日韓友好は国益か?台湾有事を見据えた現実。原子炉を護りながらの日本海の防衛

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当ブログでは韓国叩きを自制した時期もある。
理由はアクセスのドル箱であった時代があり、アクセス依存型のサイトが一気に舵を切ったからだ。
思えば昨今の、”保守媒体も含めた政権批判へのシフト”に状況が似ているように思う。全体で一気に動くことに違和感を覚えたし、不健全だと思った。
個人としての思いとしては、「腕一本でなんとか発信してみたい」という挑戦もあった。

私も韓国批判もしたことはあるけれど、その比率は他サイトに比較して多くはない。
その理由を記す。不都合なる現実を理解していたからだ。リアルを生きる政治家としての矜持。

とはいえ火器管制レーダーの照射、従軍慰安婦の虚構、不平等なかつてのスワップ。
権利というよりも利権化したとすら断罪したい特別永住資格の問題。
言えば枚挙にきりはなく、私が好きになる要素も同じくない。

大東亜の時代、それが欧米列強による植民地化とは異なるにせよ併合という選択を我が国がとらざるを得なかった地理的な事情。
日本列島という弓型の地形に、まるで匕首を突きつけるかのような朝鮮半島の存在は悩ましい。思えば地図は、何も変わってはいない。

このことは丁寧に述べねばならないのだろうけれど、台湾有事が勃発した後のことを考えてみたい。
我が国はどうなるのか、何と何を並列で議論せねばならぬのか。

実態としての米中戦争が勃発した中、台湾島にすべての護衛艦を集中させたい、
その際に日本海側の防衛力は結果として低下する。少なくとも台湾島と、北朝鮮のミサイルによる飽和攻撃を同時にいなすだけの戦力はない。

何かを選ばねばならないという時代に突入したとき、私たちは何を選ぶのだろう。

 

※ 敢えて夏に書いた記事を再掲。皆さんは、当時の私の論述を「いま」どう感じますか?これが分析力だと私は自負したい。持論のゴリ押しはしませんけれども、ブレない発信という意味でお示しさせて頂きます。

 

 

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大東亜戦争はなぜ敗れたのか~保守が忌避してきた議論

この議論を保守派は避ける。
実は私もだ。戦争においてもっともしてはならぬことは敗戦なのだ、靖国に参拝する際に噛み締めることは実はこれである。
表立って言ってはならぬとどこかで抑えていた言葉でもある。

それはすなわち、次に戦争するならばという仮定を前提とするためだ。
その仮定の議論を、英霊を絡めて述べたなどなかったからだ。
国家に捧げたその命、望んで散ったわけではない。

 

多方面での同時戦闘、それが欧米側の策謀であったり、もしくはコミンテルンの謀略であったにせよ、
つまり他国の介入の有無については余地はあるけれども、無暗な戦線拡大は戦争勝利にはつながらぬということだ。

二正面作戦は、不利だ。

 

ただでさえ戦力差がある中で、味方を割ることは悪手。
解説するまでもない。

 

我が国には戦争推進者などいない。
私も戦争には反対だ。我が国を護ってくださる自衛官を尊敬している、彼らの命の散華なくしてはできぬのが戦争なんだ。

防衛力を弱体化させる、そのような政策をもった赤い政党こそ戦争に舵を切る存在のようにすら感じるのだけれど、
実は保守系議員こそ戦争を忌避しているように思う。

「次は勝つために」という想定を含む、「敗戦要因の議論」を私が避けてきた理由は、
靖国に眠る英霊を、次の開戦を念頭に論じることがどうしてもできなかったからです。
他の保守系の方々がこのテーマを取り上げなかった理由が何かは存じ上げないが、大東亜の要因分析は実は保守には馴染みがないことは異論はないと思う。

 

 

 

いくつかの選択肢

台湾有事が勃発したとして、米軍も仮に参戦したとしよう。
実はこの部分から確定的に述べることはできないのだけれど、それでも米軍は出たという世界線の話をしてみよう。
我が国も結果として参戦したとする。

実態としての米中戦争。
すべてのイージス艦を台湾海峡に派遣したとする。

その際、日本海はがら空きになってしまう。
仮に核ミサイルではないにせよ、ここに北朝鮮のミサイルが飽和攻撃があったならば、どうなるか。
原発が被弾したならば・・・その想像は容易い、どうなるかは分かっていると思う。

台湾有事を念頭に置くならば、実は警戒すべきは北朝鮮の動きだ。

わが身を護るぐらいはできる、あなどれぬ戦力ではあるけれども日本vs北朝鮮であれば敗戦することはあるまい。
では台湾を見捨てるのか、不審船というよりも高速の工作船などでの着上陸も視野にいれるならば、やはり近海に艦艇は残しておきたい。
台湾に駆け付けるにせよ、艦。北朝鮮の水際阻止にしても、艦。

 

二部隊に分割するのか。
それこそ兵の損耗率を跳ね上げる悪手だ、選択できるのか、皆様には。
私は二正面作戦には反対だ、戦力は集中してこそ意味がある。

台湾海峡への進出だって容易ではない、こちらは海路だ。
迎撃ミサイルは相当に精巧なものだと信じるけれど、少なくとも搭載できる弾数には限りがある。100%の迎撃率になったとして、やがて尽きる時は来てしまう。
爆撃機などの大型機で対艦ミサイルをばらまかれたならば、我が国の護衛艦は、やがては海の藻屑になってしまう。艦隊を護る、制空戦闘機を飛ばすことができない。我が国には空母がない。
中国は陸から航空機をあげてくる、航空援護もないままに戦うことを強いられるわけだ、米軍との共同作戦でない限りは。

