祖母が亡くなってより、まだ49日もあけていない。
「あけましておめでとうございます。」を口にしないだけで、こうも世界は変わるものか。
不思議なものだ。
それなりにおばあちゃん子だったため、寂しさはある。
もうちょっと、という思いもあった。
が、葬儀・通夜を経て、その思いは薄れた。
孫だけで13人。
配偶者を入れれば20人。
さらにひ孫が13人。
子供たちは決して収まらず。
親はひやひやするばかり。
正直、うるさかったと思う。
いかんいかんと思いながら、思いながらも
これでばあちゃんは満足だろうと思った。
ひ孫が13人となると、さすがに大人も突破されることがあるわけだが
一瞬、木魚が奪われそうになった時は焦った。
ちょうどお坊さんももいい感じに叩いていたタイミングだったのだが、ややリズムが狂ったので気づいたと思う。
祖母の生きた時代は、激動の時代であった。
祖父は、兵隊にとられ、南方戦線を戦った。
艦の名は、重巡足柄。
生きて内地に戻れた、それから事業を立ち上げ。
これだけの子供を育て。。。
昭和、平成を生き抜いた。
いまの世が楽ばかりとは言わないが、大変な時代だった。
満足いく人生だったろうか。
昨日、祖母の姉が亡くなった。
本日、葬儀。
続くものだな、不思議なものだな。
オカルティックなものには、とんと疎い、
ドライで理系な私だが、なんというかこういう思いに身を委ねたい夜もある。
ついつい口にしそうになる、あけましておめでとう。
「おめでとう。」を言えないだけで、正月の景色とはこうも変わるものか。
つくづく日本人だな、と思わされた。
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