政治家ゆえ建前・本音は私にもある。
私は国会議員ではない。
市議という身分ゆえ、いまは自由に語らせて頂きたい。
本心で述べますと、残念、本当に残念であります。
まずもって、小渕大臣、松島法務大臣の潔い辞任に拍手と賞賛を送りたい。
こう書き出したいところであるが、内心はおだやかではない。
ただただ残念である。
想像以上に早い辞任だった。
政権への打撃は最小限であろう、
辞任を覚悟した大臣を、それを受理した首相を、賞賛する。
「辞任前」に何点か書き記したいと温めていた原稿がある。
すでにいまさらな記事たちではある。
破棄することも考えたが、今後のネットの発展のため必要な観点だと思いなおした。
振り返りとして、いま少しお付き合いをお願いしたい。
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結論から書く。
本件に「違和感」を感じることができなかった者は、
政治的なセンス」はない。(私の意見ではある。)
今後、メディアの片棒を担ぐだけの危険性もある。
少し気を付けて発信して頂きたい。
ひどく強圧的な言い方だ。
そう言わせるだけのことが、かつて、あった。
私にも反省点がひどくあり、本当に、悔しく自らを振り返っている。
(反省だけの記事を準備中。公開し次第リンクします。)
→公開しました。 小渕大臣、辞任に思う?私の反省点と課題
なぜここまで反応したか。
それは中川財務大臣の、酒飲み会見とバッシングされた際のこと。
そのことが深い傷跡となっており、癒えぬトラウマとなっているためだ。
後述するが、猪瀬知事を引き摺り降ろした結果、どうなったか。
ネットとメディアの世論が大きく同調したとき、それだけで「ヤバイ!」と、瞬間的に感じてしまう。
そう、感じてしまうのだ。
まず、身体から動いた。
<動物的な勘>
今回、このように擁護に動いた理由をいま一度、記したい。
こう書くと笑われるかも知れないが、それは「カン」に依存する部分が大きい。
やや危険な政策テーマを扱う私にとって、動物的なカンというものは非常に重要なものだ。
恐らく(政治分野にあっては)非常に研ぎ澄まされているのだろう、あまりはずしたことがない。
政治生命を賭け続けたことによる経験則、経験から来る条件反射だ。
<違和感>
野生のカンと書いたが、いまであればもっと上手く説明もできる。
後悔し、反省している。
もう少し書き下すと、その正体は「違和感」であった。
皆さんは違和感はなかっただろうか。
これを感じることができなかったのであれば、政治的なセンスはない。
断言する。
<号令がかかったかのようなバッシング>
最も分かりやすいのがこれだ。
一気に立ち上がったバッシング攻勢、あたかも「どこかで誰かが指示」をしたかのような。
号令がかかったかのような動き。
だいたい裏がある。
いつものことではないか。
具体例として太陽光にメスを入れたこと、九州電力の買取り拒否、それに続く電力会社各社の動きを取り上げた。
<メディアに違和感を覚えてのち>
通常のフローである。
こういう時は、まず背景がないか調査する。
「日本のために動こうとして」「反日勢力が降ろそう」とする事例は多々ある。
ゆえに、扱っていた政策課題や所属組織(省庁)などのトピック、関連企業などを広範に、大きく俯瞰する。
<ひどく大振りな報道>
「大振り」と言ってもピンとこないかも知れない。
丁寧な太刀筋ではなく、大上段からやや乱暴に振り下ろしていること。
情報源が緻密でなく、にも関わらず非常に強気。
後先を考えていない、と言えばわかるだろうか。
時間が経過し、振り返れば誤報・捏造と責められるような手法すら用いる。
飛ばし記事が社を問わず連続し、速報が何度も変わったり、誤報が頻発したり。
つまり確たる材料すら持たず、前に出る状態。
私はこれを「大振りな報道」と表現している。
そこまで早く「物事を確定させたがっている」かのように、
「メディアという群れ全体」が見えたときは要注意だ。
<違和感の重要性>
ここに違和感を感じることができなければ
はっきり言わせてもらうが、「政治のセンスはない。」と言わせて頂く。
私の立場上、これは心を鬼にして厳しく言わねばならない。
なぜなら危険だからだ。
もっと言えば、「メディアに踊らされる」可能性があるためだ。
同士討ちを頻発させるリスクでもあるし
「なんだ、ネットもちょろいじゃないか。」とメディアに思わせてしまう危険性もある。
記憶にある方も多いと思う。
中川さんを酒飲み会見だとメディアがバッシングした際。
号令がかかったかのように、ひどく大振りな報道で全力で行った。
ネットは抵抗した、したが・・・無力であった。
中川昭一落選、そして不可解な死。
どれほど、あの日、泣いたろう。
