【脱退一時金、意見書】新たに県庁所在地の、鳥取市議会・富山市議会で採択。さらに踏み込んだ字句修正。通知文からわかる内部手続きを解説

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最も感動したのは、当職が作成した原案から「実態調査」とか「検討」が排されており、”制度是正を強く要請します。”とのみ記されていること。一応の前提条件として、決議や意見書においては字数が少なく趣旨が簡潔であるほうが上等とされるため、字数を削ったという側面はある。
しかし、意見書としては『問題があることは明白だから、もはや調査とか検討はいいので、制度是正をせよ』という意味になる。これを県庁所在地の議会が出してきたことには、かなり強いインパクトを受けた。

さらにネット上では、左派色の強い動きを見せてきたとされる自治体議会なのである。本稿で述べますが、都道府県議会単位で採択があると、その県内の市区町村議会は一気に動きやすくなります。は県庁所在地の市議会での採択は類似の効果を生じるため、3つの府県の稼働率が高まったと言えるでしょう。

 

 

 

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富山市議会

富山市議会の場合は、議員提出に切り換えての議会手続きであったことが伺えます。着眼点は通知文のほうにございます。すごいことです。

 

(通知文)

 

(提出済意見書)

 

着眼すべき点は通知文。
『議員提出議案』という単語があるが、これは富山市議が自らの意思で提出してくれたという意味だと思う。

議会人以外には伝わりにくいかもしれませんが、”外部から頼まれ、議会という組織へのインプットがあってのアウトプット”というものと、外部からの要請ではなく”自発的に、インプットに依らず、自らの意思で決定”は少し意味が違うのです。特に意見書については議員発議のほうが手続きとしてもスムーズです。

亀岡市(京都府)や茅ヶ崎市(神奈川県)も同様なのですが、富山市議会でも同様に”自発的に”という形に切り換えてくださいました。実は亀岡市、茅ヶ崎市には私の古くからの同志議員がおり、事前に調整に動いてくれておりました。

しかし、富山市議会には知己はおらず、なんらの事前調整はできておりませんでした。

 

つまり、送付した政策資料漫画や”地方議員の先輩方へ”を読み、まさしく【思いが通じた】という事例になります。

はっきり言いますが、相当にすごいことです。どの議員さんの目に留まったのかも分かりませんが、一人が賛同しても過半数にはなりませんから、極めて短期間のうちに方針をとりまとめ、過半数構成までしてくださったのでしょう。よっぽどの力のある先生か、または熱意をもって取り組まれたものと推察します。

富山市議会議員の皆様、ありがとうございます。

 

 

 

鳥取市議会

富山市議会に対し、鳥取市議会は議員提出に変更せずに委員会審査を経ております。これはかなり大変な負荷がかかったと考えており、採択につながるだけの資料構成であったと認めて頂いたように感じており、非常に嬉しくなりました。また意見書の本体も字句修正を受けております。さらにアクセルを踏み込む修正になります。

一部のネットユーザーからは、左派色の強い動きをしてきた自治体との指摘もありました。ゆえに非常な驚きをもって受け止められています。

 

(通知文)

 

(提出済意見書)

 

 

議員提出に変更すれば、かなり手続きは簡略化できるのです。委員会審査を省略し、本会議にそのまま上程されます。上程の起点は、外部からの陳情ではなく内部からの動きとなります。

通知書によれば12月20日に「趣旨が妥当」として福祉保険委員会で採択。のち22日おいて市議会本会議で意見書が採択とあります。

これは、外部からの郵送陳情である私の陳情を①議会運営委員会などを通過させ、②所管委員間である福祉保健委員会に付託し、③委員会で審査して喧々諤々の議論を行い、④委員会での採決を突破(これが12日20日)し、⑤鳥取市議会の本会議で過半数を構成したという意味です。

特に負荷がかかるのが委員会審査です。「どういうことだ?」「こんな制度があるのか?」という議論を行ったことでしょうし、「この行橋市議の書いた資料はどこまで整合性があるのだ?」と相当な調査をされたことでしょう。特に県庁所在地の議会は近隣市町に与える影響も大きく、かんり慎重に審議されます。

例えば、委員会に共産党議員などがいたら面倒な事態になることもあり、どうにか委員会を通過させまいと手を変え品を変え攻めてくることもあります。

 

さらに鳥取市議会の意見書は字句修正を受けており、冒頭で書いたように「国は、調査も検討もせんでえぇ」「問題があるのは明らかなんやからさ、さっさと改善せぇ」とも読める、思い切りアクセルを踏んだ修正を加えています。原案にあった、立法の趣旨に立ち返りなどの、柔らかさを増す枕詞も排され、字数を簡潔にした素晴らしい意見書です。では簡単にできるのかと言えば、議員間の事前調整が必要です。

議員提出に変更し、一部の会派で文案を作成したならば字句修正も容易なのです。

 

