思えば、大晦日。
残すところ本年も僅かに一日となりました。
blogでの発信を控えて久しくなりますが、これはこれで良いものだと(申し訳ないとは思いつつも)しみじみした年末を過ごしております。
ちょっとだけ今年を振り返りたい。
一番大きなものは、年金法の改正でしょう。正直に言えば、大変だった。
脱退一時金の事態の改善には、法改正が必須なのだけれども、年金法の改正は改憲と比較して論じるほどにハードルが高いもの。
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実際に、実務をやる難易度 ~ 年金法
ネットが発達したことで誰でも発信できるようになった。
SNSの隆盛は私は善の側面が大きいという立場です。
目を惹かれる意見や主張も多々ある。
しかし、発信の難易度が下がったからといって、
実際に実務を担う際の難易度や事務処理の負荷が軽減されたわけではない。
なぜ年金法が難しいかと言えば、皆様にも人生があり、それこそ人生設計がある。
支給開始年齢を何歳にするかとか、金額がどうなるかだとかは、個々の人生設計に非常に大きな影響を及ぼす。
ゆえに、毎年毎年の改正は許されていない。タイミングがある。
また、ヘンテコな政党が一気に与党になった際、一気に無茶苦茶できないような仕組みも内包されている。
改正においては、社会保障審議会というものがあり、厚労省年金部会の中でも難易度が高いところ。
この審議会には議員が出席してあーだこーだ言える仕組みにはなっておらず、なんなら左派だっているのだろう。
ようは民間有識者とかの会議になるのだけれど、それこそ保守系では名を知られていない人ばかり。
社会学の教授とかで、年金問題だけを精緻に研究してきた、有名大学の高名な教授とかで構成される。
イデオロギー的な要素は、まったく武器にならないどころか、むしろ足を引っ張るだけだった。
いずれにせよ社会保障審議会を突破しないことには法改正はできないのだから、
激しい言葉を控えつつ、完全にファクト一本でやるよりない。
「当たり前だ」というかもしれないが、他はそうはなっていない、特に保守系を標榜するジャンルにおいては。
過激なこと、または不正確なこと、原典にあたらず汚い言い回しや小バカにした言い回しをしたほうが「伸びる」からだ。伸びる結果、儲かる。
だから地味なこと、しっかりと手続きをとるということを、『保守を標榜し、ネット上の世論を、帆にいっぱいに追い風を受けようとする』とやらない。混ぜ物をしないと追い風は受けられない。もしくは異常に簡略化し、バカ向けに書かねば無理だ。そして、バカ向けに作成した文書は、審議会ではくその役にも立たない。
「ちゃんとして、役に立ち、かつ分かりやすいもの」だって作れる。
例えば脱退一時金の政策資料漫画がそれにあたる。漫画家に有償で発注し、コマ割りなど、吹き出しの発言ひとつひとつに、有名媒体の編集者が字句修正に協力し、大きな自治体の地方公務員もファクトチェックと実務との整合性を監査し、議会で通用するレベルか否かを私が確認する。
普通にお金はかかったけれど、それは漫画家のぶんだけであって、
これをシンクタンクなりで普通に作ろうとすれば、百万単位で予算が必要になってくる。
「ちゃんとしていて、分かりやすいもの」は高コストなのだ。
乱発はできない。
タイミングも、結果としては絶妙だった。
ギリギリでした。
法改正は本年の6月。
岸田政権下で始めた改正運動、複雑な思いはあった。しかし年金法の改正タイミングを鑑みればここしかない。または、さらに5年を遅らせる方法だけれど、恐らくそれでは地方財政はもたない。
実際に法案として示されたのは、石破政権下。
そして衆議院はすでに過半数を喪失しており、片肺飛行になっている政権下。繰り返すけれども、パイロットは石破総理という私にとっては非常に複雑な状態。
「やれるのか」という、緊迫した空気もあった。
すでに自公で過半数を喪失しているわけだから、野党も含めて強力を仰がねばならない。
維新や国民民主を説き伏せねばならない。だが、維新にお願いにいったり国民に頼みにいけば、公明だって面白くはない。
だから公明には徹底して顔を立てて、敢えてというか、党内で手続きもとってもらい、
党内意思を固めたうえで厚労省に伝達してもらったりだとか、
自公で固まったというかたちで野党に働きかけたりもした。
これが法改正を行うにあたっての難易度です。
実務の話。
言うは易しだけれども、実際にやるとなると難しい。
