【反撃の自民】二階幹事長「前川氏を国会で問いただす」マスコミの責任は?

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加計学園について”首相の意向の有無”を【再調査!】、官邸側に【初動ミス!】と狂ったように報じるマスコミ。違法性はないにも関わらず「何があった?」と疑問に思った方も多いだろう。他ソースを辿っていくと、これは明確に【自民からの反撃】と見たほうがいい。

資料において名前が出されていた萩生田官房副長官の発言をまとめると「資料があった」場合について『私の発言とは異なる』と再度明言した上で、「紙自体が正しいかという【次の話】」と述べる。

同じく、二階幹事長が「証人喚問がいいかどうかは別だが、それに匹敵する形で問いただす、国会の中でそんな議論はある」と述べている。国会招致の可能性に言及しているわけだが、これは自民党が前川氏に”責められる”とは思わないほうがいい。【自民党から】前川氏が責められる場となるだろう。

”岩盤規制”を守ろうとした文科省は、折衝に敗北したのだろう。敗北した側は【上に、いい加減な報告】をした可能性もある。文書自体の「作成フロー」「その流れ」は、前川氏にしか説明はできない。現職の文科官僚も含み、国会での”説明責任”が生じてきた。

余談になるが、官僚であれ地方公務員であれ「議場で問い質される」ことを極端に嫌う。議会は行政監視権をもち、これは「対行政」では最強の部類に属する権限だからだ。議事録は永久保存であり、ウソはつけない。前川氏は「もう辞めたあとだし」と油断していたのだろうが、彼自身がもっとも望まない状況になりつつある。

「再調査!」「証人喚問か?」と嬉しそうに報じるメディアだが、実態は「あんまりにもしつこいから」ついに【自民が反撃】というものだろう。確かにもう、呼んで、直接、問うたほうが”早い”かもしれない。

そのとき、マスコミはどうするのだろう。
問われるべきは、メディアの責任だ。

 

関連
「日時が”たまたま”あったのですが、エントリの公開タイミングと政治の動きは関係ございません。」

 

 

 

 

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(OGP画像)

 

 

 

 

証人喚問に匹敵する形で問いただすby二階幹事長
下記の報道、幹事長のコメント部分を読んで頂ければニュアンスが伝わると思う。

 

前川氏招致に言及=二階自民幹事長

 

 自民党の二階俊博幹事長は9日、BS朝日の番組収録で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画に絡み、野党が求めている前川喜平前文部科学事務次官の証人喚問について、「証人喚問がいいかどうかは別だが、それに匹敵する形で問いただす、国会の中でそんな議論はある」と述べ、国会招致の可能性に言及した。

 二階氏は、安倍晋三首相が指示した獣医学部新設計画をめぐる内部文書の再調査を踏まえ、「その結果、判断すればいいのではないか」とも語った。
 この後、記者団に「何もなかったように包んでしまおうというのに対し、もっと明確にしなさいと言われている時だ。(野党の要求を)一考してみる必要がある」と述べた。(2017/06/09-21:07)

 

 

 

 

問い質されるのは誰か。
「問いただす」とある。

首相を筆頭に、大臣が率いる「官邸」は、行政である。
議会はこれを問いただす立場にあり、「立法側の人間」として、【行政(官邸)を問い質す】という意味だろうか。

私はそうは思わない。

 

問われるのは、前川氏
とかく「政権が問い質される」と思われがちだが、議場では「反問権」が認められており、【官邸が前川氏を問い質す】こともある。

また、籠池氏の際を思い出して頂ければわかるように、
【議会(立法)が問う相手】も前川氏となるだろう。

 

証人喚問の定義
”証人喚問”の意味と定義を、再度ご確認ください。
証人喚問【される】のは、前川氏です。

どうもメディアや野党は「喚問された者が責める」と思いがちですが、責められるのは【普通は、喚問された人】です。嘘をついたら偽証罪も適用される。

 

「喚問=前川氏に有利」となんで思ったのだろう。
慰安婦問題や談話について、証人喚問で明らかにして欲しい等、保守から声があがっていたこともあるのに。

 

