行橋・新市長体制、初議会でレームダックか?人事提案で賛成わずか6票(投票総数18)、圧倒的少数で否決。

 

 

これは、ある意味では不幸な事故と言えるのかもしれない。本日、行橋市議会にて臨時会が開会され、工藤市長になって初めての本会議を迎えた。そして、圧倒的少数で人事案が否決されました。

ちなみに、私が爆破予告を受けた際に、共産党の緊急決議に賛成した元市議でもあります。併せて、共産市議に応援されて当選したことも政治的な事実です。
とは言え、私自身は攻撃的な振舞いは(少なくとも現時点では)まだ控えており、過去は過去として記憶はしているが、まずは市長としての力量を見て行こうというスタンス。

結論から言えば、行橋市の新市長体制は、初めての本会議でレームダックとなったといえるのでしょう。なぜ、ここまで議会で賛同が得られなかったのか、その理由については、(市議会を構成する一人ではあるけれども)私自身にも分からない。

初議会で、初の人事案件。
賛成6(議長を除く議席は18)は、”もはや終わり”と口走った方もいた。

え?私ですか?
まあ、はい、賛成は入れてないですね。
私の採決理由については公開します。

とは言え、「まさか、こんなことに」と驚いているのは私も同じで、明日以降は新聞なども様々なことを書くでしょうから、私の目から見た状況については説明します。

意外に思うかもしれませんが、特に県予算についてはボロボロになってしまう危険性を警戒しています。教育分野やインフラ整備についてのダメージも覚悟しており、市民生活にも影響が出てくると考えています。あまり気が進みませんが、その理由も説明します。地方議会の流れを解説するとともに、市議としての職責において説明責任を果たすためです。

 

 

 

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(OGP画像)

 

 

 

 

採決結果
賛成6票
反対3票
白票8票
無効1票
(投票総数18票)

賛成少数で議会の同意は得られませんでした。

行橋市議会は定足数20議席。
市長選立候補のため1名が辞職し(補選がなかったため)現在は19議席。
議長を除く投票数は18票である。

 

特定の行政職については、その任命において議会の同意を必要とします。
(議会の)同意人事と私は呼んでいます。

教育委員の人事提案が新市長よりなされたが、賛成の票は僅かに6票。
市長の人事に対して賛同する議員は1/3しかない。

本人事案について、議会の同意を得られなかったことは、新市長体制にとっては深刻なダメージと言え、初議会でレームダックになったに等しい。

本日、複数の自民県議や政令市の自民議員ら、および近隣自治体議員と懇親の場がありましたが、政治関係者からは致命傷に近いという感想もありました。

 

 

 

レームダックと言われた理由
市長は、なんでもかんでもやれるわけではありません。

確かに強権は有しており、それは「人事権」や「予算の提案権」および「執行権」などです。市の職員人事を決定する権限があり、国に例えれば大臣の任命権みたいなもの。

また、予算の提案権とは「こんなことがしたいんだよ」と提案する権利です。

議会にも一部はありますが、予算の増減はできても勘項目を触ることはできず、政策的な部分は、議会には手が出せない部分です。

さらに、成立後の予算を「執行」する権限があります。
ついた予算をどのような形で執行するかも市長の権限です。

 

ただし、それらの権限は「議会の議決」が前提条件になります。
確かに執行権は有しますが、その議案については議会の議決が必須(専決処分を除く)であり、決定機関は市議会になります。

まぁ、お父さん(市長)がですね「この車を買いたいわけよ」とディーラーの見積もりを持ってきてですね、お母さんが「いいわよ、印鑑つきましょう」となれば、お父さんは好きな自動車に乗れるわけです。

あまりこの例えを使うと、前時代的だと批判されそうですが、理解されやすいよう、まぁ、そんなもんだと思ってください。

 

次の市議選までは、「議場の票は18票」です。
同数となった場合は、議長が投票します。

ここで6票しかないというのは、客観的な政治事実として非常に痛い。

 

行橋市議会は会派制をとっています。
会派単位で動くことが多く、大きな議席数が動くことは難しい。

例えば「9票と9票で賛否同数」とか、「賛成8で、反対10」ぐらいならば、【あと1議席】とか【あと2議席をひっくり返せば】という空気になる。

ただし、6票から過半数に持って行くためには、4議席が動かねばならないわけで、ここまで大きく議席が動くことは難しい。一般的には有り得ない。

 

初議会において「賛成6」という数字が、まるで烙印のように押されてしまったことは、市議のみならず市内の政治関係者には衝撃を与えている。ちなみに衝撃を受けたのは、実は私自身も同じである。多くの市議が、また市職員が衝撃を受けていたように思う。

 

で、なんでこんなことになったのか、
正直に言うと、私もよく分からない。

ただ数字として「6」と出てしまったのは事実であり、これは一般的にレームダックと言われても仕方ないことも事実である。特に、県議会や近隣議会に与えた衝撃は大きい。

 

