環境など、ハード面を「ほどほど」で抑えるならば、扱うデータの内容はレベルを落とすべきだ。つまり電子化できる範囲は狭くなる。

とは言え、ほとんどの情報はHPにも掲載されるクラスの情報であり、そもそも情報開示請求を受ければ出すような内容。うまく内規を組めば、適正なラインは見えてくると思う。

また、議場での使用も許可するべきだと思うが、「カメラ」と「マイク」が曲者だ。盗撮というと語弊はあるが、例えば秘密会であっても録音できてしまう。その機能を有した端末を持ちこんでいいのか?となるし、モラルに頼るだけでいいのか、という議論もある。(不正なアプリ、もしくはウィルス感染など。)

それでも「通信できる状態の端末」を、議場で使用する方針で意見を展開したい。理由は、質問のレベルが遥かに向上すると考えるからだ。ググりながら、他の議員の質問を聴けるわけで、さらに過去の議事録を検索しつつ動ける。これは議論の深化には非常に有効だ。

議会のレベルアップは、予算執行のさらなる適正化につながり、かつ政策討論に軸が移っていけば、市政発展の大きな起爆剤になる。それは市民の公益に資するものだというのが、私の認識であり立場である。

ただし、どのさじ加減がもっとも適正であり、リスクヘッジできてるかというのは、相当な調査を必要とするだろう。理論武装という意味のみならず、さらに調査を進めていきたい。今回の行政視察において、様々な論点が明らかとなった。ここから先は、事務的な意味で「私の仕事」である。

行って終わり、ではない。
行って得た気づきを、どう処理して、何を研鑽していくか、である。

 

 

 

タッチアンドゴー
大阪から帰って、関係各所と協議、報告・・・
が、終わり切らないままに、行政視察。

 

昨日の朝、東京に。7時半には集合場所にいたわけだが、起床は六時。
(前日の事務処理は2時までかかった。)
中野区議会で研修を受けさせて頂き、そのまま県外に移動。

本日、逗子市で研修を受けてさせて頂き、そこから福岡に戻った。
いまレポートを書いているわけだが、帰ったばかりである。

 

で、今から出張。
そのまま行く。
シャワーだけ浴びて、パンをかじりつつ(夕ご飯は食べ忘れた)
新しいシャツを鞄につめて、行ってきます。

今夜は北九州で宿泊(予定)で、明日が(たぶん)福岡市。
先般の大阪のデモの報告とか質疑で、それなりのクラスが相手のため電話はとれない日が続く。場所も時間も、まだ未定。

今度は県内の予定だけれども、行橋に戻ってくるのは土曜日じゃないか。
貯めてる原稿があるので、移動しながら原稿も書かないと。

「地方議員=暇」って、誰が決めたんだろうか。
タブレットで遊びたいわけではないが、ツールを入れるところは入れて、効率化を図らないと、負荷で倒れると思う。

それは公職にある責務ゆえ、倒れようが何だろうが、必死に処理はしていく。
確かに「できていない」議員もいるのだろうが、そんなところと自分を比較するつもりはない。

自らが必要と感じるレベルまで、自分を引き上げるだけだ。

 

行政視察には、多額の予算が必要となる。
市民が納めた大切な税金を原資としている。
(やや貧乏性の私からすれば)華美に感じる部分もあるが、議会として動く以上は致し方ない部分もあるのかもしれない。

もっとも大切なのは、何をどこまで、どのレベルで学んでくるか、だろう。
市民の公益にフィードバックできるかどうか、議論されるべきは、その点ではないか。
少なくとも私は、そのスタンスで動く。

 

 

 

 

 

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最後に。
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【議会運営委員会・行政視察】議会のペーパーレス化とタブレット・タッチアンドゴー への3件のフィードバック

  1. medakanoon のコメント:

    【議会運営委員会・行政視察】議会のペーパーレス化とタブレット・タッチアンドゴー 議会運営委員会にて行政視察に行かせて頂きました。 昨今、取り沙汰される「議会の視察」でありますが、実際にどのようなことをし

