平成28年6月議会(2)


○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 次の質問に入ります。デゴイチ10号車の今後についてでございます。これはですね、市民会館がなくなるということで、そこの兼ね合いの中からの設置場所の問題で、行き先が分からないという状況になります。そこの部分の関連にはなるんですが、市民会館がなくなる、このことに関しては、私は、本当は嫌なんです。嫌だけれども、同時にいたし方がないなと考えております。
 昨今、熊本の大きな地震がございました。報道でも御覧になったかと思いますが、その中では、これはあまりいいことではありませんので自治体名は出しませんが、庁舎のほうが使用不能なほど損壊を受ける。これはあってはならないことで、公共施設というのは、最後の最後まで立ってなきゃいけないものだと思っております。
 なぜかと言えば、そこは防災の拠点であったり、まさに避難所であったり、困ったときに来るのが公共施設だと思っています。
 確かに公共施設は一個建てるのに、すごい単価が掛かって、なんで民間のこの建物がこうなのに、公共施設になると急に値段が上がるんだろうと。私は最初ですね、ぼられていると思っていたんですけれど、その側面もあるのかもしれませんが、耐震化から何から、極めて高いレベル、高い数値が求められているということも、議員になって知りました。
 その中で、ここまで築年数が経った市民会館が市民に安全に利用ができるのか、それにたち返ったときに、行政が、そしてその行政を監査する議会が、今のまま放置することはまずいんじゃなかろうか。むしろここまで古くなってしまう前に、早く壊して、壊すのみならず建て替えて、いま新しい市民会館が出来ているくらい。ですからこれは田中市政や今の執行部体制の問題ではなくて、もっと早くにメスを入れるべきだったんじゃなかったのかなと私は考えております。ですから、非常に寂しい思いはあるんですが、市民会館の解体については、私は賛成の立場を取っております。
 そこの部分で、市民会館について、私はこういう思いで言っているんですけど、市長の考えを聞かせてください。

○議長(諫山直君)
 田中市長。

◎市長(田中純君)
 お答え申し上げます。いま小坪議員がおっしゃった安全性、特に災害、あるいは地震等々の際における耐震性、あるいは安全性の面について、公共施設の一部である市民会館がいかがなものかという御指摘がございましたけれども、それは全く私は同じ考えでございます。今回、解体処分をするということを決定するに至った、むしろ一番最も大きな理由と言っても差し支えないかと思います。
 これは、私は直接見たわけではございませんけれども、天井の部分には職人さんでも上がれないほど腐食している。舞台の上で大太鼓を叩いたら、上からバラバラと天井の付属物が落っこちてくる、というような状況の中で、もし万が一、いま小坪議員が御指摘のあったように、公共施設が、もし災害が遭ったときの避難場所だということで、そこを避難場所に確保された市民の方に対して、もし万が一にでもその公共施設が地震はともかく、そういった災害に絶え得ないという状況にあるとすれば、それは取りも直さず行政の責任ということになるわけですから、我々はその蓋然性が非常に高いものに対して、まず建て替えを図るというのは、これはもう当然のことだと思います。以上です。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 デゴイチの話で市民会館関連でございますので、深くは具体的には問わないんですけど、一般論としてですが、コンクリートは当然、中性化もしていきますし、やがて壊れていきます。形あるものは壊れていくんです。それは非常に寂しいことで、私はもう伝統とか文化とかは大好きですから、本当はすごく寂しいんですね。ですが、やっぱり古くなります。
 コンクリとかは、特に市民会館の場合ですと、マッチ箱構造ですし、梁が庁舎のようには入っていない。一つ一つ大きな形になっていますから、ただでさえもともと構造的に弱い。理系からすれば当たり前の話で、一面ガラス張りで開いていて、そんな大きな空間でガタガタッときたら、天井は乗っけているだけかもしれませんが、強度が出る構造じゃないんです。本庁舎くらい、例えば議場くらい、このくらいの区画で沢山のものが入っていれば、中の柱とかも、それは強いですけど、私は、本当はもっと早くに決断すべきだったのかなと、今は考えております。
 それでデゴイチの話なんですが、残せるものは、やっぱり残したいんですね。愛着がある。市民会館も愛着があって、寂しいけれど仕方がない。だってそこに避難している人が、もし地震がガアッときて、震度4・5が来て皆が避難して、避難したときに本震でゴンと震度6とかがきて崩落して、千人単位で人が亡くなったりしたら、誰が責任を取るんですか。そりゃ当然、行政が取る。そうならないように先手を打って動いていくのが行政だと私は考えておりますから、非常に寂しいんですが、解体やむなしというスタンスをとっているんですね。
 実際問題、もう調査とか何とか以前に、ここまで古いコンクリの建造物がもつわけないんです。それが検査結果がどうであれ、普通に考えて、地震があったときに、しかも今から活性期に入ったんじゃないかという報道が何度もされる中で、大型の、特に構造上弱いものはやらなきゃいけないんです。その中で、私も寂しいんですが、市民も寂しいんです。その中で、市民から愛されたデゴイチまでもと、それは非常に寂しい。この思いは、市長も共有していただけるんじゃないかなと思うんですが、市長だって市民会館がなくなるのは寂しいと思いますし、デゴイチがなくなったら寂しいと思うんですけど、寂しいですか。

