北朝鮮がミサイルを発射するたびに再掲している記事になります。
不安を煽るような発言は控えたいが、夜間に着弾した場合、我が国は対応できるのだろうか?
政府だけではなく国民は。つまり、我々は。
北朝鮮がミサイルを発射、それが「さも日常」のように捉えられている我が国。
ある意味では、それ自体がもはや有事だ。
ではミサイルが着弾し、仮に有事が勃発したとして、何が起きるかを想定した携帯小説風のシミュレートがある。ミサイル着弾後の国民生活を想定したものだが、インフラが停止した状況の問題点を列挙している。
有事により国民からも膨大な死傷者を出したとしよう。
後になって振り返れば、それはテストの前日にあがいているだけだったのだと気づく。タイミングなどは、実はいつでもあった。勉強がそうであるように、まさに日々の積み重ねだったのだ。
ほぼ丸裸のような状況で、有事に突入していく我が国。
これから先の備えは、すでに政治分野の手を離れているとすら感じる。
「舵を右にっ!」とナウシカが叫べども、船は崖にぶつかった。
彼女が感じた徒労感、敗北感と同じものを、私も感じている。
軍靴の足音が聴こえてくる、と。
いまこそ朝日は言わないのだろうか。
少し厳しめのシミュレーションです。
「こうはなって欲しくないな」という国内の情勢を掲載小説風にまとめてみました。
先に意図を書いておきます。
ようは当事者意識を強くもって欲しい、ということ。
自らが能動的に「生きる」動きをせねば、助からないと思う。
縁起でもないですが、「もしかしたら死ぬかもな」と、
腹は括っておくべきでしょう。<
水・食料の備蓄も大切ですが、
困難が来ることへの「覚悟」こそ、
腹を括ることこそ、もっとも重要だと思っています。
まわり始めた大きな歯車は、誰もどうにもできません。起きるときは、起きると腹を括る。
(応援候補)
Blogで取り上げたことのある市議さんたちが改選です。
西澤啓文・仙台市会議員選挙(青葉区)
佐藤正昭・仙台市会議員選挙(若林区)
斎藤範夫・仙台市会議員選挙(泉区)
千葉修平・仙台市会議員選挙(太白区)
後藤守江・会津若松市議会議員選挙(福島県)
(後藤議員は個人的な同志です。)
令和5年7月30日 投開票
(選挙期間は7月30日までであり、ネットを含む選挙活動は29日の23:59までです。)
関連:
地方行政に侵出する、中国①政令市の市長補佐官に、”人民日報(日本月刊)”の理事長。市議会、猛反発。
地方行政に侵出する中国②「太陽光発電を日本全国で展開している上海電力日本」と人民日報(日本月刊)に深い関係。市議たちが質疑で明らかに。
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不気味な音がスマホから鳴り響いた。
マナーモードにしたはずなのに!と焦っていると、隣の女性もオロオロしている。
少し冷静に考えると、こんな曲はインストールした覚えはない。
とても不気味な音だった。
5秒だろうか、10秒だろうか、
もっと時間は経過していたかも知れない。
それがJアラートだと気づく。
どうしていいかわからず、とりえずテレビの前に人が集まっていく。
難しそうな顔をした政治家が、必死な雰囲気で何かを言っている。
アナウンサーもとても慌てていた。
久々にテレビのニュースを見た。
そう言えば、米国と北朝鮮が会議するとか、北朝鮮がCHINAに行ったとかは聞いた気がする。
最近はテレビを見ていない。
どのチャンネルを見ても、どこかの地方の小学校の用地がどうとかばかり。
一年もこればかりで流石に飽き飽きしてくる。
ネットでは「このままCHINAの面子を潰せば、北は後ろ盾を失う。」「米国が先制するだけの条件が整いつつあるのでは?」という意見で盛り上がっていた。
ベッドに入る寸前、眠りつつ開いたサイトの書き込みだった。
誰が書いたのか、内容もこれでよかったのか覚えていない。
そんなことを誰かが言っていたな、と思い起こした。
「また北朝鮮がミサイルを発射したんじゃないの?」と誰かが笑った。
「どこかに落ちてたりしてー」と冗談が続く。
轟音。
低いくぐもった振動が地面を伝わる。
窓ガラスが激しく割れた。
あー、映画みたいだな、と思った。
悲鳴が聴こえる。
被害としてはガラスが割れただけ。
手を切った人がいたみたいで、包帯の代わりに何かをまいてもらっている。
何かが起きたことは確実で、だけどそれが何かはわからなかった。