猪瀬都知事をおろす際。
ネットとメディアがシンクロしてしまった。
違和感があった、何か変だ、と思った。
今どうなったかは皆さんがご存じだろう。
メディアには、スポンサーがいる。
意図のない報道など、基本的にはない。
利益が国民と反駁することもある。
昨今では、反駁しかしないメディアもある。
違和感を感じたら、まずストップ。
冷静に考えるべきだ。
これは自戒である。
偉そうに「私の立場では厳しく言わねばならない。」等と書いたが、私自身も大失敗している。
感情を原動力として動いたため、手段系まで、アウトプットした記事まで、「感情一辺倒」になってしまった。
反省すべき点だ。
思いは、ある。
あるが抑えて、理論的に論じるべきであった。
本当に申し訳なく思う。
1)人間としての小渕優子、個人としての小渕優子
2)経済産業大臣
思いがあるゆえ、1)に力を入れ過ぎた。
違和感に従えば、スポットを当てるべきは、「経済産業大臣」であった。
これなら無用な諍いを生じずに済んだのではないか。
私こそスタートから誤った。
太陽光にメスを入れかけた状態で、「経済産業大臣」が変わること。
「管直人の置き土産」の処理。その政治的なリスク。
これは「小渕優子」が是か否かとは異なる話であった。
感情一辺倒で失敗した、第一稿。
小渕さんを、守りたい。
内容は(こんなタイミングでなければ)間違ってはいないし、思いもそのままであります。
私としては今、読み直しても「心に従うのみであれば」修正すべき点はまったくない。
ただ、ストレートに行き過ぎました、もっと語ることがありました。
少し考え直して投下した、第二稿。
【どっちが本当?】小渕大臣、辞任を否定。その背景にある「管直人の置き土産」
だいぶ形にはなっておりますが、未だ感情を排除しきれておらず、
気分よく書いてはいるものの、「伝えたいこと」は恐らく伝わっておりません。
太陽光の問題や、それを扱うリスクについて、様々な角度から論じる必要がありました。
構成もどっちつかず(理論的なのか感情なのか)になってしまい、切り分けに失敗しています。
本日、九州電力が、太陽光の買取りを再開しました。
ソースは経済産業省、大臣辞任より僅か一日のことでありました。
彼女は這い上がることでありましょう。
そう信じております。
経済への打撃は、想像以上に大きいかも知れません。
これを陰謀論と片づける方もおられるでしょう。
そうかも知れません。
違うかも知れません。
断定できる立場にはありません。
しかし、事実はあります、第二稿で触れたように「次の大臣は委縮」することは事実でありましょう。
また業界人(電力業界も、メガソーラー側も)そのように認識することは事実であります。
また政治サイドにおいては、市議である私すら「そういうことだろう。」と考えてしまう、感じてしまう、これは事実であります。
結果、太陽光へのメスを入れる行為は、
極めて遅れてしまうことでしょう、
ここまでは真実がどうであれ、残念ながら事実であります。
大臣辞任から僅か一日。
あまりにもタイミングが良すぎます。
市議という身分ゆえ、正しく動けていたとしても、さして力にはならなかったでしょう。
それでも悔いは残ります。
また、わざわざ時間を割いてまでアクセスしてくれるブログの読者にも申し訳ない。
私は、失敗した。申し訳ありません。
次は、次こそは、もっとしっかりメディアを監視したい。
続編→ 小渕大臣、辞任に思う?私の反省点と課題
コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)
小坪先生、とある方から紹介されて見に来ました。
とても、勉強になりました。
ただし、言われていることが、よくわかりません。
逆に言葉を言葉で隠されてるからいいのですが、
あげ足をとる人間はたくさんいます。
文章を書けば書くほど、あげ足を取られる時代です
から、お気をつけください。
私はいつも、あげ足取られ先日やめたばかりです。
長瀬公昭様
コメントありがとうございます。
>とても、勉強になりました。
嬉しく思います。
>あげ足をとる人間はたくさんいます。
>文章を書けば書くほど、あげ足を取られる時代ですから、お気をつけください。
アドバイスありがとうございます。
とは言え、発信もせねばなりませんし、もういっそのこと
「あげ足なんて、なんぼでもとらせてしまえ!」とすら思っております。
私は首相でも大臣でもありませんから
それが国益に合致することであって、
かつ面倒な事案の場合。
迷わず突っ込もうと思っています。
だって市議ですもの、日本中になんぼでもおります。
行くだけ行って、前のめりに倒れる。
それでもいいじゃないですか。
そう割り切ってしまっています。