○議長(諫山直君)
 田中市長。

◎市長(田中純君)
 お答え申し上げます。とりあえず私は行政を預かる立場として、寂しいか否かは、とりあえず私の判断の基準には置かないことにしていますので、単純に危険かどうか。あるいは避難所として、あるいは公的な集会、あるいは会合の場所として使えるのかどうか、そういった観点のみから考えた場合、市民会館は解体のやむなきに至るということは厳然たる事実であるし、私の信念は揺らぎません。
 併せてデゴイチの件ですけれども、デゴイチは実は市民会館とは別個に問題が浮上していたわけです。これは、議員はあるいは御承知おきかもしれませんけれども、国鉄OB会の方々が中心に、デゴイチを残そうという運動を、こういった地震、あるいは市民会館解体問題が起きる以前に活動されていたわけです。そしてその活動の過程の中で、我々としても歴史的に価値がある、また併せて行橋市がかつてはJR、国鉄を機関区として発達をしてきたまちであるということもあって、OB会の方の中には、特にあれを保存しようという動きが非常に強くありました。
 率直に言って、ここで私の個人的な見解を言わせていただきますけども、市民からそれほど愛されているというぐあいに私は思っていません。はっきり言って、あそこに放置されていて、誰も相手にしない。あそこで人が見ているのを見たこともないし、最近は、危険ということで立ち入りを禁止しているわけですけども、残念ながら行橋市役所の横に置いているデゴイチが市民に愛されていた存在とは、私は思っていません。
 だけども、一部の方が熱心に保存運動をやられているということも、私は認識をしておりました。ですから彼らと話し合った末に、彼らは、自分らは一定の場所に移すために募金活動をやると。足りない部分は、行政が補ってくれというような話がまずございました。それは何度も言いますけれども、市民会館の解体運動とは別の次元で起きてきた問題です。
 ところが、残念ながら彼らも1年強、募金運動をやったわけですが、残念ながら目標のお金にはとても及ばなかった。そういった現実があった中で、私どもも、これをどうするか。段々放っておくと危険になってくる。この危険という意味は、鉄が腐食して、子どもが間違って上がったりすると危険だということ。それから実はアスベストを使っている。ですから、このアスベストが腐食した金属を破って外に出てくると、また別途の公害を生むだろう等々の問題から、これは放置しておくわけにはいかないという判断が片一方にあったわけでございます。
 それで外部の方も含めて、平成27年度に、これをどうしましょうと、一応審議を、鉄道の専門家を含めてお願いをしたわけです。その答申が、最終的には、引き取り手を探した上でのことだけれども、最終的には解体もやむを得ないというお答えをいただきましたから、この28年度当初予算に700万円弱の670万円でしたか、その解体費用を計上させていただいて、そして予算を通していただいたということであります。
 ただし、最後のラストエフォートと言いますか、一応、デゴイチ10と製造ナンバーまで入っている機体ですので、私どもとしても、もし残せるものならば、予算的にも許容できる範囲内ならば、そしてこれを市民会館の側に、あるいは今後出来る警察署の横に置いておくわけにはいかないので、置ける適当な場所がさらに見つかる、そういった所々の条件が整えば、解体せずに移設改修ということも選択肢の中の一つにあるということで、いま募集をやっている最中であります。
 恐らく7月いっぱいにその募集の結果が出ると思いますので、その結果次第で我々はさらに考えていこうと思っております。いま現在、正式に引き取る、あるいは改修するというような正式な申し入れはございませんけども、インフォーマルには10数件の依頼が来ている、あるいは引き合いが来ているというぐあいに聞いております。以上であります。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 一問一答式ですから、個別にもう一度、細部に、ちょっと短めの答弁を求めていきたいんですけど、寂しくないと市長は言われましたけど、私はもうそこの感情面、情緒的な部分を、ぜひ述べていただきたいんです。
 なぜかと言えば、私はもう特に理系で、むしろドライというか、法律とかもどんどん言うタイプです。しかしその原動力とハートは、特に選挙を経て出て来た人間に関しては、市長は行政職であり、そして選挙を経て来た人間ですから、感情は当然あってしかるべきだと思うんです。ですから私はやはりデゴイチがなくなったら寂しいなと思いますし、それが原動力でございます。手段は極めて理系でドライでございますけど、やっぱり心で動きたい、私はその寂しさを共有してほしいですし、2つ目に、市民からそこまで愛されていないという答弁がありましたが、私は愛しています。ですから、少なくともその市民は目の前にいます。私も住民票はここにありますので。
 ですから、そんなに愛されていないと言っていますけど、結構愛されている方がおられるんじゃないかなと。
 情緒的な部分が伺いたいのと、またですね、少し違う側面からの質問にはなるんですが、人口増、またトップセールスを含めた発信というのを市長は掲げておられると思います。その中で、ビエンナーレを掲げておられまして、あの政策はあの政策で、私はどうなのか、よく自分は得意分野ではないから、今はちょっと分からないなというスタンスですけど、このデゴイチ10号車というのは、全国で10番目ですから、九州でも恐らく最古じゃないかという話で、特に初期型は非常に豪華仕様という、後々簡素化されていく中で、極めて貴重な機体だと。
 そうなってきますと、近所の人はそうかもしれないけれど、全国からいま非常に注目を集めている。こうなってきますと、行橋の去就、また市長の動きというのは、極めて高い注目を集めていると考えているんですね。
 そこのところも含めて、単に解体ありきではなくて、もういよいよになったら仕方がないんですよ。しかし最後の最後まで行政でできることは、ぜひサポートしていただきたいと思うんです。情緒的な部分を交えた上で、市にできることは、出来る限りのことはしていこうと、そのような言葉はいただけないでしょうか。