ミサイルの直撃ではなさそうだ。
現実味も乏しい中、テレビに釘付けになる。
誰もが黙っていた。
私自身は、普通の日本人だと思っているけれど。
かと言って何かしているわけでもなく、保守系のまとめサイトを巡回するぐらい。
面白い市議がいて、その議員ブログも読んでる。
朝鮮有事について何度も何度も危機啓発をしていた人だ。
メディアに不信感を持っている者として「米軍侵攻」のテロップに苦笑い。
これは侵攻でもないだろうに、そう思ったからだ。
虚仮にされ続ければ、米軍は動くだろう、誰でもわかる。
いつもの偏向報道だけが「侵攻!」と大騒ぎ。
自衛隊は動くのだろうか。
日米安保があるから、やっぱり行くんだろうな、と思った。
友人の自衛官の身を案じる。
スマホを手に取り、電話してみたい欲求にかられたが、
お国の一大事に電話なんてできんよな、と思い返す。
不気味な振動は、あれから何度か散発的に繰り返される。
・・・これは何なんだろう。
テレビの報道を見ていると、どうやら米軍が北朝鮮に先制攻撃をかけたらしい。
アナウンサーも早口で、少しパニック気味。
情報も錯綜しているようで、具体的にわかったことはこれぐらい。
北朝鮮の軍事拠点に、同時多発的に空爆をかけたようだ。
在日米軍も攻撃に参加したようだ。
演習のために展開していた空母群からも攻撃。
テレビの向こうには、火の海になるソウルの映像。
これを撮ったカメラマン、生きて帰れるのかな?と心配してしまう。
誰かが「あんなとこに首都を置くからだよ」「大砲が届く距離なんだ、開戦と同時にこうなるさ。」としたり顔で話している。
私も(ネット見ているやつは常識だけどね)と声に出さずに同意。
テレビの向こうのアナウンサーは、まるで故郷が崩壊したかのように、悲痛な表情で大変なことになりました、大変なことになりましたと壊れた玩具のように繰り返しており、今にも泣き出しそうだった。
「帰化人か通名だったりして」と誰かが囁く。
このとき、モニターの前の私たちは、自分には無関係だと思い込んでいた。
ガラスが割れたことで、一瞬、頭が真っ白になっていたが、次第に冷静さを取り戻してきた。
朝鮮半島で、戦争というか、少し大きめの軍事的な衝突が起きているらしい。
モニターの向こうでは映画みたいなシーンが続く。
ぽかーんとして見ていることしかできない。
ところで、この揺れと轟音は何なんだろう。
次にテレビに映ったのは、
崩れゆく東京タワーだった。
誰かが悲鳴をあげた。
不安と言うよりも、何なんだ?とあっけにとられた感じ。
誰も現実味なんてなかったんだ、この時は。
自分自身が当事者になるだなんて、私も思っていなかったし、
あのテレビの光景を目にしても、何も感じなかったのが実際のところ。
報道の現場にも色々あるのだろう。
「そういう目」で見れば、日本人なのか、そうでないのかがわかるような気がする。
さっきとは別のアナウンサーが、口にした。
覚悟を決めた表情で、ゆっくりと、しっかりと、口にした。
「国内で、治安を乱す武装ゲリラが多発しており、首都圏で多数の死傷者が出ております!」
「未確認ではありますが、朝鮮総連から武器が提供されたとの」と話しかけたところで、
火の海のソウルを見て半泣きになっていた女性アナウンサーが「そういうこと言ったら、出世とか全部、終わりだからな、おめぇ!」が凄まじい形相でマイクを奪おうとした。
半狂乱の絶叫は、後半は聴いたことがない外国語だった気がする。
その女性アナウンサーを引きはがしたのは、カメラマンだろうか、ADだろうか。
「ここは日本だ!日本が大変なことになってるんだ!」と叫ぶ。
次のシーンは、爆破された警察署だった。
人らしきものが地面にたくさん倒れている。
同じ色なので、制服だとすれば、あれは全部警察官なのだろうか。
パトカーも炎上していた。
女性アナウンサーが「先制攻撃をする悪い米国の基地なんか、日本に置かせるから、正当防衛でやられただけよぉっ!」と叫ぶ。
すでに放送とは思ってないのだろう。
そのまま放映されている。
この醜態にドンビキしながらも「混乱してんなぁ」とツッコミを冷静にいれる。
ターゲットである金一家がどうなったかは不明らしいが、ほとんどの軍事拠点は順調に破壊できたそうだ。
合間合間で、日本国内の報道も入る。
ダムが壊されたとか、変電所が破壊されたとか、
山の鉄塔が破壊されたというニュースが飛び込む。
だが、映るのは一回だけで、「誰が壊しているのか」は滅多に報道されない。