冒頭にも書いたように、(応援はしないまでも)新市長体制を攻撃する意図は、現時点では私にはない。
本稿は、「市長選の意趣返しでこうなったわけではない」という、その部分については議会人として身の潔白を証明しておきたいという部分もある。

 

 

 

議決権を行使できる状況になかった。
私は、白票を投じました。

反対には投票しておりません。

無記名投票でありますから、その証明はできません。

 

白票と言いつつ、実は賛成を入れている可能性も否定できないし、本当は反対に投じた人もいるのかもしれない。誰にも分からないのが投票です。

 

私が白票を入れたのは、市長が”新たに教育委員に提案した人事”において、その方がどういう方か分からなかったからです。

反対する理由はありませんでした。
しかし、賛成することもできないのです。

正直、困った。
ですから「議決権を行使できない」という意味での白票です。

 

本当にどういう人か分からなかったんです。

 

議案書において、氏名等は記載されておりました。本当に簡単な略歴しか書いておりません。ただ、教育委員の人事については、私は過去の10年の議員生活においてもかなり重視しており、軽々に賛成を投じてきたわけではありません。

確かに、ほとんどの人事には賛成してきました。当時は、市政与党でした。しかし与党だからと言って、無闇に賛成していたわけではありません。

 

 

 

人事の同意については、もともと慎重型

「この方はどんな方ですか?どういう性格の方ですか?市民生活の、どのような部分に貢献してくれますか?」などを、分からない時は(当時の)市長なり副市長なりに聞いていました。

議会に諮るぐらいですから、市内でもそれなりの名士の場合もあり、私個人が「この人は大丈夫」となれば、「おっけー」ぐらいの雰囲気のときもありました。

が、単純に賛成票を入れていたわけではありませんから、(これは全ての市議にやっていたのかは知りませんが、)市長か副市長から「こういう人事で、こういう人だから」と説明はありましたし、それでも、私は時々(与党なのに)喰いついていました。
それぐらい慎重に議会同意を行っていました。

かつての田中市政においても、与党として過半数を維持するためには相当な苦労があったことは事実です。いまは諸派でありますが、議長会派の代表であったときは、各会派への根回しやお願いに奔走したこともあります。大変でした。

 

私個人の内情をあまり書くのは気が進みませんが、特に(前市政においては)性格的な部分とか人間としてのキャラクターを問うことが多かったです。議会の同意を伴う人事は、何がしかの専門の委員会に所属することが多く、ようはチーム戦をやっていくわけです。

とんでもなく激しい人を、すでに稼働している組織にぶち込むわけにはいきません。私自身も激しい性格だとは自認しておりますが、かといってエキセントリックな性格の方をバンバン登用しようというスタンスではありません。意外に安定志向なのです、あくまで行政組織でありますから。

議会の同意とは、つまり最終決定です。
皆様だって同じだと思いますが、「貴方の名前で、ここにハンコをついて」と言われたら、「どんな人ですか?」って聞きませんか?もしも、とんでもない人だったならば、あとで「なんで同意したんだ!」って責任を問われるのは議会です。

選挙のときだって調べませんか?
議会での同意人事の投票も同じです。今までそうしてきたんです。

 

今回はですね、知らない方だったんです。
そして、市長からも市職員からも、何の説明もありませんでした。

 

だから、どうしていいかが分からず、そういうときは「白票」を入れてきました。

 

 

 

今朝、新しい資料をもらった。
実は、新市長とは今日、初めて会いました。

別に「挨拶に来い!」とか、いわゆるしきたりを五月蠅く言う気はありませんが、新市長として「協力を」と言われたことはありません。

私が諸派だから軽視されたのだろうと思っていましたが、本日の市議会で他市議と話すと、旧与党系市議の多くも「新市長から、個別に挨拶を受けていない」ことが発覚し、(俺だけじゃなかったのかと安堵もしましたが)驚きました。

旧与党とは、過半数の議員を有している勢力でもあります。

 

市長として、初めて会いました。

よって、私は新市長の方針も分かりません。

(議会で、開会前に30秒ぐらいだけ。)

 

議案書には、少々のことは書いています。
けれども人となりなどは分かりませんし、経歴についても一部でした。

本日の本会議、朝、登庁してのち市職員が、追加のプロフィールみたいなものを配布しておりました。正直、呆れましたし、情けなくもなったし、悔しくもありました。

 

私の知らない間に、新市長の与党構成は完了し、「おまえは諸派だからいらない」と。口も効かないぞ、ぐらいの意思表示なのだろう。それが諸派への扱いか?という思いでした。

そのため本会議において「私は確かに諸派だが、議案書に記載はされてはいるが、採決日の今朝、まさに直前になって紙で経歴を頂いた。こんな扱いはあんまりだし、もう少し早めに出せないのか?」という思いを込め、それでも怒りを押し込めて、議案に対する質疑を行いました。