○議長(諫山直君)
 田中市長。

◎市長(田中純君)
 ですから、行政判断に関して、個人が寂しいとか寂しくないといった、そういう要素は大した意味がないということを申し上げているんでして、議員もそこまでおっしゃるなら、あえて申し上げますけれども、デゴイチの写真を市報に掲載をしたときは、あの全面に書いた文章は私は書いたわけですから、私なりに惜別の辞を送ったという気持ちでおりますので、私なりの愛情の表現だと思っていただいて結構です。
 ただし、行政判断をするときに、そのことが愛情があるか否かということは、とりあえず関係がない。危険であるか、それから効率的であるか、そういった観点でのみ考えるべきであろうというのが私の立場であります。
 それからデゴイチ、今あるものにつきましては、恐らく7月いっぱいで具体的な提案が出てくるやに、私も期待をしています。大いに期待しています。ただし、既に解体というかたちで予算を上げていますので、もし7月31日にない場合は、多少の猶予を置くにしても、最終的になければ、これは今申し上げましたような理由の中で解体のやむなきに至ることも御了承願いたいということであります。以上です。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 私もその部分は、子どもではありませんので、いよいよになったら、それは覚悟はしなきゃいけない。ただ最後の最後まで粘れるところはぜひ粘っていただきたいし、そういうデゴイチを、また工業文化として愛している人間もいるということを勘案していただいて、情緒的な部分ではなくて、一定層いるんだと。また全国から場合によってはビエンナーレよりも行橋市が注目されているんじゃないかと。そこまで大きく扱われているよと、極めて価値のあるものだというところも勘案していただきつつ、最後まで粘っていただきたいと思います。