 

 

問われる内容
文書の信憑性、だろう。

当該箇所は「一分ほど」ゆえ、是非、音声も聞いて頂きたい。
声のトーンと言いますか、これで意味が伝わると思う。

 

 

8:13?
萩生田官房副長官
「資料の存在の確認をするというのがまず調査の内容になるんだろうと思います。で、例えばですね、その資料が実在したとしても、例えば最初に出た8枚の紙の中に私のコメントとか書いてありました。私記者会見でも公の議会の場でも『私の発言とは異なる』と申し上げてるわけですから、その紙自体が正しいかどうかっていうのはその次の話だと思いますよ」

記者
「とすると文書の存在と文書の中身の信憑性というか本当かどうかというのは別のことだというふうに」

萩生田官房副長官
「ま、そうなりますよね」

 

非常に冷たい声である、事務的と言ったほうが適切か。
狼狽してもいないし、吐き捨てるように、と言いますか。

メディアは「予防線を張った!」と騒いでいるが、そうだろうか。
私はそうは感じない。

 

特に、最後の個所。
「文科省のほうで10時から行いますから、それを確認して頂いたらいいんじゃないですか」

記者会見の場の空気を想像するに、あまりある。
この場にいたメディア関係者は、状況の変化を察知したことだろう。

反撃に転じた、ということを。

 

 

 

”信憑性”の正体
いったい何がどうなっているのだろう、と思う方は少ないかも知れないが。

私なりのスタンスを示しておきたい。
高橋洋一氏の分析を、当方は支持する。

 

高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
「総理の意向」の正体 加計学園めぐる文科省の「言い訳」

 

 この話は、50年以上も新設がなかった獣医学部に新規参入を認めるという規制緩和である。ところが、天下り斡旋を行い、その結果辞任した前川喜平・前文科事務次官が記者会見してから、文科省が許認可を盾にして規制緩和に反対してきたこと、許認可を背景として天下りをやってきたこと、さらには一部マスコミは前川氏という一方当事者のみの情報を垂れ流し、公開情報に基づき地道な検証を怠るというマスコミ偏向問題も一気に明るみに出た。

(中略)

公表されている議事録と照合する必要性

 はっきりいえば、勝負のついた後に、文科省は言い訳をいっているだけだ。しかも文科省内の部内文書である。

 前川氏は、許認可を背景として天下り斡旋を行ってきた。そのために、獣医学部新設を拒んできたといわれて仕方なく、公務員として失格である。さらに、組織の幹部であったが、管理職として極めて不味い。

 文科省が、特区で内閣府・特区有識者委員と交渉してきたのは、課長レベルである。交渉に負けたとき、負けた者は組織の幹部に報告するとき、いい加減なことをいう。

 筆者からみれば、それが「総理の意向」である。

 議事録を見る限り、内閣府・特区有識者委員の完勝であるので、ワーキンググループの親会議である特区諮問会議まで上がっていない。当然、安倍首相も知らないところで議論は終わっている。「総理の意向」なんてあり得ない状況だ。

 しかし、完敗した文科省官僚が、ありもしない「総理の意向」があったとでっち上げて、文科省幹部に報告した可能性がある。

 そうした報告を受けた前川氏は、公表されている議事録と照合しなければいけない。そうでないと判断を誤るからだ。しかし、前川氏の記者会見ではまったく検証を行っていない。これでは管理者としても失格である。

 こんな簡単なことを報じられないマスコミも失格である。

 

 

私は地方議員ゆえ、国の予算執行における意思決定について、熟知しているわけではない。
あくまで「さわり」を知っている程度だ。

だが、高橋洋一先生の考えは、私の考えともマッチする。
というよりも、(異なる場所であっても)「よくある話、よく聞く話」ですらある。

 

今回、調査が行われるわけだが、調査されるのは「官邸」ではない。
文科省だ。

官邸も文科省も行政であり、文科省は行政の一部であるゆえ、最終的には首相の責任とも言える。
だが、文科省が「あまりにもグダグダな仕事」をしていたことが明るみとなり、