  2. 鳥海山たろう のコメント:

    膨大な資料が数百グラムのタブレットに入っているというのは持ち運びやすさや検索性など超便利ですね。

    ITの進歩の政治活動への影響は今後も(ネット選挙活動など含めて)大きいと思いますが、社会生活への影響も巨大です。
    たとえば日本と海外とでSkype会議など簡単にできるのは考えてみればすごいものです。

    政治からはずれますが、東京ではペーパーレス化も推進されている小池百合子都知事が、「通勤地獄の解消」ということで、最近は二階建ての電車の開発構想という何十年かかるかわからない構想などを検討開始したりしていました。

    でも通勤地獄などは、在宅勤務(週2日くらいのペースででも)が普及すれば劇的に解決するはずです。
    在宅勤務はそれだけではありません。子づくりがおそらく盛んになり出生率も上がり、家族間会話も増えて、職場ストレスによる鬱など精神的病いも減り、さらに都心と地方の格差や障がい者格差なども少しでも解消する可能性も秘めています。

    これは例ですが、実現にはIT技術の進歩や浸透と同時に社会の意識改革もかなり必要です。
    ありきたりの意見ですが、メリットとデメリットを整理して、デメリットへの対策を事前に用意しておくのが大切と思います。

  3. 櫻盛居士 のコメント:

    **********************************************************************
    暫く、小生のコメントには下記のフレーズを、継続的にTOPに書き込ませて頂きます。

    皆様に於かれましても、下記のフレーズを拡散されては如何でしょうか。
    何分、実績であり事実ですから、異存は無いでしょう。

     ・『テロを利用する共産党』
     ・『テロリストの味方である共産党』
     ・『テロに屈する共産党』

    **********************************************************************
    ※共産党に上記の様な意図が無いのなら、責任の全ては徳永克子行橋市議にある事が、第三者にも明確に分かる様に、組織内部で自発的に 粛清 処罰する事をお勧め致します。
     
     
    > 例えば入札関係のデータは、クラウド化すべきではないと考えているし
    ぶっちゃけ、クラウドだろうが自己資産のサーバーであろうが、物理で見れば同じコンピューターです。
    少しお値段のはるCPUを積んでますが、基本的には御家庭のPCの延長上にある代物です。
    形状は流石にサーバーラックにマウントする関係上平べったい筐体形状ですが、基本的には御家庭のPCの延長上にある代物です。
    まぁ、生活環境に設置する事を前提としてい無いので、冷却ファンの静音性は家庭用PCの方が秀でてますかね・・・。

    クラウドの場合ストレージを含む物理資産は、サービスの提供者にあります。
    クラウドサービスと言うものは、契約に基づき支払った金額に乗じてストレージ容量を割当てるものが主流ですので、物理ストレージで見た場合は同一のHDD上に複数のユーザーのデーターが記録されている訳です。
    物理的には一つの筐体にも関わらず、仮想で複数のコンピューターがインストールされており、仮想上でストレージ容量が割当てられている筈です。
    勿論、そう言ったサービスを提供している企業はデーターの保全性と、レスポンスの良さが基本的商材ですので、物理では複数のHDDに分割書込みされる様にRAID構成が組まれています。
    更に、商用サーバーはHDD障害予兆をストレージのLEDやコマンドで検知出来ますので、HDDが壊れ切る前にHDDを交換する可能性も十分にあります。
    尤も、HDDが壊れ切っていたとしても記憶媒体の盤が物理的、或いは書込みデータ自体が破壊されていなければ復元は可能ですが・・・。

    以上を考慮すれば、行政ほどの団体ならば独自サーバーを構築して、一見無駄に見える経費を使っても、危機管理の概念では決して無駄ではありません。

    最先端に見えても、実態は紙もHDDも単純な記録媒体としては変わらない代物です。

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