しかし、郵送陳情をそのまま委員会に付託し、その過程で字句修正を加えるとなると相当に高いハードルになります。正直、よく通ったなぁと感激しました。

 

 

 

県庁所在地の議会が与えるインパクト

これは大阪府議会にも言えることなのですが、都道府県単位で意見書が採択されると、県内の市区町村には強い影響を及ぼします。少なくとも門前払いされる可能性は一気に低くなります。

同じことは県庁所在地の議会にも言えるわけで、鳥取市が採択されれば鳥取県内の地方議会に、富山市が採択されれば富山県内の地方議会に一定の影響を与えます。

都道府県議会や県庁所在地、この採択が与える追い風は、県内に留まらず県外の自治体にも影響を及ぼします。
「え?大阪府議会が採択したの?県庁所在地の鳥取市議会や富山市議会も?」となれば、一気に弾みがつくわけですね。

意見書案や陳情書が持つ信頼性が格段にあがります。大規模自治体の場合は、意見書採択に際して徹底した調査がなされます。それだけ与える影響が大きいからです。ゆえに相当に慎重。

 

一般的に高いハードルがあるわけで、そのハードルを突破したということは「この制度運営はよっぽどまずいんだな」というマインドが働きます。

 

大阪府議会には、私を知る府議も多数おります。府議会に関わらず多数の地方議員の同志がおります。
しかし、鳥取市や富山市には、私が事前調整に動いた事実はありません。

亀岡市や茅ヶ崎市は、極秘で事前調整を進めてきた経緯があるのですが、鳥取・富山については純粋に郵送陳情と資料のみで戦ったわけです。私は、このことが政策書きとして本当に誇らしい。両議会の議員の皆様に、その地を代表する碩学として最大の敬意を抱くものであります。

事前調整を進めていた議会は受け入れ態勢があったため、水面下での調整時間もありました。
しかし、ただでさえタイトな県庁所在地の地方議会(議案数が極めて多い)において、突然に届いた郵送陳情から、よくも意見書採択まで導いてくださった、と。どのような高精度な議会運営をされているか、正直に言いますと驚くばかりです。

これは大変なことなのです、大変すばらしい、まさに有り難い事例です。

 

 

 

 

現在(令和5年12月)進行中の最優先政策です。僅か6ページの漫画を含む資料集積用の特設ページです。是非お読みください。

【漫画でわかる外国人特権】年金を解約でき一時金をもらった上に、老後は生活保護を受給することもできる衝撃の実態

(採択済自治体などの項目を更新しています。)

 

 

これで三月議会には大きく弾みがつきました。

あとは同県内の有権者がどこまで動いてくださるか。

国側の動きが非常に気になりますが、相当なプレッシャーを与えることにはなるでしょう。

全国市長会の、厚生労働省への動きに対し、何がしかの改善を国はせざるを得なくなるとは考えておりますが

続く意見書採択の報は、さらなる改善の追い風となるでしょう。

共に政治を、地方から動かして頂きたい。

自分の住む街の議会を、もっとも動かす力を持っているのは、

その地に住まう有権者、つまり貴方なのですから。

制度改善を求める方は、拡散をお願いします。

 

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コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)

  1. azumaebisu より:

     小坪市議、お早う御座います。

     今年最後のエントリー、富山市と鳥取市での採択と言う朗報を、有難う御座います。

    我が県・我が市も、後に続ける様に、早速知人の市議と県議に転送致しました。

     今年も、大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。

    追伸、

     骨折された御御足は、完治されましたか?

     令和5=皇暦・皇紀2683=基督暦・西暦2023年12月31日日曜日9時39分

  2. 弥次喜多 より:

    今後とも自治体首長会の皆様には、「国政オンブズマン活動」に力を入れて頂きますよう熱望します。その理由は、多くの国民が納得しない理不尽な政策のために、血税・賦課金がドドーッと垂れ流される国民への「罰ゲーム」があるからです。

    各政策は陳情活動等によって成立するのでしょうが、大多数一般国民の不都合となる内容もあり得ます。2023年に国会前でデモを行っていた外国人の方々の主張と、某法案に反対していた幾つかの野党の主張は一致していました。

    霞が関の官僚については「現在・将来の一般国民の生活・国の安定等」を考慮せずに、国会議員の顔色ばかりを伺っている印象です(ナニカの思想が原因かもだが)。その国会議員のパーティー券は外国人・外国団体も購入できるそうで、そちらへ忖度した政策が実現するのも困ります。

    国民の不利益となる、納得感のない利益誘導を防ぐのは一般人には難しい事。国の法律による無意味な地方財政負担等について、自治体首長の方々による「国政点検」が成されるなら、一般国民にとってありがたいです。

  3. ロード より:

    県庁所在地、しかも市議との事前調整なしで自ら動いてくれたことは素晴らしい。
    日本もまだ捨てたもんじゃないと嬉しくなります!

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