例えば、”天下り利権”を維持するため、地方の要望を【私益のために封殺】したり、あまつさえ【調査を農水省に丸投げしようとして失敗】したため、【調査自体がされてない】等が、国会で堂々と問われたらどうなるんだろう、

当時の責任者って、どなたでしたっけ。

 

 

 

「逃がさない」という宣言
本当にやるかどうかは、わからない。
「調査」を終えた後、といいことではある。

調査自体、文科省は逃げ出したいぐらいだと思うが。

 

幹事長の言葉でさらに怖い個所がある。
>「証人喚問がいいかどうかは別だが、それに匹敵する形で問いただす、国会の中でそんな議論はある」
というくだりだ。

元事務次官ゆえ、意味はわかるだろう。「やばい」と思えば脱兎のごとく逃げる可能性もある。
前川氏が証人喚問から”逃げても”他のやり方で、なんとか議場に引きずりだそうかね、と読める。

 

余談になりますが、議場に入ればメディアは関係ない。
喚問を受けるのは、当時の事務次官だ。ルールも熟知しているだろう。

議場での「議員からの質問」とは、裁判どころの重さではない。
しかも証人喚問となれば、最大規模である。

私自身もそうであるが、議場において質問なれした議員って
公務員から見れば、まさに天敵であります。

議会には、行政監視権がある。
それぞれの権力が相互監視するのを三権分立と言うが、そのための権限であり、弱い力ではございません。

実際に喚問となったとしよう。
ベテランの自民議員から、前川氏が集中砲火にあい、答弁不能となって全てを失う未来しか見えない。
私は地方議員に過ぎないが、討ち取れと言われたら、(地方議員の私でも)あっさり撃破できる気がする。

 

 

今まで持ち上げてきたメディアは、いったいどう振る舞うのだろう。
永田メール事件の二の舞を恐れ、彼らも引っ込みがつかぬのだろう。

前川氏に、その責任を押し付けてしまい、
ほっかむりだろうか。

 

それはそれで、私にとっては構わない。
むしろ望むところでもある。

”押し紙”の推進において、さらに賛同する議員が増えるだけだ。
私たちの仕事はやりやすくなる。
動きやすくなるだけ、だ。

遊撃部隊の存在を、お忘れじゃありませんか?

 

 

 

”証人喚問”の意味を履き違えている。

 

メディアもだし、ネット保守論壇も錯覚させられている。

 

問われるのは【喚問された人】であり、

 

前川氏が、当時のトップとして、

 

元・事務次官として問われるのだ。

 

どうにか首相を絡めたかったようだが、

 

前川氏が、天下り利権維持のため

 

抵抗したと推定された報道の件については、

 

そもそも制度的に、首相まであがらないんだよ。

 

敗北した文科省の、【言い訳】が発端ならば、

 

もっとも問われたくないのは、文科省だろう。

 

それを「当時の事務次官」として招致に応じてくれるなら

 

願ったりかなったりである。

 

前川氏が「政権を問い質す!」場ではない。

 

前川氏が「問い質される」場となろう。

 

鬼の首を取ったようように、

 

狂喜するメディアが、愚かに感じる。

 

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  1. medakanoon より:

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  2. スカイツリー より:

    行政の一機関の職員に過ぎなかった者が、
    行政権の頂点の内閣総理大臣のこと
    好き放題言ってましたからね。
    キッチリ落とし前つけて頂きましょうかね。

  3. AT-AT より:

    小坪先生

    初めまして、いつも興味を持って読ませて頂いてます。
    私が思うに、事務次官が連れ出しバーなんかに通い詰めてるってのは反政権派にとっては正に「飛んで火に入る夏の虫」。。。
    そこでハニートラップ掛けられて恥ずかしい写真や音声、映像をたんまり撮られて強要されてるんじゃないでしょうかね?
    そんな連中ですからヤバくなったら切り捨てて知らん振りしますよ。
    近所からは白い目で見られて家族には軽蔑される。。。
    身から出た錆とはいえ哀れな前川氏ですね。

  4. 鳥海山たろう より:

    まさに「鬼の首を取ったようように、狂喜するメディア」の愚かさを実感する騒ぎです。

    引用先の高橋洋一氏は、ときどき官僚のなかで見かけるような良い意味での変人タイプです。現場経験の知識をいかして大活躍ですね。
    下ネタを嗅ぎまわる雑誌に弱みを握られて、左翼に口封じされないように気をつけてほしいものです。(特に酔っぱらい時や公衆浴場など)

    高橋氏の指摘は本質的です。

    要は、重要事項についての「合意形成」の過程がのこっている議事録などではなく、誰がつくったかわからないようなアジビラで、「過去の経緯」を推定するのはゲテモノだと言ってます。

    偏向マスコミのチンピラどもは、そもそもが、その種の議事録も読めない、解読できないボンクラであると。
    そこまで示唆しているように読めます。

    偏向マスコミのチンピラ記者は、そもそもが「安倍たたきをするなら、なんでも有り」の社風を受けて、なんでもかんでも結びつけてゲスの勘ぐりを記事にするだけで年収一千万円以上がもらえるという特権階級です。

    いろんな利害をもって価値観が違うどうしの人間が、真正面からぶつかりあって論じあった結果が、議事録に残ります。
    しかし、狂った新聞記者とは、そんな微妙な利害調整や多面的な意見の集約などといった知的なタスクとは、ほんとうに無関係な連中です。

    それこそ、「安倍をたたいて、内閣支持率をいくら下げたら、それでボーナスがいくらアップ」というほどの醜い世界であることは間違いないです。

    今回の騒ぎの本質は、権力の「不当な行使」があったかどうかです。

    あれらの議事録や客観的な時系列の推移から、安倍首相の不当な権力行使あったと結論づけられるのは一種のキチガイだけでしょう。

    そして、安倍首相の不当な権力行使あったと結論づける連中は、かならずテロ等準備罪や安保法案などに反対の連中なのでしょう。

    法案そのもので真っ向勝負ができないので、ほかのスキャンダルをでっちあげて政治をひっくり返そうとしています。

    民主主義の敵であるし、人間のクズです。

    本テーマからそれますが、「テロ等準備罪」については自民党の河野太郎氏のホームページの解説がわかりやすいので、無関係で大変恐縮ですが引用させて頂きます。

    「TOC条約」
    https://www.taro.org/2017/03/%EF%BD%94%EF%BD%8F%EF%BD%83%E6%9D%A1%E7%B4%84.php

    昼間のワイドショーしか見ない主婦などは「焼き肉屋で凶暴したら逮捕される」といまだ洗脳されているのかもしれません。

  5. ぶらふまん より:

    先日、ブログの問い合わせフォームから一連の文部省・加計問題について我慢」ならないと陳情?を小坪議員に寄せたものです。

    頭の中では、小坪議員に陳情を寄せる暇があったら、
    保守系・与党の先生方に意見陳情を寄せたほうが何か意味があるだろうと、
    小坪議員に陳情して何を期待するのか、と解っていても
    とにかく一連の報道・野党や民進党議員の言動・そしてその支持者と
    それらを真に受けた人たちのコメントや声がとにかく我慢できませんでした。
    別に私の陳情があったからとかそんな事はないんですけど、ありがとうございます。
    代わりに誰かが声をあげてくれるって思ったよりスカッとするんですね。

    何が悪くて、誰が悪くて、結局結果どうあるべきなんだと聞いたら
    ほとんどの人が分かってないでしょう。
    はっきりした言動が報じられない。反首相の陣営から非難と攻撃が集中している。
    官邸・与党サイドによほど都合が悪いに違いない。
    という正に野党やメディアのかいた程度の低い絵図にはまってしまっている
    有権者の皆さんに憤りを感じていたのかもしれない。

    本来憎むべきは偏向的なメディアや、歪んだ解釈で政権サイドを攻撃する
    野党側だとわかってるんですが、どうしても腹が立つ。
    本来メディアが第4の権利・第4の勢力を自ら語るなら、
    それにふさわしいだけの正しい意見と見識、時には行政立法を正すくらいの
    良識が求められる。それでこそ流石メディアだ、馬鹿にできないとなりえるわけで
    今やそんな良識のかけらも望めないメディアの方がすっかり多いように思えます。

