私のルーツ。議員としてこの場に在る理由。

罵声と、議員バッチ、という話。

ついつい怒鳴りたくなる夜。
罵声に転嫁したくなる日もある。
叫んでしまったこともある、後で恥ずかしくなるのだが。
思い起こせば皆さんにも同じ経験はないだろうか。
これを敢えて止めようとは思わないのだが、まあ聞いてほしい。

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私の原動力も同じようなものなので。
怒りとか悲しみとか、見捨てられた感とか。
これをスタートライン、ルーツと言ってもいい。

みんなと同じなんだ。
ただ、ちょっぴり早かった。
そして速かった。

じゃ怒りって何かって話。
国から見捨てられたってなんだろうっていう部分。
具体的には、製造派遣の拡大、グローバリズム、構造改革。
いわゆる小泉改革ってやつ。
これのこと。

私はこれが嫌で、本当に嫌で。
その時代に、起きうることを見える立場で
ボロボロにされていく同世代を泣きながら眺めていた傍観者でした。

大げさな言葉に感じるかもだが、血の涙を流しながら、私は見ていた。
東証一部上場企業の、製造工場の正社員(技術職)として。
世界が、世代が壊れていく様を、見ていた。

傍観者であることがもどかしく、情けなく。
それを「是」とする世の中と、大人たちに。
激しい葛藤を覚えました。

これより叩き落とされていく仲間たち(同世代)を見ると。
一方的に国家を(考えることもせず)安心しきっている。
ぞっとした。

世の中が熱狂する小泉改革により、
私たちがどうなるのか、工場がどうなるのか、この地域がどうなるのか。
これから10年後、20年後の若者がどうなってしまうのか。
賃率がどうなっていくのか、はっきりと見える立場にありました。

これが私の目の錯覚であればいいと祈りました。
きっと私の頭がおかしいのだろうと。
私の脳内だけにある未来であれば、と。
私だけが勝手におびえているのだ、と。

だけど、そうではありませんでした。
だから、ここにいます。

その後。
目をつぶりたくとも、業務として、
私は無理やり目をこじあけられて
まざまざと。
壊れゆく同世代の人生を見てきました。

当時は「派遣社員」「契約社員」という聞きなれぬ言葉は
元々はエリート業種に限定された名称でしたから
「派遣になれた!」と驚きと共に喜ぶ若い女の子の声が耳から離れません。
私は、どんな顔をしていいかわからず、微妙な顔で、必死に笑顔をつくろうとして、うっすら笑っていたのだと思います。
悲しそうに笑っていたのだと思います。

端的に言えば、
私はもともと反自民です。
こう言えばわかるでしょうか。
(意外でしょうか?)

構造改革に怒りを覚えた、若者。
見ようによっては国家の制度により、夢と希望をむしりとられ、雇用を奪われ、将来を削り取られた若者の一人。
来る日も来る日も、テレビが「小泉ばんざい!」と報道する中で。
熱狂的な支持の喧騒の中で、

そんなノイズまみれの中であっても。
状況を把握できた数少ない人間の一人です。
友人たちが、ズタズタにされる流れにあることを知りつつ、まるで件(くだん)のように不幸せな未来だけを語ることしか術を持たぬ弱い人間でした。

恐らく犠牲になる世代において、あれが行われた際、リアルタイムで状況を理解できていた人間は本当に少ない。
熱狂の渦の中、どうなるか見据えていた人間なんて、実際どれぐらいいるのだろう。

初めて政治と向き合わざるを得なかったとき私が見たものは。
政権与党と国に捨てられていくという現実でした。
私を含む若者と、これから若者として世の中に飛び立つ、投票権も持たぬ中高生たちの未来が「大人たちによって換金」されていった時代でありました。

誰もそんなこと当時は聞いてもくれなかった。
何よりただの新入社員+αの私の意見など、誰も必要とはしてなかった。

20代で一度目の選挙、若者に風が吹いてるわけでもない中。
必死に訴えた政策なんて誰も聞いてくれなかった。
ベテラン勢に対し僅差まで迫りますが、あえなく落選。
それでも叫び続けました。
ネットで政治を語るようになったのは、その後のことです。
これ以降の私の活動は、どこかにログでもあるのでしょう。