さっきの米軍の先制攻撃とリンクしているんだろうか。
リンクしているんだろうけれど、それが自分にどう影響するかなんて考えもしなかった。
そして、ダムが破壊されようが、山奥の鉄塔が破壊されようとも、
自分自身に何か影響があるとは、想像することができなかったんだ。
警察の被害は甚大なようで、場所によっては全滅らしい。
治安騒乱が目的なのだろう。
それでも、私たちは冷静だった。
冷静というよりも、当事者意識に欠けていたのだ。
画面の向こうでは、救急車や消防車も燃えていた。
「こういうのも狙われるのか」と納得。
トランスが破壊された変電所。
荒い画像だからスマホで撮影したのだろう。
携行型のロケットランチャー(RPG)が火を噴き、命中。
まだ明るい時間というのに、宙を舞う電線からは目を刺す閃光がバチバチバチッとほとばしる。
野次馬の前列が、バタバタっと倒れ、映画みたいに血を吹き出していた。
意味をもつ単語ではない、まさに悲鳴が響いた。
撮影者だろうか、うめき声が大きく音に残っている。
死ぬ間際に撮影されたものかも知れない。
「日本人よ、逃げろ」という音声が残っていた。
(逃げろ?って何だ。)
(誰から、何から逃げるんだよ)と心の中で。
(そして、どこに逃げるんだ?)とか
(なんで逃げるんだ?)とか、ぐるぐると考える。
「ねぇ、あの看板、この近所じゃない?」
破壊された変電所の、後ろの看板は見覚えのあるものだった。
空気が変わったのは、このあたりからだったろう。
だけど、まだパニックにはならなかった。
というよりも、なれなかった。
自分が当事者なんだと信じたくなかったのだろう。
そして暗闇がきた。
振動のたびに、電灯が明滅していた。
大きな地震とかだとこんな風になるよねとか思ったのだが、
あれは変電所などが破壊されていっていた振動なんだ。
最初に落ちたのは、テレビ。
砂嵐になる。
これも後で考えれば当たり前のこと。
東京タワーが倒されたのだ、スカイツリーも破壊されたのだろう。
そしてほどなく、電気がストップした。
停電だねと笑っていたが、その後、電気は半年間、復旧しなかった。
電気だけじゃない、水もガスも、あらゆるライフラインが寸断されたままだった。
情報に飢える。
デスクトップPCは動作しないが、ノートパソコンやタブレットは生きている。
動画サイトやテレビ局の動画チャンネル、
政府のHPを読み漁り始める。
昼間でも、電灯がなければ、建物の中ってこんなに暗かったのか。
徐々に不安が襲ってくる。
最初の一人が、家族に安否確認の電話を入れ始めた。
我も続けと誰もが家族に電話をかける。
これも当たり前だが、やがてつながらなくなる。
回線が落ちたんだ。
一つには「効率化」の名のもとに、ギリギリの規準となっていたこと。
全員で通話すれば、ダウンするのは当然。
それなりの安全率は見ていたのだろう、かろうじてつながったんだ、最初は。
「あれ、つながらないよ?」
「俺もだ。」
スマホやタブレットで動画を見ていた者が口にする。
当たり前のことだった、後で考えれば。
変電所だけではなく、通信ケーブルがやられたんだ。
携帯の通信局もやられ、電話は不通状態になった。
変な話だが、ソウルが火の海になろうと、
東京タワーが崩れ落ちようと、パニックにならかった群衆は、スマホがつながらないだけでパニックになりはじめた。
「だって、Wi-Fiは空を飛んでくるんでしょ?」
「マークたってる、ついてるのにぃっ!」と女性が半狂乱。
「Wi-Fiの機械から先は有線なんだよ」と男性が冷静に切り返すが「だったらどうやって検索したらいいのよ!」と、女性の声は怒号になっていた。
小さな爆発音も聴こえる。
いまは、この音が何かわかる。
どーん、どーん、どーん。
日本のライフラインが破壊される音だ。
だが、それ以外は静寂。
街ってこんなに静かだったっけと思うぐらい。
あらゆる通信端末、電化製品が沈黙。
自動車のエンジン音がひどく大きく聴こえるぐらい。
何をしていいかわからず、何ができるかわからず、
何をすればいいかわからず、茫然。
誰も声を発しない。
街に静寂が訪れた。
小さな爆発音だけ継続している。
タクシーも捕まるわけないので、この場に留まることに。
会社のメンバーで打ち合わせて、買い出し班を決めた。
想像通りだが、食料はまともに手に入らなかった。
コンビニは、まさに怒号まみれ。
おにぎりは二個までと叫ぶ店員を、誰もが無視する。
日本人のモラルってどこに行ったんだ?