    上手いタイミングで自分だけは助かるなんて思ってるんですかね。
    ちょうど具合のよい落としどころは一社かもしれませんけど、
    『我々としては、複数社倒産しても一向に困らないどころか逆に望ましい』とか
    『前例が出来れば次の時も対処しやすい』とか
    『潮目が変われば靡くものも出てくるわけでそうなった時に新聞社だけで
     世論が許すほどテレビ業界ってクリーンなんでしょうか?』

    とか私は普段から色々疑問にたえませんが、やっぱ都合の悪い物には
    盲目的なんですかね。
    僕が考えるくらいなんで、世の中のフェイクメディアに批判的な
    皆さんも同じように考えてそうなもんですけどね。
    小坪議員の押し紙問題の推進、応援しております。

  6. ppng より:

    今回のエントリの話題とは少し違いますが、前川氏に関しては個人的にどうしても我慢のならないことがあります。
    それは、前川氏がいわゆる出会い系バーと呼ばれる、実質的に性を売り物にする所へ通い詰め、場合によっては未成年を買春していたと疑われても仕方がない行為に及んでいながら、「貧困調査をしていた」などと言い訳をしていることです。

    以前小坪先生がお書きになっていましたが、一般市民、国民は実は様々な技能を持つ専門家の集まりでもあります。私は社会福祉士という福祉の専門職として、今回の前川氏の言い訳がいかに不自然なものであるか、また「本当に困窮している人々のために」働く者達に対してどれほどの侮辱となったのかを、ここに記しておきたいと思います。長文となりますがご容赦下さい。

    まず明らかにしておきたいのですが、前川氏は単独で貧困調査を行う立場にありません。福祉行政は本来厚労省の管轄であり、縦割りと言われる行政の在り方において、この所管を無視して、それも事務次官という最高レベルの官僚が単独で動くなどあり得ないことです。子供達の貧困調査を行いたいのであれば、むしろ大臣にも報告の上厚労省にもその必要性と有益性を説明して堂々と連携すればよろしい。
    これに対しては、教育行政を司る文科省だからこそ子供の貧困調査を行ったのだと強弁するかもしれませんが、貧困世帯の実態把握を目的とする活動を行うならば、困窮者に関するデータを集積している厚労省及び役所、地域包括支援センター等、または学校等教育機関との連携・情報の共有は不可欠であり、文科省が単体で調査データを保有することは国益に適うものではありません。更に、繁華街を一人で遊び歩いている少年少女を保護することも、前川氏の職務ではありません。もちろんプライベートでも、専門外の人間が不用意な声掛けを行うことは、かえって支援の拒否や停滞につながる危険性さえあります。いずれにせよ、単独で動く理由にはなり得ません。

    貧困に限らず、何らかの事情で困窮している人・世帯は把握されているだけでも膨大な数に上ります。そして、政府や自治体が把握しきれていない人々が一体どれほど存在するのか、その人達は何らかの制度で支援が可能なのか、それともフォーマルな(制度等公的な形での)支援は難しい、いわゆるグレーゾーンに属するのか、そうだとすればどんなことができるのか…そういったことは、私達専門職でさえ容易に推測できないのです。
    また、実際の支援の現場では、客観的には支援が必要であるにも関わらず支援を拒否されたり、どれだけコミュニケーションを図ってもなかなか実態が把握できない方々が大勢おられます。そういった方々は周辺住民の皆さんも困っておられたり、セルフネグレクトに陥ってご自分を傷つけておられたり、苦しいがどうしたら良いか分からない、といった状態にあることも少なくありません。

    自己決定権の尊重という観点から、私達は(生命の危機などの場合を除いて)ご本人の意思を無視して勝手に支援を始めることはできないため、人権というものの扱いの難しさを痛感せずにはいられません。どう考えても支援を受けられた方が良い、しかしそれをご本人の同意を得ずに始めることは善意の押しつけになってしまう。
    反対に言えばどのような状態になろうと、その方がご自分のことを決められる権利だけは、私達は職責を懸けて守らなければならないと思っております。本来人権とは、立場次第で使い分けたり、自分勝手な都合を押し通したり、反対意見を封殺するために利用されるような安いものでは断じてないのです。