新市長は、改善する的な答弁をしています。
(ん、でも、そうじゃない。手続きも何とかしてほしいが、分からん人の採決はできないし、してこなかった。)

 

その後、総務委員会が開催されたのですが、その間は(当該委員会に所属していない議員は)待機のような扱いになります。驚くべき事実が明らかになったのですが、「誰も、そんなもの、もらってなかった」ことが分かりました。

私は「はぁ????」となりました。繰り返しますが、行橋市議会は会派制をとっており、一部の会派の代表に問うたところ、追加資料は今朝もらったと悔しそうに言っていました。

あと、今朝になって新市長が会派室に挨拶に来たらしい(人事案件のお願いかは不明)ことも知りました。
逆に怒っている市議もいました。

 

「あ、俺だけじゃなかったんだ」と安堵もしましたが、純粋に驚きました。

全ての議案に対してそうしていたわけではありませんが、「この議案、どうする?賛成する?反対する?」みたいな会議を、会派の中でやるのです。そして与党でありましたから「ここを直してくれないと、賛成できない。反対するのは忍びないから、次でいいから直せませんか?」とかの折衝をやってきたわけです。

で、当日の朝にそんなもんをもらっても、会派の意見集約って無理です。
私も政党に属しておりますが、一部の議員は政党人です。党に属さずとも、強力な支援組織をもっている議員は、お伺いを立てねばならぬ議案だってある。

 

実は、他の市議も「教育委員って、マジで大事でしょ?」「こんな出し方をされても」と、やや抗議めいた質疑は飛び交ったんです。

その際に、市長からは「この人は、こんなに素晴らしい人で、こういう経歴であるから、こういう専門知識をもっており、だから市政についてはこんな活躍をしてくれると思うよ」という答弁はなく、

「前の市長を踏襲しちゃったけども、ちょっと改善しようと思ってる」(要旨)という説明だけでした。

だから、最後の最後まで、どんな人が人事提案されているのか、まったく分からなかった。
他の市議たちも、多分わからなかった。

 

そもそも4月に臨時議会が開催されることが異例であり、「なんで今?」と思ったし、「は?人事から?」とも思いました。

どうやらメディカルセンターの組合議会(かつての広域議会)の人事が背景にあったようで、恐らくは新市長の意向というわけでもなさそう、と理解したのは本会議が終わったあとでした。そういう説明も受けてない。

とは言え、市長選の直後であり、同情する部分もあるにはある。
オマケして賛成いれようかなとも思いましたが、私は(田中市政の)与党議員であるにも関わらず「これは無理」と思ったら反対票をいれたこともあります。与党時代でも人事を同意しなかったことはある。

議決権の行使は、個人の感情で動くことは許されません。
ですから、「分からないから白票」という、今までのルールに則った次第です。

 

今日の議会は、手続きとしては乱暴なものでした。

まず「①専決処分の報告」があり、「②人事が2件」です。
メディカルセンターの組合議会の議員については、会派選出ということもあり異議なし採決で完了。数分で終わりました。

 

いきなり専決かよ、、、と思いましたね、正直。
そう言ってしまうと可哀想な部分はあって、これは国の玉突き事故みたいなもんで、市税条例の改正なんですよね、4月1日までだったと思いますが、期日が指定されているものであり、そうせざるを得なかった、と。3月議会は、新市長の任期になっていなかったから、専決しか方法はなかったんだろうとは思う。

(が、諸派にそんな説明はない。)
(会派に戻ろうという誘いは一部からはあった。けど、しばらく一人でいたい。)

一発目から、まず専決。

この時点からどうなんだと思ったので、(また対決しないと言った以上、反対はできないし、)「賛成討論」を行いました。要旨は、『行政が有する強力な徴税権、これは各議案の予算の原資でもある。一部改正とは言え、また趣旨も納得はするが、市議会に諮らずに変えるというのは起立はできない。よって、反対するわけではないから、採決すること能わず、という意味で退席させてもらう。』という宣言を討論で行い、賛否を明らかにしませんでした。
(これも、今まで通り。)

 

そして、いきなり人事提案ですよね。。。

実は新市長の所信表明もなかったんです。

所信表明もないわ、いきなり専決だわ、それで人事ですよ。
で、人事の中身も分からない。

だから私は白票を投じざるを得ませんでした。

 

たぶん、だいたいの議員が、そんな感じだったんじゃないでしょうか。

けれど、結論としては【賛成6】というのが、厳然たる事実です。

 

 

 

新市長体制について
現職市長を破っての当選でありましたが、現職市長は過半数の与党議員を率いておりました。一つ言えることは、「選挙の意趣返しではない」ということは明確に言わせて頂きます。私も3期目であり、そこまで子供ではありません。

ただし私は自由民主党に所属する市議であり、政党性はございます。

 