怒鳴り声を、静かな分析のエネルギーに転嫁できたのは。
いや、転嫁せざるを得ないと気づいたのは。
怒鳴り声に発散させ、うちなるパワーを浪費しては、負けてしまうと思ったから。

「負ける」って戦ってるの?って言われそうですが
はい、戦っています。
何と戦おうと思ったかは、この冗長な文章の行間に織り込んでいると思います。

変な言い方ですが、同年代で統計とれば、私は確実に上位に位置する、と。
そんな自信だけはありました。
頭がいいとか、それを賢しげに語るとか驕り高ぶるとかではなくて。
ただ、冷静に、そう思ったのでした。

もっと言えば「見えてしまった責任」でしょうか。
船が座礁するような大きな岩があったとしましょう、
見てしまった者は回避が間に合おうと間に合うまいと、「舵をとれ!」と行動に移す責務があるのだと思うのです。
なにせ気づいていない乗客が多数、乗っているわけですから。
彼らに対して「見えてしまった者」には責任がある。
言い換えればお人好しなのかもしれません。

以下は特定の見方をすればファシズムになりますが、いやファシズムの正しい解釈なのかもしれないけれど。
「力のあるものは、弱者を守らねばならない」と。

切り捨てられ、ぼろぼろに使い潰される同年代を見るに
彼らに変わって、力もポジションも、権力も金もある上の世代に
単騎特攻して勝ち抜ける人材は、たぶん結構すくないなって思って。
だから負けるわけにはいかないし、退くわけにはいかないって。

愚痴ってても、日本は守れないし。
嫌なことだらけで、叫びたい夜ばかりだけど、
私も同じなのだけど
それでは守れない。

日本を、といいますか
もっと具体的に言いますと
私ども、若い世代の将来と
そして投票権ももたぬ若者
生まれたての子供たちの未来です。
いまの現代日本を創ってくれた祖先の名誉と、その努力への感謝を、です。
これが私の護るべきものです。

敢えて書くことではないのでしょうが。
スタートライン・ルーツには「老後の福祉の充実」とかいう観点はまったくもってありませんでした。
自分を含む若者の生存権をかけて、生き残りをかけて。
殺される!と思ったから立ち上がらざるを得なかっただけです。
なにせ高校生や中学生は投票用紙すらありませんから。
お兄ちゃん世代としては、体を張るしかなかっただけです。

護るためには
怒鳴って発散することは、私には許されない選択肢だったのです。
なぜなら、私は、できるから。
その力を有する者は、それを正しく行使せしめねばならない。

うーん、自分自身でも何いってんだかわかりませんが。。。
ま、なんだ、怒って怒鳴っても向こうの思うつぼなわけで
それってすげーおもしろくないなって。
シンプルに言ってしまうとそんだけ。

上の世代とケンカする必要も、稀にある。
権力、力、金。全部こちらより上だ。
だから状況はどうしても不利になりがちで。

懐柔されて長い物に巻かれたほうが楽なんだ。
生きていくことも楽だし、仕事も楽です。
それでも(自分だけの利益のために)巻かれるという選択をせず。
不利なケンカでも逃げ出さないというのは少数派なわけで。

その損得を無視した(変なやつにカテゴライズされる)少数派の中でも、勝てるだけのスキルと実力を持つものとなると、さらに少ないわけで。
自分をその一人だと感じた時点で、逃げるって選択肢と。
怒鳴って終わりって方法はなくなったんですよね。

そして人数が少ない以上、簡単に撃墜されてしまうわけにはいかなし
人数が少ない以上、過負荷がかかる局面ばかりで。
イコール、だいたいの案件は危ないものが多くなってくるわけで。
それを仕方ないなって受け入れるしかなかったわけです。

結局、向き合うしかないし
それを同世代に求めることは恐らく無理なわけで。
非常に残念ながら少数で、やるしかないわけで。
だったら、一人になってもやってやる、って。
そう思いました。
だから、戦います。

これが私が議員バッチをつけている理由です。
私のルーツと、気分のままに書いた雑記です。

<特記>
今日から下記にFacebookでのコメント欄を設けてみました。
ちゃんと動作すると思いますが、ちょっとテストがてら書いてもらえると泣いて喜びます。
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  1. hayabu3300 より:

    テスト協力のつもり

    ここのコメント欄でいいんだろうか、ちょっと不安ですが。

    衝突の矛先ばかり見ていると、イライラして守勢になりがちです。その根っこをどうやって腐らせるか、栄養を絶つかといった攻撃的視線に立つと、攻勢に出れると思いますよ。釈迦に説法でした。当方もついつい矛先見てカッカしてしまいがちですが、難しいですね(あ、これは仕事の話(笑))。

  2. shinya_k より:

    hayabu330さん
    ありがとうございます。
    まさに仰る通り。。。

    >ここのコメント欄でいいんだろうか、ちょっと不安ですが。

    もう一つ上段の、facebookでの投稿欄もお試し頂ければ幸いです。

  3. 白山松美 より:

    私は国民健康保険関連で貴殿を知ったものであります。
    自分の思いを赤裸々に綴った内容に感銘いたしました。
    ただ、行橋市議会がその思いをどう受け止めるのか…?
    たいへん心配でもあります。

    我が安城市議会もそうですが、たぶん行橋市議会も理屈や正義で動かないことが多々有るのではないでしょうか。
    私も『自治基本条例』関連でさんざんな思いをしております。

    貴殿の思いの多くが具現化されますことをお祈り致します。

    • 小坪しんや より:

      白山松美議員

      お世話になっております。
      >ただ、行橋市議会がその思いをどう受け止めるのか…?
      >たいへん心配でもあります。

      ありがとうございます。
      幸いにして、市長派・議長派でございます。

      先般の議会においては、議場への国旗掲揚に際し、賛成過半数を得て決議を通すことに成功しました。

      共産党からの本会議での執拗な攻撃により、防衛関係の特別委員会を追われ、諸派となりましたが・・・

      いまでは会派を結成し、前議長と共に「市議会内で最も破壊力のある会派」として縦横無尽に暴れております。

      ネットを行う保守議員にありがちなのですが
      「こんなことも知らない」と、見下すような空気を出していた時期があります。
      それ以来、一切のネットの知識はひけらかさず「外で戦うとき」と「議会内で新人として振る舞う時」を使い分けてきました。

      要所要所で、斬りかかりますが・・・。
      例えば一般質問で法論争に持ち込み、執行部をガタガタにしてみせるとか。

      二年かけて、暴れることのできる場を作り上げたのです。
      市長にしても、新人候補につき、寝食を忘れ徹底的に支援。
      議長選においても同様に死ぬ気でサポート。

      「あれをしてくれない」「これをしてくれない」と嘆く前に
      徹底的に支えまくって、それをもって議会工作をなしました。
      他の議員のため、まずは泥水をすすってこそ。
      雑巾がけは今でも続けています。

      >『自治基本条例』関連でさんざんな思い
      行橋の場合は、議会改革にて同様の事例が生じております。
      与党会派において、問題点を列記、「後輩の立場をしっかり守りつつ」
      ゆっくり、じんわりと提案を浸透させていきました。

      あとはベテラン・多期生に「任せる」ことが肝要です。
      私は一期も務めていない新人なのですから。
      新人ゆえの戦い方もございます。

      ・・・苦しい部分はありますが、頂いた付託に答えるため、
      「できない」は言いたくなかったのです。

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  6. 奈良貧太郎 より:

    そうですね、うちの家がゴタゴタしはじめたのもその辺りだったと思います。きっと運悪くゲリラ豪雨に当たってしまったのだと思います。所詮、運命です

  7. […] れることがある。 少なくとも私はそうだった。 私のルーツ。議員としてこの場に在る理由。 […]

  8. Brandyeyes より:

    強い物ほど、力の使い方を考えて行動せねばいけない。
    強い物と戦うのは喧嘩、弱い物にするのはいじめ。
    亡き父にそう教わって育ちました。
       
    そして英の名宰相のディズレーリの言葉
    「動機より 能力に備えよ」
    これほど甘っちょろい私でも
    私はこの言葉が好きで持ち歩き、とても役に立ちます。
    誰が何をどう出来るかは、判りません。
    しかし航路を見たことがある人と五里霧中では違うのです。
    その先に見た重責は肩に食い込み、きっと悲鳴が上がる痛さだとは思います。
    私は私で出来る事をして行きたいと思います。
    皆それぞれに出来る事が、様々にあるかもしれない。
    航路を見つめる人間を増やすために。

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