じゃないと、いままでの投稿もギリギリな内容が多いのですが
特に赤旗なんて取り上げることはできません。
もう割り切っているのです、政治生命とかも、何もかも。
公に捧げましたので、関係ないかな、と。
第三者へのリークで潰されていたのであれば、第三者が意図があってリークした
ということも言えると思います。
しかし、今回は、小渕優子自身が提出した報告書から、有権者への利益供与(違法行為)が露見しています。
また、選挙の年度だけ、観劇会については記載をしていない点など、露骨です。
「秘書がやった」と責任転嫁できないと思われるのは「姉のブティック」での買い物など、彼女個人に由来する点も多く感じるからです。
松嶋法務大臣が配布したものは選挙期間中は証紙が必要で、選挙期間外であれば財産的価値のあるものの利益供与か否かですが。「うちわ」です。「ティッシュ」とどうように街頭で配布されていたりする「うちわ」です。
小渕優子さんの場合は「ネギ」「じゃがいも」「自分の顔写真いりワイン」など、商品敵価値のあるものなので、小渕さんと松島さんを同列に語るのはどうかなぁといった具合です。
(小渕ワイン http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/10/22/kiji/K20141022009144200.html)
むしろ彼女は、もとからマスコミに「将来の総理大臣候補」と持ち上げられていた感すらあり、少し報道も甘いように感じます。
安倍晋三総裁がダボス会議(https://www.youtube.com/watch?v=ApRaK516PZU)で述べているように、発送電分離を完全に(completely)行い、外資に電力事業参入の道を開くと公言しているわけですし、電力自由化が閣議決定されています(経済産業省 http://www.meti.go.jp/press/2013/02/20140228002/20140228002.html)
したがい、安倍晋三内閣の基本方針が電力自由化であり、(経済分野に「うとい」とも評される)小渕優子氏の発案ではなく、総理の方針をそのまま口頭で発声しただけにすぎません。
以上、(田中角栄のように第三者からのリークではなく)自分が作成し自分が提出した報告書により、自分の有権者への利益供与が露呈した小渕優子氏は、2009年まで在籍したとされる先代からの番頭格の秘書がやめてから、ああいった会計になったとも聞きますので、やはり小渕優子さん「本人」に責任があると思います。
田口さん
知らぬ中でもないので、こちらでもそう書かせて頂きますが
>ああいった会計になったとも聞きますので、やはり小渕優子さん「本人」に責任があると思います。
についてです。
これについては、私の提示した論点とは異なるため回答を留保させて頂きます。
私の入り方もまずかったのですが、問題は「小渕優子という政治家個人」ではないのです。
「経済産業大臣」を論じるべきでした。
詳細は、次エントリにまとめておりますが、個人の資質うんぬんで論じること事態がナンセンスです。
小渕大臣、辞任に思う?私の反省点と課題
出だしは、こんなでありますが、
>小渕大臣の辞任劇、あまりにも早い幕引きだった。
>市議という身分ゆえ、まともに動けていたとしても、さしたる効果はなかったろう。
>政権への打撃も最小限で済み、「任命責任」を追及する民主党は株を落とすだろう。
>さすがにこれに相乗りするネット世論など、いないと思うが。
>(それに乗れば、ただの「利敵行為」だと誰しもわかるだろうから。)
後段に「経済産業大臣」であることの意味を掘り下げております。
そちらをもってレスとさせてください。
私の提示した論点は、こちらであります。
(その他の部分については、また電話でワーワー言い合いましょうw)
おっしゃることはわかります
小渕氏を大臣にする前から「金銭関係で問題アリ」って言うのは知っていました
私が知っているのですから安倍内閣の面々が知らないはずもなし!
なぜ大臣要請したのか?
とっても不思議でした
マスコミと権力がつるんでバッシング!って言うのは昔からのことです
マスコミは検察のリークしか書かないでしょ。
日本のマスコミは権力のいなりです
それは世界にはない日本のおかしな仕組み「記者クラブ」を見ればわかります
税金で記者クラブを飼っているのです
まともな記事を報道できるはずがありません
小渕さんは金銭的に法律違反だと判明していますが
小沢一郎の単なる期ずれでの報道の異様さと
検察が30億もかけて何も出なかった捜査の異常さ
秘書を有罪にしないと示しがつかなかった検察の冤罪作り
捜査の指揮を取った佐久間の左遷→ほとぼり醒めたから戻った?