そもそも私は公明党と仲が悪い。ルーツとして四月会を持つ者ゆえに。
今年一年を振り返れば、発信は容易になった。
良いことだと思う。
けど、いい加減な言説も増えたよね。
組みたくないなって、実務サイドからは見えるものも増えた。
ネット保守も一枚岩じゃないなぁって思うこともしばしば。
だいたい状況を見つつ、トラブルにならないよう抑える側だったのだけどね、私。
とはいえ、いろんなことを主張される方々がラインナップをされているが、
実際に「やる」となった際、どこまでやれるのか。
発信と実務は違う。
良い意見を出すのは素晴らしいけれども、アクセスにつながらない地味な実務をやれる人が何人残っているのかなってのは憂慮してる。
はっきり言う、多分できない。
理由はリアルを完全に無視し、取材もあてずに気分で発信しているから。
ちゃんと現実にコミットしている人の言い方は、あんなに攻撃的ではない。
誰か悪者をつくって歪んだカタルシスを配り歩くような、違法薬物の売人みたいなことをしていても、現実側は受け入れない。
週刊誌に掲載
嬉しかったな。
法改正を伝える、続報。
これは議会での使用を含む、あらゆる政治活動に対して編集部から特別に許可を得ています。
記事にあるように、まだ「続きの課題」があるためです。
次はそこまでの興味もひかないかもだから記事にはならないかもだけど、法務省方面で少し動く。
年金法に比較すれば小さな話。けど、詰めた議論をしていかないと。
これは、当初より述べていたように、外国人の生活保護に関して大きなターニングポイントになる。
地方の行財政の、特に財政面の「数字」から責めなければ改善は難しい。
使う法律は、地方財政法。
自分が書いた記事ではないけど、名前が出てくるのも嬉しいなぁ。
今年の振り返りとしてはこのあたりも。
あとは、あれだな、一般紙にシフトしていく空気があった。
私がというよりは、過激系保守媒体とか、一部の論客が酷すぎて。
それで一般紙にシフトした議員が多くいる。だから保守媒体だけ情報がおなざりのことも。
私もその一環だし。
さらっと書いておくけども、桜井よしこ先生が主催する、国基研は脱退一時金の件を含む、在留者資格変更に伴う外国人の社会保障費の件は「やらない」ことになったようだ。桜井先生が否定したわけではないが、それこそ一部論客の判断のようですよ、詳細は漏れ伝わっているけれども。(そして報告も入れているけれどもね。)
動物戦争
クマが出てきたり、猫も出てきたり、今度は続きでキリンも出てきたりと。
リアルの実務系からすると、謎に騒がしい事態もあった。
まぁまぁ多忙だった。
とはいえ、年金法の改正実務にあたるような、そういう事務負荷に比較すれば楽だった。
発信力で勝負する人々がおり、私もそれは否定しないけれど(私にもその傾向はあるわけで)
そのうえで私が実際に勝負しているテーブルは実は違う。
これ系の話で、ガッツリ警察の話が出てきたり、プラットフォーム側が建白書に近いものを提示せざるを得ない状況に陥ったり、そういう事例は「ネット論客同士」では生じ得なかったらしい。
けれど、私はもともとネット論客ではない。
リアルのロビイストであり、実務に長けた、そして現実を変えることだけに特化した者。
ひとつ感じたのだけども、相性はよくないようだ。
リアル系のほうが、こういう戦い方だと強い。
方法はいくつかあるけれど、情報を出さない。
あのときも文書については一週間遅れで公開していっており、「意見なんて求めてない」という鉄壁さを誇った。これが即応なら、そこで意見を発信もできるんだろうけれど、国会議員であったり政党幹部に周知して一定の判断を得て、”すでに次のステップ”に移っているタイミングでやっと資料が公開されても、そこに言及したところでなんの効果も発揮しない。
同じ情報を持たせない。
ただ、これだけで詰む。
これはAIにも言えることだけど、Googleで検索できることしか武器にできない。
ようは極秘資料(?)を自分で書く側と戦うにおいては、ネットでアクセスできない情報を武装として持ち、かつアップするもしないも自分で決めれる相手と正面から戦うのは分が悪いんです。
インフルエンサーは、情報を暴露、または公開することで戦闘力とする。
私は、情報を伏せることで、また時間差をつけることで戦闘力とする。
もともと分かっていたことだから、特に感想はない。
当初の読み通りかな、と思ったぐらい。
それでも何か所感を述べるとすれば、
私のリアルにおける実務能力というものを軽視されていたんだろうな、とは。