一つの事実として、(勝手連的なものかとは思いますが)共産党市議が新市長を応援していたことは、事実として認識されています。これは当市議会の複数の市議も同じ所感でしょうし、また新市長を応援した市民も認めていることであり、少なくとも各党の認識は「共産党からも支持も得ていた」で統一されていると、私は考えています。

 

また、新市長との一般質問の機会はまだなく、それは6月議会になる。
私は「工藤市長体制と、日本共産党の距離感」のようなテーマで質問を予定しており、これは議場において私は問わねばならない内容です。

いままで野党市議として、当時の田中市政に挑んできた工藤市議(当時)は、結果的にせよ、共産党市議と議決行動が似かよる場面も多かった。同期当選であり、議場でも隣の席ゆえ、決して憎らしさや攻撃で行う質問ではない。

国・県の補助事業についても、工藤市議は攻撃的な質問を繰り返してきた。それが10年分の議事録であり、議決行動であった。

 

工藤新市長に”仕える”気は、私にはまったくない。
コロコロ変わるような議席ではないので、その点はご了承いただきたい。決して喧嘩腰にやるものではない。

市議会において「市長に対する、私のスタンス」は、この質問で大きく変わる。仮に「市議時代のことは一旦は忘れて頂き、市長としては(例えば自民党県連などともタッグを組み)安定した運営を目指す」というのであれば、私は自民党市議としては、新市長体制を全否定はしない。また、政党人としては、全否定もできなくなる。難しいことも問うかもしれないが、あくまでフラットに臨む。

私自身は、政党政治を根幹にしており、政党人として重視する。
ゆえに、議場で問う。

 

この質問の答弁に対し、当たり障りなく逃げた場合には、私も腹を括らねばならない。
例えば「(かつての田中市政で)禁止された、しんぶん赤旗などの庁舎内での勧誘・配布・集金を許す」「赤旗、売りまくり!」などという体制なら、正面から喧嘩をする。せざるを得ない。

拉致問題についてのスタンスはどうか、前市政とは行政の連続性を重んじるのか等。本日、新市長は議場にブルーリボンバッジを着用して入場しており、私個人としては期待ももって質問に臨みたい。

(旧田中市政においては、私は与党市議だったため、政党人としてのこれらの踏み絵は不要だった。そもそも拉致問題については踏み込んだ答弁を行い、赤旗を禁止した市政だったからだ。)

 

さて、これらの質問は、まだなされていない。

ゆえに、「私は分からない」という状況です。

 

市長の考えがわかない以上は、敵対行動もとらないし、かと言って味方になるわけもない。

私は爆破予告を受けたときに、謎の決議を出され、工藤市議はそれに賛同した。爆破予告犯は逮捕され、決議の中身と犯行動機が異なることは裁判でも明らかとなった。

決議に対して名誉毀損訴訟を挑み、私の請求は棄却された。共産党は(司法的には)敗訴と喧伝しているが、私は政治的な目的は達成している。政治的には、訴訟手続きに乗った時点で勝利である。理由は、市議会の手続きにおいて、被害者である私に対して何をしたのかという経緯が、淡々と判決文に記載されており、対外的に見て「異常性を示す」だけの中身にはなっているからだ。

裁判手続きには馴染まないというのが、そもそも共産党の主張だったけれども、実際に司法手続きは完了している。この判決文については、まったく異なる使い方もしており、実は当初からの目的は一切変わっていない。

まぁ、そういう部分を考えれば、私にだって個人としての感情だってある。私怨に近いものも持っていた。判決文を得ることで、これらの経緯は司法権においても明確に刻み込まれたわけです。

その状況下においても「新市長に喧嘩腰で臨むわけではない」というのは、私にとっては物凄いオマケというか、慈愛に溢れた対応だと思っています。

「協力はしない」けれども、「全力でフルブレーキを踏むわけでもない」という。
本気で敵対したら、大変なことになると思う。

 

正直、まだ新市長体制の、その考え方って分からないんですよ。

だから態度も保留中。

というか、こんな状況でなんで本会議を開催したのだろう。
「専決+人事、所信表明なし」って、しかも前政権の与党が過半数いる状態で、いきなり特攻かましたのは、ぶっちゃけ謎です。

不幸な事故、、、なのかなぁ、
正直、わからんのですよね、議会が開かれた理由も、賛成6で人事が吹き飛んだ事情も。
(市長選の煽りもあってか、そういう話が市議会内でされていない。)

 

 

 

県行政との距離感、副市長人事

一番きついのは、ここです。

もう無理かなー、って思ってます

 

行橋市の副市長は、2名体制です。
1名は、県職員から預かる形をとっており、事業に専念してもらってきたと認識しています。

県土木をはじめ、業務を円滑に行うためです。
実際に成果はあったと考えています。多額の県費を活用させて頂くかたちで、駅前の道路整備や拡幅など、また災害発生時の対応など、県にはかなりの無理を効いてもらったと感じています。