給湯室は使えないらしい。
そういえばIHに切り換えたって社長が自慢してたなぁ。
屋上のタンクに残っているんだろう、水は出るようだ。
節約のため水洗便所は流さないようにとお触れが出され、女性が露骨に嫌な顔。
結果であるが、食料はまともに手に入らなかった。
だけども、これが深刻な事態であるとは、誰も思っていなかった。
どうせ国が、行政が、なんとかしてくれるさ、
たかをくくっていたんだ。
国も、行政も、来なかった。
食料の配給は、結果的に一度も受けることはできなかった。
これも考えれば当たり前なのだが、電車が動かず、私たちも移動できぬ中、公務員だって自由に動けるはずもない。
治安維持にあたるための警察官は、車両や警察署ごと一番最初に吹き飛ばされた。
「配る人手」がいなかったんだ。
パソコンの導入にあわせ、企業も事務職を減少させた。
実は公務員も凄まじく削減されていたらしいと知ったのは、生き残って数年たってからのこと。
東日本大震災でも、自衛隊や米軍が助けにきた。
数日さえ耐えれば、食料は届けられたんだ、自然災害ならば。
だけど来なかった。
自衛隊も米軍も「敵国」と戦っている。
考えれば当たり前なんだけど、助けに来れるわけ、なかったんだ。
これも生き残ってから気づいたこと。
そもそも、初期において警察は集中的に狙われたらしい。
署によっては、殉職者が8割を越えていたとのこと。
有事発生から3時間以内で、だ。
誰も助けになんて、来なかった。
当たり前のことだったんだ。
誰かが助けにきてくれる、
そして「自分は何もしなくていい」というのは、錯覚だった。
ネットでまとめサイトを見ていれば、情報通のつもりだった。
危機感をもっているつもりだった。
だけど、私自身も平和ボケしていたんだろう。
だけど、地方出身で一人暮らしの私は、ここに留まるほうがマシだと判断。
結果、半分ほどの人間がその場に残った。
幸いなことに、屋上の水タンクが大きかったため、水だけは残った。
あれほど苦労した、食料の買い出し。
二度目以降は、怪我人が出た。
奪い合いという状況で、3日目には新たな食べ物を手に入れることはできなくなっていた。
コンビニの配送のトラック、あれから3回、来ただけだった。
その度に一瞬で空になる状態。
幹線道路が破壊されたこと、トラックの運転手が出社できなかったことが原因らしい。
これも考えれば当たり前のことだったんだ。
3度目の食料調達の際、本当に僅かな、やっと手に入れた食料。
途中で襲撃にあい奪われてしまう。
大怪我でなかったのは幸いだが、次からは護衛をつけることになる。
だけれども、護衛をつけて大人数で行ったところで意味はなかった。
何度、行こうとも、店に商品が並ぶことはなかったからだ。
「本当はあるんだろ!」と怒鳴った男が、倉庫に侵入。
チャンスと思い、私もなだれ込む。
倉庫は、空だった。
怒鳴っていた男も膝から崩れ落ちた。
道路を走る車もほとんど目にしない。
ガソリンスタンドに、ガソリンが届かないらしい。
スタンドにいってもガソリンは手に入らなかった。
製油所が、テロで大炎上を起こしていたらしい。
これは後になって知ったこと。
幹線道路で破壊されたタンクローリーの車列が、有事後に繰り返し放送されたっけな。
残っていた者で相談。
「避難所がどこかにあるんじゃないか?」
「そうだ!避難所にさえ行けば!」
「なんで今まで気づかなかったんだ」
途端に皆、明るくなる。
「ところで避難所って、どこ?」
そうだった。
スマホも駄目、テレビも駄目、ラジオも駄目。
ラジオは電波塔がやられたんだと思う。
社内の資料もペーパーレスになって久しい。
紙の地図は、一枚もなかった。
騒乱が、来た。
レイプ騒ぎとか、食料を狙った強盗が多発しているらしい。
口コミなので、真偽を確かめる術など誰もなかったのだが、
疑う者も誰もいなかった。
生き残ったあとに調べれば、結果的に事実だったようだ。