    私達社会福祉専門職の仕事は、正直に申し上げて大半が徒労に終わります。それでも何かしらの活動を継続していくことが、どこかでどなたかを救うことになるかもしれないから、私達は働いているのです。そこでぶつかるのは、制度がいくら充実しても、支援の存在を知らないために困窮している方が大勢おられるということです。
    前川氏に本当に困窮している人々を助けたいというお気持ちがあったなら、厚労大臣や高級官僚だけでなく、市役所の福祉課の職員、困窮世帯の生徒を抱える学校の先生、私達社会福祉の専門職に公的な形で一声掛けていただけたら、多くの子供達を救う道が拓けたかもしれないのに、と思わずにはいられません。文科省と協力するなら、例えば困窮世帯に対する支援の周知を学校教育に本格的に取り入れるなど、いくらでも新しい試みが考えられたはずです。

    ところが、実際にその口から出てきた言葉は、私達の現場での努力の全てを侮辱するものでした。支援すべき困窮者ご本人が荒んだ精神状態にあり、罵倒されたりすることはありますが、今回の前川氏の釈明ほど怒りを覚えた発言はかつてありません。
    普段は人権問題に高い関心を持っているような顔をしているメディアや知識人・文化人達も、前川氏の発言を糾弾するどころか、まるで聖人君子かのように擁護する始末です。安倍首相や与党を攻撃できれば何でもいいとでも言いたげな、品性下劣なやり方は正視に堪えません。この人達に、人権を語る資格はありません。
    苦しんでいる人達を利用するような言葉の数々を、私達福祉関係者でなくとも多くの人が軽蔑しているでしょう。そしてその下劣な振る舞いの代償は、決して安くない形で支払うことになるはずです。

    • Sinobu Hattori より:

      ppng 様

      ご返信、失礼させて頂きます。

      ????????????????

      現場視点からの貴重な情報
      ありがとう御座います。

      文章から、
      現場における、
      大変な苦労と想いが伝わります。

      本来は、立場の有る・権利の有る方々が、
      上記の文章の様な考えを
      最上位に持って頂きたいと願いますが、

      個々の都合・感情の有る人間が行う事もあり
      難しいのでしょうかね…
      有ってはならない事だと、私は、思っておりますが…。

      それだけに、今回の前川氏の行動は、
      許し難い内容でも有り、

      法やシステム的な見直しも考慮して頂き、
      厳しく対応して頂きたいです。

  7. 鳥海山たろう より:

    (ppng様の真剣なコメントを読んで思ったこと)

    「私達社会福祉専門職の仕事は、正直に申し上げて大半が徒労に終わります」とありますが、社会福祉士の方々はかなり社会に貢献されていると思います。

    介護施設にしろ医療機関にしろ、有能な社会福祉士は、いろいろ判断に迷う患者や家族の道しるべとなり、時と場合によっては精神的支えとなることさえあります。

    私は、福祉は専門外分野の会社員ですが、極めて人間的に立派な社会福祉士の方を何人か見てきました。
    その方々は幅広い視野を持って誠心誠意で職務にはげんでました。

    社会保障給付費は医療と介護だけで毎年50兆円以上かかっていると思いますが、お金をばらまいて解決する問題ばかりではないので、各現場で苦しんでいる人の声を吸い上げて解決を模索する役割はかなり重要と思います。

    特に、現代人は、錯綜する情報に翻弄されたり、人間関係に苦しんだりして、いろいろ複雑な悩みをかかえているので大変です。

    さて、前川の風俗通いの件は真面目に議論するのもバカバカしいと思ってましたが、冷静なご指摘を読んで、もう一回考えて、「はて?」と思ったこと。

    この風俗店は、女性たちが、マジックミラーに股など見せて性的刺激をさそうのをサービスとしています。そこまで、ある種の「割り切り」ができる女性しか仕事できないところでしょう。