おかしなことを平気でやる日本の司法
三権分立などという民主主義国家では当たり前のことができてないのです
権力の悪事は闇に葬るのが日本です
通り道様
コメントありがとうございます。
>マスコミと権力がつるんでバッシング!って言うのは昔からのことです
「統計データも持っている」のですが、それは職務上のことであり
またある意味では機密のため公開できないのですが、、、
「号令がかかったかのような、一斉報道」というのは、いくつか例があります。
これは数字でも示すことができます。
使ってる指標や数字の取り方に種類はありますが、今回のは、いつもにもまして「大きな号令」であったように思います。
大臣であること、また女性ということで目玉人事であった。
それら「大金星」という部分を割り引いても「大きな動き」であったのです。
国籍法前後からの方なら、同じ思いを持たれたようにも思います。
>小渕さんは金銭的に法律違反だと判明していますが
これについても、恐らく別の内容になっていくように思いますよ?
「法律違反と判明」と書かれておりますが、それはメディアがそう報じただけであって
刑事事件として処罰されたわけではありませんし、つまり司法も判断を下してはおりません。
「こっちじゃないのかな?」と思っていたことが、会見で明らかになっておりますが
これは、恐らく司法は裁けないでしょう。
メディアのミスリードとも言える部分が、ありました。
イメージ操作によるバッシングですが、これは抗議されても仕方ないように思います。
余談になりますが、対民主ということで
私は小沢叩きにかつて加わったことがあります。
自分になりに資料を精査した上で、
あれは問題のある動かし方であったと思います。
細部や報道によるものではなく、私自身も各種の資料をひっくり返し
公開されているデータを並べてみた感覚であります。
検察のように段ボールがトラック何個とかではありませんが
段ボールが2,3個分はプリントアウトして数字を辿った記憶がございます。
桁も桁でございましたから。。。
小渕さんのとこでチケットを購入した方。
利益の供与は、受けてない、と司法は判断すると思いますよ。
これ、メディアのトリックに過ぎません。
(ヒントは、空席とコンサートが赤字、みたいな考え方です。)
余力あれば、そのうち書きたいと思います。
失敗したとか、スタートから間違ったとか、意味がわかりません。批判的なコメントがあるのは悪いことばかりではないと思います。少なくとも今回の日記で議員の本意は伝わったのではないでしょうか。おおいに闇を語っていただいて、問題提起をしていただきたいと思います。
インスペクター様
コメントありがとうございます。
>批判的なコメントがあるのは悪いことばかりではないと思います。
私もそうは考えておりません。
批判はあって問題ないのです。
そうではなく、私の発信手法に問題があったな、と。
謝ってどうこうではなく。
自らに刻むことで「次も戦う」ためであります。
毎回毎回、かなり厳しい振り返りを自らに課しております。
同じ轍を踏まぬよう。
刻む。
続編で書いたコメントを触れさせて頂きます。
『反省とか改善とか、何を言ってるんだ?と笑う方もおられよう。
また、そんなものは必要ない、という声もある。
だが必要なのだ、私にとっては。
議員として、公人としてここに筆をとる。
ただのブロガーとしてでない。
有権者に情報を伝え、世論に影響を与えしめんと、
テキストを刻む。』
小渕大臣、辞任に思う?私の反省点と課題
>少なくとも今回の日記で議員の本意は伝わったのではないでしょうか。
そう言って頂けると幸いです。
私の本意は、当然、原動力は思いなのですけど
触れるべきであったこと、論点の設定は
「経済産業大臣」であることでありました。
この観点を正しく発信できたろうか、と。
それを悔やむばかりであります。
>おおいに闇を語っていただいて、問題提起をしていただきたいと思います。
次に語る闇は、本当に深いのです。
アベノミクスは、崩壊します。
多分、ミスりました。
12月には、かなり厳しい指標が出てくるでしょう。
来年4月、つまり統一地方選には負けるかもしれない。
消費税を上げて欲しい経団連がいますから、
税率アップまではメディアもおいそれとは手を出せないかもしれません。
統一地方選で敗北すれば
参議院選挙で手足となる地方議員を失う。
この危険性の提起を、直接、国会議員にして参りました。
「先手必勝で赤旗を叩こう。」という内容です。
その際、前述の経済の話、私はしております。
市議と国会議員の間で、実例を挙げつつ話したのです。
ネットの世論も結構、著名な経済評論家も結構。
ただ、私どももそれなりの資料と数字を見て、先を読んでおります。
か、な、り、きつい内容になっています。
赤旗にせよ、外国人の扶養控除にせよ、
経済産業大臣にせよ、根底にあるのは、
経済への認識でありました。
相当にひどいことになっております。
(そして消費税に反対したところで、どうなるわけでもない、という結論になります。消費税の税率程度では、どうにもならんレベルの影響、ということです。)
語りたいけど、光が示せそうにない。
書きたくて、書けなくて、もがいております。
この記事だって、本当はとっくにできておりました。
早く公開しておけばよかったのだ、
そうしておけば、まだやれた。
私自身が、おびえたからです、勇気がないから遅れたのです。
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