水だけは持っていた。
全体的に若い者たちばかりだったことも幸運だった。
「歩くしかない」
平和ボケしていたのは事実だが、比較的まともな部類だったんだと思う。
自衛隊もこない、米軍も来ない。
だから、当然、行政も麻痺している。
この結論に早期に至ることができたから、生き残れた。
移動を覚悟した際に、みんなで決めた移動先も正解だった。
海を目指そう、太平洋側だ。
基地機能をもっている、もしくは近い位置。
基地の近くなら、海外からの補給があるかも知れない。
国連も来ているかも。
これがビンゴだった。
徒歩での移動、これに耐えることができたから。
総行程は80km。
車で移動すれば、一時間ちょっと、二時間はかからぬ距離だった。
僅かな食料と水を装備し、重量10kgほどを背負っての移動。
運動靴などもなく、革靴で移動する羽目に。
道路は寸断されており、幹線道路は避けつつ移動。
正直、楽ではない。
数日にわたる強行軍。
道中でも様々な事件があったが、割愛しよう。
女性の問題や対立、よく聞く話である。
たまたまであったが、「集団」として、体力の平均値が合格点だった。
そして、判断が速かったことが生存できた理由。
役立たずと思っていた部長、恰好よかったな。
日頃から組織として動いていたため、社内の指揮系統で動けたのも幸いした。
無事に基地周辺に到達。
そこは避難民のキャンプと化していた。
食料が満足に配給されたわけじゃない。
戦争に行くための物資の積み下ろしがメインであり、私たちはオマケだったから。
だけど、「並べば与えられる」ことは、素晴らしいことに思えたんだ。
避難民のキャンプにもテロリストが混ざっていたらしい。
自爆テロを行おうとして、ギリギリで未遂。
おかげで飯にありつくのが少し大変になってしまった。
身分証明とリスト化をしたかったようだが、
行政マンはいないし、全ての端末は死んでいる。
そもそもパスポートなんて持ち歩いていない。
便利さに慣れ過ぎた日本人は、実は生き物として弱くなっていた。
ツールがなければ、何もできない。
ライフラインが絶えれば、即座に命の危険に晒されるほど、私たちの周りには便利が溢れていたんだ。
溢れすぎていたんだ、有事後のテレビは繰り返す。
考えてみれば、何もかにも、当たり前のことだった。
人口を過度に密集させた、効率の高い街で。
外部からの補給が断たれた場合は、一瞬で物資が枯渇すること。
その中には食料も含まれているという現実。
結果的に「備蓄」としても機能していた揺らぎは、
「無駄」として「改善」されつくしていた。
どこにも「余剰」なんて、そもそもなかったんだ。
自治体の保有する緊急物資も、一週間程度だったらしい。
少ない人手で配ったようだが、行きわたらせることはできなかった。
どこに食料があるか伝える術もなければ、配る方法もなかったからだ。
仮に行きわたったとしても、足りる量ではなかった。
有事後にわかったこと。
多数の犠牲者が出た。
想像を絶する死者数だった。
中には「勇気を出して」戦った者もいたらしい。
警察官の一部や、放水で戦った消防官もいたようだ。
数日を経過してのちは、これが「国内での戦争」と気づいた者は立ち上がった。
警察・消防、海上保安官。
自衛隊抜きで、国内を守る責務を背負う者たちがいる。
初期において相当の被害を受けたが、戦うべく立ち向かったのだ。
相手は、後方破壊を目的とした、テロリスト集団。
だが、凄まじいまでの返り討ちにあう。
武装が違い過ぎた。
ほとんどは、無駄死にと言ってもいいほど、
事実上の虐殺となってしまった。
ニュー南部で自動小銃にかなうわけがない。
陸自はどうだったかと言えば、原発を守るために手をとられていたこと。
そして、陸自が来たら「敵は逃げる」ためいたちごっこだったらしい。
そもそも頭数が足りておらず、どうにもならなかったという。
破壊活動に巻き込まれた方もいたが、それは少数。