無論、県は県で公平に対応してきたと思いますが、「県行政の中身」が分かるというのは大きなアドバンテージです。手続きが明確化されれば、速度はあがる。実務のプロをいれるメリットは確実にありました。

これは前市長の田中体制で構築されたもので、田中市長が元県議であったことから、県にお願いして作られたものです。

 

条件みたいなものは、あったと思います。

「業務だけ、事業だけ」みたいな扱いで、政治には関わらないというか。
任期を満了すれば県職員に戻っていくわけで、公務員ですから政治に関わらせるわけにはいかないというか。

ようは「議会対策は、こっちでやりますよ」みたいなルールだと思います。このあたりのニュアンスは、なんか文章があるわけでもないので人によりけりで解釈は違うかもしれませんが、とりあえず県から来た副市長は、あまり議会に立ち入ることは避けてきたと感じています。

つまり「2人目の副市長」なんです、あくまで。
いま前任の副市長が辞職しておりますから、県の副市長が1人で切り盛りしてます。これは、ダメなんですよね、本来の在り方から考えると。文書的なもんではなく、政治家として、政党人としてはダメな状況だと思う。

 

きっついのは、ここからなんです。

県議とかに質問していたのですが、「市議会で、副市長の人事案件がこけた場合」です。市議会を通らなかった場合、その県職員はどうなるのか、と。なんと救済処置がなく、ストレートに言えば、無職のニートの出来上がりみたいになってしまう。

で、新市長の人事案件については、県も注目していたんです。
いまの副市長(県)の任期は、来年の3月。つまり、来年の3月議会にはですね、次の副市長の「人事案件」があがってくるわけです。

・・・あがってくる、はず、です。
(もう、あがってこなくなるかも。)

 

そこまでに「賛成6」から、せめて「賛成10(反対8)」までは持って行かないといけません。この状態でも厳しいんじゃないか、1議席が裏切れば賛成9・反対9です。鉄板の与党体制がなければ、「賛成12(反対6)」とかまで持っていければ、可能性は出てくるかもしれない。

ただ、これぐらいは安定していないと、行橋市の副市長を受けてくれる県職員はいない。紐なしでバンジージャンプを飛べ!みたいなもんで、もはや県が人材を貸してくれない。

今回の賛成6を見て、次の副市長は、もう県から来ないと思う。

 

で、そうなっちゃうと、行橋市の発展を牽引してきた、国・県予算が円滑には使えなくなる。こういうのは速度が命っていう部分もあって、尻込みしている間にどんどん手挙げが増えて、結局はつかない。

あと、、、
国との折衝というほどではないですが、国会議員と多数の接点をもっていたのは、私なんですよね。ゴンギツネのゴンではありませんが、有形無形の形で市政発展に尽くしてきた思いはある。保守活動だけをしていたわけではない。国政においては、政権与党は自民党です。

 

ここで国と切れて、県と切れて。。。
そうなっちゃうと、もう、なんちゅうか、予算的な制約はでてきちゃうと思う。

国と県の予算って、行橋市の財政の7割を占めています。

 

県の事業って、結構、幅が広いです。

教育は、基本的に県の影響が強いですね、学校の先生は県職ですから。
(政令市の場合は、市教委ですけれど。)

あと土木関係とか防災もかなりの比率が県。
海と農業関係も県です。

 

ここらへんが速度ダウンするのは、かなりきついな、と。

そもそもですが、田中市政に対抗する意図からでしょうけど、工藤市議は「県からの副市長は、金の無駄ぁー!」みたいな一般質問を市議時代にやっておりまして、このあたりも共産党の主張と被ってしまったり。

それは(いずれの市長選を見据えた、候補に近い思いから)対立軸を示す目的だったのかもしれませんが、このあたりは議場で撤回してもらわないと、どうにもならんと思います。

 

もう言ってしまっているので「俺は、副市長は1名でいいよ」「県職?いらないー」って新市長が言う可能性もあるし。

とりあえず、私は6月における自分の一般質問までは様子見モード。

そういう方針も、まったく分からない。
市長に就任してから会ったのは、今朝が初めて。

 

 

 

近隣に走る衝撃

・・・不運、としか言いようがないのですけれども。

本日、宅建協会の総会があったんです。

 

北九州市議も多数が来ておりますし、北九州の北橋市長も来てました。
議長経験者も含まれており、私は自民党市議ですからそれなりに仲がいいんです。ま、話すじゃないですか、賛成6で、人事案件が吹っ飛んだ、と。
言わないわけにはいかないし、明日には新聞に出るでしょうから。

で、自民党県議もいっぱい来てるわけです。
県連の役員も。

隣のテーブルですし、、、
(んー、1mないぐらいの距離。)

 

話すじゃないですか、人事がどうなったかって。
田中市長の選挙の応援も頂きましたし(自民県議団の推薦を得ていた。)、田中市長は元県議だから、ある意味では元同僚なわけで。県職の副市長を預かっているわけで。