    その割り切りの報酬として、通常の風俗は高収入を保証しているはずです。つまり風俗で働いているかぎり貧困ではないはず。
    なぜ貧困を調べに性風俗に行ったのか疑問です。

    前川氏がなにを考えていたかは、彼が本を出版してその書籍にでも「成果」をまとめてもらわなければ我々にはさっぱりわかりませんが、私の個人的直観では、

    ・彼は、文部科学省の仕事にストレスを感じて、次のライフワークとなるものを探していた。(週に数回という頻度の多さは現実逃避を物語っている)

    ・おそらく家族関係もうまくいってなかったはず(家族関係うまくいってたら、風俗ばれたときの衝撃をおそれて、堂々と通うはずがない。また家族と過ごす時間を大切にするはず。と一応は思われる)

    ・そして、その性風俗店で、何かそのきっかけらしきものをつかんだ。
    とにかく何かの自分の心に火をともすような光明が見えた。それで足しげく通うようになった。

    ・しかし、ついにその「秘め事」がばれた。週刊誌が騒いで家族にも知られた。
     
    ・そして辞職。名誉挽回するには何かするしかない。さて何をするか?

    ・朝日新聞が安倍たたきをやっているぞ。いっちょ俺のネタを売り込んでやるか。

    ・あれ? 門前払いするかもしれないと思ったが、意外と朝日新聞の社員は興味を示して激励してくれるぞ。ネタの料理方法も考えてくれそうだ・・

    こんなところではないでしょうか。

    これは結局、森友学園の籠池理事長と同じようなコースでしょう。
    前川氏も、結局は籠池理事長と同類のような見方をされるのではないでしょうか。

    そして極左マスコミは役に立たない「駒」はさっさと捨てて次の駒を探すのです。
    (従軍慰安婦キャンペーンの吉田清治みたいなものです。今は、吉田清治の息子さんが必死になって父親のしりぬぐいをしてますが、朝日新聞等は完全無視をしています)

    ※格調高いppng様の客観的分析と違って、しょうもない憶測を交えた想像で大変失礼しました。

    • 鳥海山たろう より:

      だんだん下世話な話となり申し訳ありません。

      貧困の調査をするなら、たとえばネットカフェで寝泊りをする女性などがもっとも参考になります。

      これは悲惨です。もっとも、その声は今までに、いろんなメディアや媒体がひろって記録されています。

      この人たちは、生きるというか生活するエネルギーが弱っていることが多いです。まるで浮草のようになっています。
      悲観的かもしれませんが、どうにかできるのは家族しかいないかもしれません。

      性風俗はまたおもむきが全然ちがっていて、だいたい3パターンに分かれると思います。

      自暴自棄というか、投げやりの気持ちで自分の体を投げ出して、とても幸福とはいえないというか、暗い表情をしている女の子。

      次は、サバサバと客をさばきながら、「なにがなんでも、たくましく生きてやるぞ」というバイタリティが感じられるタイプの女の子。

      最後に、不特定多数の性行為が趣味と実益をかねていて、好きなことやって金かせげるからよいという特殊体質の女の子。

      むかしは一番目のタイプが多くて、現代は二番目が増えています。

      前川みたいなのと積極的に話すのは2番目のタイプです。1番目は圧倒的に寡黙です。

      貧乏な話をすると同情してくれる客。親父風で説教話をしんみりと聞いてやると満足気にして帰る客。
      すべて客の特徴を見抜いてご機嫌とりをしてくれます。

      ちなみに私は恋人や妻ひとすじの人生でしたが、なんでも見てやろう、聞いてやろうということで、風俗にハマった人の話や元風俗店の女性を観察したりと、いままでの人生経験でわかったことを書いています。

      現時点では、(職業差別かもしれませんが)、体を売る仕事は今後も世界でなくなることはないだろうが、その人の魂をボロボロにしてしまう職業だという考え方に立っています。

      貧困とは別問題であることはたしかですが、育った家庭での愛情の不足や道徳観なども影響をおよぼしており、やはり家庭問題が大きいと感じます。

  8. 櫻盛居士 より:

    **********************************************************************
    暫く、小生のコメントには下記のフレーズを、継続的にTOPに書き込ませて頂きます。

    皆様に於かれましても、下記のフレーズを拡散されては如何でしょうか。
    何分、実績であり事実ですから、異存は無いでしょう。

     ・『テロを利用する共産党』
     ・『テロリストの味方である共産党』
     ・『テロに屈する共産党』

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    ハッキリ言って文科省も、そろそろ前川を始末したいと考えるに至っているのではないでしょうかね。
    退官後とは言え内部文書だと言い張っている限り、情報漏洩案件として攻め入る事が可能なのですから。
    尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件で、sengoku38こと一色正春氏は民主党に責められてましたよね。
    自民党は前川をダシにして、文科省に攻め入る事も可能になる訳ですから。
    ぶっちゃけ、そう言った前例を作ってしまえば、他の省庁にも斬り込む事が可能になって行く訳で、対行政カードを自民党が集めるのにマスコミは寄与して形に進展してしまいました。
    財務省や法務省あたりは、特にそんな前例は望まないでしょうし。

    とは言え、何処を落とし所とするかによって随分と流れは変わって来るでしょう。
    若し本当に内部文書なのだとすれば、文科省が前川を告発して傷口を広げ無い様に動く事も出来た筈ですが、とうにそんな時期は逸しているので、文科省的には内部文書としては扱いたくは無いのでしょう。
    文科省としてはグレーなまま前川に咎を押し付けて、時間に解決させる方針なのかも知れません。
    若し情報漏洩事件として「各省庁の気の緩み」を口実に他の省庁に累が及べば、文科省は他の省庁から報復される可能性も考えられますし。
    報復が可能な程、権限の強い省庁は限られてますけど・・・。

    自民党が文科省に恩を売る形を落とし所とするのか、他にも飛び火させて統制強化を図る形を落とし所とするのか、反日勢力の力を削ぐ形まで攻め込むのか・・・。
    当初、前川の証人喚問に乗り気で無かった自民党は、結果的には文科省に恩を売る形を採るつもりだったのではないのでしょうか?
    それが、それ以外の落とし所も考慮し始めたっと。
    自民党が撃つ順番を決められる、オートマチック拳銃でのロシアンルーレット状態ですね。

    何れにせよ、前川を救う絵を描いてくれる者が居るとは思えません。
    そもそも、実質的に文科省をクビになった前川の価値なんて、タダでさえ暴落しているのですから。

  9. 88 より:

    田母神俊雄を応援する会 7月22日

    開催発起人195名( 順不同・敬称略)

    頭山興助 菅沼光弘 西村真悟 中山成彬
    高山正之 高崎康裕 呉善花…
    デヴィ スカルノ 元谷外志雄 吉田嘉明
    高野育郎 宝田修一 倉山満 呉亮錫…

    https://m62983.wixsite.com/tamogami

  10. たつまき より:

    ワイドショー的な喚問なら意味がない。
    政府や行政に問題があるのなら、そこを正さなければ意味がない。
    問題がないのなら正す必要はない。
    またメディアはそれらを公正に伝えなければならない。

  11. 八王子市民 より:

    史上最低の偽証罪の誕生まであと少しw

    嫁に「なんで急に調査することになったのか?」と問われたので「調査が終わったから調査するんでしょ」と答えておきました

  12. スレチキジコピ@失礼します より:

    うーん…なんかこの流れ、嫌な予感します…

    【日韓】韓国国会議長「韓国の青年失業と日本の求人難を同時に解決するため、日本の就職ビザ発行基準の改善を」
    ttp://blog.m.livedoor.jp/warakan2ch/article/8886715

    【二階幹事長】観光業界関係者360人と訪韓=日韓業界が期待、韓国ネットも「たくさん遊びに来てください」と歓迎
    ttp://blog.m.livedoor.jp/warakan2ch/article/8887689

    かなり余談ですが、市議はディスオナードと言うゲームをご存知でしょうか、デリラと言うキャラクターの顔が蓮舫に似てます

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