その戦死者のほとんどは餓死者だった。
ライフラインが消滅。
支援が受けられず、公助までに時間がかかる場合は、3日~一週間で限界を迎える。
通信手段が全滅。
安全な場所の把握ができない。
行政も麻痺しており、発信以前に「判断」できる体制を維持できなかった。
公務員の、「頭数」の問題もあった。
判断を誤り、山中に逃れた集団もいたようだ。
何もない山中で、餓死で全滅。
特に都会で、ではあるが、
日本全国で多数の餓死者が発生した。
後方攪乱の武装勢力がどこから上陸したのか。
水際作戦に失敗したのか?
様々な議論になったが、答えはシンプルだった。
有事となる前に、普通に民間の旅客機に乗って入国しており、
ビジネスホテルに「堂々と宿泊」して潜伏していたのだという。
余りに一方的に警察が陥落したが、襲撃した際には「軍服は来ていなかった」そうだ。
一方的なものだったらしい。
いま思い出せば「スリーパー」とか、「スリーパーセル」って発言しただけで、女性評論家が袋叩きにされていたなぁ。
生き残った後、その言葉の怖さを知った。
最初から、いたんだよ。
(続きは書くかも知れないし、書かないかも知れない。)
難民に備える「べき」とか
後方破壊活動に警戒する「べき」とか
私ももっともだと思うし、実際、必要だと思う。
しかし、そのような「政治分野」の話は、
すでに間に合わないように思う。
勉強せずに、試験の前日になったようなもの。
泣いても笑っても、起きるときは起きる。
そのときに「べきべき」言ってても始まらない。
家族の集合場所を決めたり、
備蓄できる食料と、
何より「水の備蓄」をしておくこと。
誰も助けてなどくれない。
今の法体系では、行政は動けないだろう。
効率化を高めすぎたインフラは、脆弱性となって牙をむく。
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【実例】Facebookでアカウント停止。これもアウトなの?【驚いた人はシェア】
コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)
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共産党は2016年9月13日からの警告を無視し続けましたね。
ならば、下記は決定事項と承諾したものと見做します。
・『テロを利用する共産党』
・『テロリストの味方である共産党』
・『テロに屈する共産党』
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少し意識の高い人なら、救急対応に関しても知識があるのではないでしょうか。
ですが我が国に於ける救急応急処置方法は、交通事故、水難事故、持病の発作などに重きが置かれて居り、テロや戦争での被災は基本的に前提として居ません。
故にミサイル攻撃による爆傷の救急応急処置は、外傷を除けば余り意識される事は無いでしょう。
特に爆轟に伴う損傷は、医療機関でなければ対応不可能な深刻な状態に成り易いにも関わらず、被災後は一見九死に一生を得て無事だった様に見える事も多く、而も症状が出るのが1日~2日後に成る事も常だったりします。
爆燃による負傷が伴って居る場合は、どうしても熱傷に目が行ってしまう為、体内の損傷を見落とす可能性も高まりますから、注意が必要だったりします。
尤も、爆発音がしても伏せる事無く、そのままキョロキョロしだす国民性ですから、それを改めて急ぎ物陰に隠れる様にするとか、何はともあれ伏せる様にするとかだけでも、負傷者は減るでしょうし、負傷してもダメージを軽減出来る可能性が高くなります。
有事に備えての法整備や設備、体制作りが間に合わないなら、当面は各自が個々の単位で助かる方法を模索する位しかないでしょう。
「核武装国を相手に米軍が動く」などという
到底あり得ないことを想定しても仕方ないのでは?