あまり見せないからね、戦力は。特に速力は伏せるものだよ、軍艦は。それが駆逐艦と言えども。
どれぐらいの文書作成速度があり、稟議をまわして承認を得る速度がどれぐらいあるのか、ようは人間関係がどの深さなのか。
見せてないもの。とはいえ、あまりに軽く見られていたんだろうなぁとは思った。
木原官房長官の誕生
高市早苗政権の誕生を喜ばないわけではないけれど、私にとって大きなものは官房長官の人事。
小泉解散の際、ある意味ではオマケのように当選しただけであろう人物。
私が会ったのは、麻生解散により浪人中の木原先生。
つまり、一期当選したことが過去にあるだけの、普通の人だった。
いろんなことをやった。いろんなことがあった。
私が初当選した際には、出陣式にも来てくれた。
何度も応援に熊本にも行った。
やっと当選して、二期目の再選。
と思ったのもつかの間、青年局長を更迭されてしまったりね。
これも保守系論客の舌禍によるもの。結果的に、安倍元総理が国会で陳謝するほどの事態に。
もともとネットには親和性の高い政治家だった。
そして、ゆえに(いまの私と同じように)複雑な思いもお持ちであろう先生。
ある意味では過激系保守媒体にとっては悪夢みたいな人事かもしれない。
いい加減な編集や、面白おかしい書き方は絶対にできない。なぜなら、受けないから。
なかなか会えないことで有名な事務所で、簡単には通らない。
かつて首相補佐官をしていた際からだと思うけど、機密管理がしっかりしていて。
取材とかも簡単には通らないというか、他の事務所に比較してハードルが高い人。
こういう風にしてしまったのは、保守側の論客の責任なんだけどね。警戒心を持たざるを得ないレベルに、酷いことがあったから。
それを無視した格好になってしまったから。
見捨てるというか。

官房長官に就任して、お会いする機会がありました。
12月のこと。
直接お祝いの言葉を伝えることができ、嬉しかった。
長い長い、いろんなことがあったから。
最初に会ったときは、ただの民間人同士だったんだけどなぁ。
いまは国家中枢そのものになってる。
(昨年も、防衛大臣として会食の仕切りを私がさせてもらいましたし、
今年も官房長官に就任する前に、私が会食の責任者をしてたりで、
まぁ、官房長官に就任してから初めての会食ではありましたが、じわじわ嬉しかった。)
私は木原先生を信じる。
そのため、業として、支える。
業としていうのは(お金がでるとかではなく)プロ意識をもって支えるというもの。
来年は、、、
水資源関係で、国土を保全する法整備とかやろうかなって思う。
私が呼びかけ人ではないけども、具体的にプランをもっている国会議員は複数名いて、それが組織化されそうな動きはある。地方側の頭は、私がやるか、または私の直下の議員が担当する見込み。
いずれにせよ、実務中心で動くことになる。
複数名と述べたけれど、元閣僚経験者が3~4名はいないと物事は進まないので、その確保は完了している。
プラスで事務型が募集されていたわけなんだけど、私も(志願ではないにせよ)リクルートは受けていて、応じる予定。
発信力というよりは、実務に全振りしたチームになるのではないかと思う。
インフルエンサーや保守系媒体、または論客とも連携は考える。が、条件は付す。
静かな年末
いまblogを止めている。
気楽というと絶対に怒られるけれど、一息ついたところはある。
書きたくなったら書く。
書くべきことはたくさんあったのだけど、なんだろう、いつも追われているような気がしてた。
戻ってきたくなったら、戻る。
ただ、ちょっとタイミングが違うだけ。
正直に言うと。
特別な職種に就いたという言い方はしないけれど、インナーに入っているのは否定しがたい事実で。
私の名前で物事を出すことが難しい環境にはなっている。寂しいなぁと思う反面、新しい動き方に不慣れな部分もあって。
結局は、いろんなものを書いたり、判断したりでバタバタはしているのだけれど。
干支が一周以上、毎日更新してきたものだから、こういう年末はひさびさかもしれない。
ゆっくりお餅でも食べてみたいと思う。
そんな日は、私にはなかったから。
本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
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一歩、前に出る勇気。
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