これは結果論なのでしょうが、宅建の総会とかは、議長経験者が多い気がします。それなりに大きな案件も多いような気がしますし、政令市を含む広域の宅建なんて、各社の規模も大きいので。抱える県議・市議の政治力も高い気がします。

行橋市からは、私一人でした。
(誰でも参加できる会合ではない。)

 

行橋市の近隣議会からも地方議員が来ているのですが、やはり議長経験者。

私は、あまり行橋市議会の中で政党については論じていません。
けど、たぶん自民党市議としては、行橋支部では立場があるんです。自民支部からの推薦・公認などを得て選挙を経ないと、自民党の市議ではありません。

で、行橋や近隣において、自民党市議で最多当選は、私なんです。

 

国も県も政党政治ですから、ここは市議会のルールは関係なくて、政党側の内部規律で情報交換が行われているとですね、私は感じてます。

つまり、「いまの状況はこうですよ」と報告できる政党関係者って、うーん、そういう言い方はあまり好きじゃないですけども、ぶっちゃけ発言力は相当高いと思います、多分。

 

言いにくいですよね、賛成6って。

別に、そういう風に追い込んでやろうとしたわけでもないし。

私自身も「おい、これ、どうなるんだ汗」という状況ですから。

とは言え、なんも言わないわけにはいかないから、正直に言いますよ、
はい言いました。

 

衝撃が走ってましたね。

絶句というか。

 

 

 

やり取り(要旨)
以下の発言は、だいたいの要旨です。
ときどき具体的な陳情とかの話も混ざっていますから、あくまで要旨です。
発言者については、県議や政令市議、近隣の地方議員などです。具体的な議員名は出しません。

 

一部の人なんて酷くて、「18議席のうち、賛成を6まで追い込むとは!」「小坪議員は、どんな乱暴な戦いをしたんだ?」みたいな。私、これ、何もしてないし、なんでこうなったか分からない。

正直に言ったんですが、「なんで新市長は、本会議を開いたんだ?6月の定例会ではなく」とか言われたので、「それも分からん。たぶん組合議会(メディカル)の兼ね合いかと思うが、説明はない。」とか答えたら、「そういう説明って、ないの?」と言われたから、「うーん、今まではあった。けど、与党じゃないから、飛ばされたのかもしれん」と答えました。笑われました、悔しかったので睨んでしまいました。笑顔が消えました。(カチンとは来た。)

近隣議員からは「所信表明はどうだったんだ?」と言われたので「なかった」と答えたら驚いていて、「どうなるんだ?」って言われたので「わからない」と答えるしかなかった。

「否決された人事って、新市長が連れてきた目玉人事とか?それで旧与党が反発したとか?」って言われたので「どんな人かも分からない、説明を受けてない」と答えたら、「そんなことって起き得るのか?」みたいなことを言われたので、私がフォローするのも変なのですが「まだ市政になれていないだろうし、大目には見たいんですが」と擁護したら、「で、君はどうしたの?」って言われたので、「んー、わかんない人には白票いれてきたので、白でいきました。」って答えました。

「総数は18票だよね、賛成6って、これからどうするの?」とか言われるから、「俺は与党じゃないから、そういう過半数を作るための努力からは今は解放されている。新与党や、新市長が考えるべきこと」って答えたら、「どういう動きなの?いま」と言われたので「動き自体が、なんもない。ぶっちゃけ無風。」と答え、「そういう状況で、なぜ人事と専決処分???」と食い下がるもんだから「そんなん、俺にも分からんよ」と言いました。

ついでに議会閉会時の市長の挨拶で「5月も臨時議会を開くみたいな発言が唐突にあり、は???ってなりました。職員給与の条例みたいんですが、なぜ6月の定例会ではなく、4月に臨時会を開いて、さらに5月に臨時会を開くって言ったのか分からない。」と。
(4月も5月も臨時会を開くの?6月にも定例会あるのに。市職員、仕事にならんのでは?汗)

「まぁ、今までは与党だったから、情報が多く入っていただけかもしれないし、かと言って、議会が閉会する際に唐突に言われ、他の市議たちも、え??みたいな顔になっていて、凄くよく分からない状況。」

「新市長は、何がしたいんだ?」って言われたから「それも分からん。」と答え、私は「市長就任後、今日、初めて会った。開会前に30秒ぐらい言葉を交わしたが、いまは何も分からない」と答えました。

正直、ちょっと周囲はドンビキしてて、なぜか同情されました。
しかし、最後の最後まで「本当は、小坪議員が何か仕掛けたんじゃないか?」と疑わるから、「私も意外に大人になっており、一応は新市長の体制をお伺いして、それから決めたいというスタンス」「まだ何も始まってない」と答えました。

結論的には「賛成6というのは、これはいきなりレームダックだなぁ」という所感だったと思います。他にも色々と話はしました。

 

とりあえず、

うーん、6月に、基本的なことを議場で問う予定にしており、市民の選択については受け入れるというスタンスでしたから、あまり市議会のことや新市長のことはBlogで書いてきませんでした。

6月の一般質問で、聞きたいことは聞かせてもらう。
どう接するかは、それから、です。

 

まだ対決姿勢も出していないし、私は何もしていないのですが、
よく分からない間に、新市長体制についてはレームダックの烙印を押されてしまった感じです。

今日のBlogは、よく分からないと思います。
私も、よく分かりません。

 

一つ言えることは、私は、意外にも議決権を大切に行使してきました。
安易に賛成票をいれてきたわけではありません。

分からないときは「採決、あたわず」と討論で述べて退席。
人事などの投票であれば「白票」というのがマイルールです。

今までもそうでしたし、これからもそうです。
そしたら、こうなっちゃいました。

 

とりあえず、与党ではないので。

私も「政党所属議員ですよ」というのは、ワガママにならん程度には言わせて頂きます。

そして発言力は、低くはないというのは、それなりには主張させて頂くことになると思います。

それは敵対とは違う。
(答弁の内容次第では、敵対する可能性は排除しない。)

 

 

 

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  1. BLACK より:

    一般人主婦の婆が言うのも僭越ですが
    本当にこのようなことって、あるのでしょうか。(もちろん小坪氏のブログ内容を疑っている訳ではありません。)
    議会に諮る教育委員がどんな人物かほとんど誰も知らない、事前の根回しも無い、って。
    新市長が議会運営素人ならばまだしも元議員さんですよね。
    市民に信託された新市長の人事案だから通るはず、と自信を持っていたのでしょうか。
    それとも否決が分かっていても議会に諮るしかなかった新市長のお立場だったのでしょうか。
    事前紹介・周知のようなものが無かったことは
    余程自信(驕り)があったか、事前に紹介し辛い人物だったと言うことでしょうか。
    どんな人物か知らせずに、知られずに、人事案を通してしまいたかった。
    そのような可能性も私は考えます。(そんなに極端な人物なのでしょうか)
    普通は票の読めない(読めていない)人事案を議会に諮ることは無いと思うのですが。

    今回の衝撃で新市長がご自身の置かれている状況を冷静に分析し
    どのように議会と協力し市政を運営して行かれるのか
    全ては今後の新市長の姿勢にかかっていると私は思います。

    また、新市長を応援したバックの力が強すぎて、借りや恩が大きすぎて
    新市長がご自身の判断で動けない、動けていない可能性はあるのでしょうか。

    今後、新市長の姿勢が修正されて良い市政運営が出来る可能性も多いにあると思います。
    逆に意固地になられたり修正されない場合、
    またはバックの力が大きすぎて新市長が身動き出来ない場合は
    大変なことになると思われます。

    小坪氏とお考えは違っていても、小坪氏の議員辞職に賛成なされた過去があっても
    クレバーな新市長であることに期待していました。
    小坪氏を頼れる新市長であることも期待していました。
    まだ先行きに希望は残っていると思いますが、残念です。

    注・非行橋市民の一般人婆の無責任な感想です。多々の失礼・非礼・無知・勘違いも多く含まれていると自覚しています。その点どうか割引いてご容赦下さいませ。

    以上 文責 BLACK

  2. JL より:

    要は今まで上に居て周りがおぜん立てしてくれる生活してたんじゃないんでしょうかね。
    共産党の支持を受けてるだけでも予算厳しそうと思うし。

    残念ながら選挙において行橋市は人選を誤ったとしか思えませんね。

  3. 野次馬 より:

    無責任な野次馬が思わずコメントしますが、
    「批判が仕事だ」と勘違いしてる国政野党にも通じる、「仕事出来ない人」に見えますね。
    議員を長年やってても、他人の粗探しばかりで自己研鑽を怠っているとそうなるのでしょう。
    反面教師にしたく思います。

    それにしてもこれから大変ですね。選挙は本当に大事だと思います。

  4. 神無月 より:

    現市長の獲得票数は、市民有権者の2割弱ですので、それほど期待されているわけでもないようですね。

    何をするのか解らない?現状からは、御本人も、まさか市長になるとは思わなかった的な雰囲気も感じます。

    小坪市議は、【予告】地方行政に侵出する「中国の魔の手」的な存在に、市長が利用されないか心配なのでしょうか?

    政治の駆け引きもこの場で少しは学んでいますが、中々、奥が深いようですね。

    民主主義の致命的な欠陥には、困ったものです・・・
    .

  5. k より:

    それは宇宙人です。バルタン星人がトリケラトプスになったんでしょう。
    木星に帰してあげて下さい。

  6. ロード より:

    当選3回、市長選を制したばかりの新市長が1/3の賛成だけとは信じられません。
    小坪市議が仕掛けたのではないかと疑われるのも仕方ありません。
    異常事態の説明、釈明おつかれさまでした。

    この方の脳内には、時間がないのだから専決は当然じゃん、教育委員なんて誰でもいいでしょ、といった自分の思い込みを諫めてくれる腹心はおらぬのでしょう。
    数少ない賛成派のダークサイドに落ちていくのが目に見えるようです・・・。

    それにしても、市長はいったい何がしたかったのか?
    はた迷惑な5月の臨時議会も楽しみにしてます!

  7. 櫻盛居士 より:

    **********************************************************************
    共産党は2016年9月13日からの警告を無視し続けましたね。
    ならば、下記は決定事項と承諾したものと見做します。

     ・『テロを利用する共産党』
     ・『テロリストの味方である共産党』
     ・『テロに屈する共産党』

    **********************************************************************
     
     
    まるで、学級会の様ですね。
    渦中に居ると、とんでもなく迷惑被るのでしょうが、傍目から見てると冗談みたいで、苦笑いしそうです。

    何気に悪夢の民主党政権を彷彿させるのは、気の所為でしょうか。

    ここで、現行橋市長の選挙戦を振り返ってみましょう。

    【西日本新聞】行橋市長選、立候補者の横顔[2022/02/22 06:02 (2022/02/22 22:23 更新) ]
    https://www.nishinippon.co.jp/item/n/880119/

    ■工藤政宏
    小学生の頃にホームステイした韓国には、日本を嫌う人が少なからずいると後に知り、ショックを受けた。ならば共に学び、互いの理解を深める学校をつくりたいと思った。

    市職員採用や大型事業への予算配分などで市長を追及する「野党」論客の一人だった。「反対ありきでなく、多くの市民にとって是か非か、が判断基準。フェアネス(公平性)を心掛けてきた」。

    う~ん・・・。
    民主党、現立憲民主党っぽい事言ってますね。
    ”「野党」論客”とか、評論家と議員を勘違いしてたのでしょうか?
    今度は市長職を何かと勘違いしたのかな・・・?

    一応選挙で当選して居る以上は、行橋市民の意思と言う事ですので、その結果市政が滞る様に成っても因果応報と言う所に帰結してしまいます。

    教育委員の人事などは、普段何も無ければ地味で些細な事の様に思えますが、事が起こった時にここがいい加減だと、とんでもない炎上沙汰に発展し兼ねません。

    大津市で発生したイジメが原因となった、中学生の自殺事件がどの様な経緯を辿り、どういう結末になったかを考えれば、どこの馬の骨だか分からぬ者を据える訳にも行かないでしょう。
    学校側と教育委員会がグルになって、イジメの事実を隠蔽し続けた結果、2011年に中学2年生が自殺に至った事件です。
    この事件は、いじめ防止対策推進法が制定されるキッカケと成った事件です。

    この自殺事件が発生した後、学校ではイジメの有無を調査するアンケートを実施したのですが、このアンケートに加害者は「死んでくれて嬉しい」「死んだと聞いて笑った」などと回答して居たにも関わらず、学校側は「イジメが自殺の原因かどうかは不明」と結論付けた挙句、アンケート結果を非公表としました。
    これを不服とした被害者遺族の度重なる要求によって、この後2回に亘って同種のアンケートを実施し、更にイジメの詳細が明確に成ったにも関わらず、学校側は事実関係を調査しませんでした。
    その上で、学校側は教育委員会へ「新しい情報は無かった」と報告しました。

    而も計3回も実施されたアンケート結果を遺族が受取る為には、部外秘扱いとする事を強要するなど、完璧に隠蔽を図って居た事が窺えます。

    行われて居たイジメは確実に刑法に抵触する犯罪行為であったにも関わらず、学校と教育委員会は「加害者にも人権がある」との理由で詳細調査を拒否して居ます。

    遺族は大津警察署に被害届を提出するも一旦は不受理としましたが、この事件が大きく報道され世間の批評が大きく成った途端に、警察は被害届を受理すると言う、これまた行政の不全が明るみに成った事件でもありました。
    大津警察署の被害届受理に至った事で、市教育委員会への強制捜査が行われ、加害者2名が保護観察処分と言う刑事処分が決定しました。

    民事訴訟に於いてはこの刑事処分を機に、当時の市長は和解交渉に乗出しましたが、教育委員会が難色を示し、相変わらず「イジメが自殺の原因かどうかは不明」と主張し続け、市にも抵抗する姿勢を堅持しました。

    一方で竹田高剣道部主将死亡事件の際は、学校側は大津同様に言い訳にも成らない言い訳をして居ましたが、教育委員会は顧問教諭に処分を下して居ます。

    この2つの事例を比較してみても、教育委員会の人事が如何に大切かが分かるでしょう。
    つまり立上げ早々レームダック状態であろうとも、行橋市議は”仕事した”と言えます。

    ここで妥協すると、泣きっ面に蜂の様な状況を招き兼ねませんから、これで良かったと言えます。

    まぁ、この市長では今後も覚悟を決めざるを得ないかも知れませんね。

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