 

この容易ならざる台湾海峡への展開に、数を減じて進めというのはあまりに酷。
現実的な判断ではない。

 

いくつかの選択肢。
それは、日本海のみを護り台湾を見捨てる。
または台湾海峡に護衛艦を全力で投入し、日本海ががら空きになる。
もしくは、台湾海峡に展開する艦隊は半分、日本海にも半分を布陣し、どちらも多数の人的損耗を強いるという、三つしか選択肢はない。

①日本海に全振り、②台湾海峡に全振り、③日本海と台湾に半々。
北朝鮮の動向を前提に考えるなら、この三つしかない。シンプルだろう?選んでくれよ、選べるならば。

 

 

 

日韓友好は国益か?

この先はあまり議論はしたくない。
書きたい内容でもない。
言いたいことはわかると思う。

もしも、北朝鮮が我が国に牙をむこうとしたとき、つまり台湾有事が勃発した際において、「北朝鮮が我が国に敵意を見せた際に」韓国が牽制してくれたなら。
先ほどの三つの選択肢を決めずに済む。

より正確に言えば、在韓米軍のレーダーサイトが使えるだけでもいい。
北の弾道ミサイルに対する迎撃効率は格段に跳ね上がる。

そして日本と韓国の、軍事上の重要な情報が連携できる必要がある。

 

韓国外務省 GSOMIA正常化を決定 日本に伝達と発表(2023年3月21日 NHK)

 

自衛隊は、嫌だったと思う。
火器管制レーダーの話は有耶無耶だ、まさに玉虫色の解決。
言いたいことはある、ごまんとある。

けれども自衛隊側も含めて飲んだのだとすれば、その先に何を見据えてのことだったのか、と。
それを思うと心が張り裂けそうになる。

スワップも、ホワイト国のことも言いたいことは山ほどある。

 

前述のGSOMIA正常化において、岸田政権は批判された。
果たして批判することは妥当だったのか。全体の盤面を見たときに。

思えば安倍談話の際、あの時から見ていた方向はここだったのだと思う。
語ってこなかった敗戦理由、本当に英霊にお誓いすべきことは何かを真剣に考えるようになった起点は安倍談話だった。

日韓友好は国益なのか、私は国益だと思う。言わざるを得ない。

 

 

 

関西圏は、内地での死者を考えねばならない。

電力供給は不可能になると思う。
それは全国のどこでも同じことなのだけれど、仮に日韓友好が上手くいったとして、つまり「北朝鮮への牽制」が奏功したとして、だ。
原発への攻撃リスクがゼロになるわけではないのだから、極論からすれば守らねばならない。

ここからは私的な見解にはなるのだけれど、守るの意味を考えて欲しい。
稼働状態の、つまり熱を帯びた状態の原子炉が破壊された場合と、止めた状態の原子炉、どちらが安全なのだろう。

 

平時において原発を護るの意味は、関西圏への電力供給のためにという前提となる。
ただし有事下における原発を護るには、電力の供給を最優先としたものではなくなるだろうという仮定。
止めてしまったほうが守りやすいでしょう、と。被弾したときにせよ、破壊工作があったにせよ。
燃料棒も引き抜いてしまったほうがいい。

 

潤沢な電力は、安定供給できない。
火力や水力も破壊された等、嫌な前提を並べればいくらでもあるけれど、日本海側に配置されている原発を、敵国の攻撃から「国土の安全を護る」を優先するなれば、原子炉を止めて関西圏への電力をカットするという判断は起き得べし未来。

関東圏も同様なのだけれど、東北がある。心を鬼にして言うけれど、東北がある。
地方を犠牲にしての大都市への供給、これが現実だ。

 

新幹線が止まるとか、そういう話だけではない。
道路網は生きていたとして、電力供給が広範囲で止まったならば。
オール電化のお宅では風呂も温水にできない、料理もできない。意外に馬鹿にならないダメージで、影響戸数を考えると行政サポートは容易ではない。
病院は自家発電を重油などでやるとして、何が起きるだろう。エアコンも使えない。あれもこれもと、電力供給が遮断された状態では考えねばならぬこともある。

仮にそうなった場合、えっと、この話はすごく小さく述べているのだけれども、人は死ぬと思う。
内地において、人が死ぬ。こんな想定をせねばならぬのが有事想定なのだと歯噛みする。

日韓友好が国益に資するのか、実は議論の余地すらない。
余地すらないのだ、その現実が本当は悔しくてならない。

 

 

 

三正面作戦という、大盤振る舞いだってある。

北朝鮮とも戦争状態に突入し、台湾有事の戦力を割く。
さらに(日韓関係が破綻した世界線で)北朝鮮と韓国が連携、電撃的に統一。
ともに日本に宣戦布告した世界線はどうか、中国が韓国と北朝鮮の後ろ盾となり真っ赤な統一朝鮮が誕生した世界。

台湾で中国と戦い、北朝鮮とも戦い、韓国とも戦い・・・
それこそ大東亜の英霊に顔向けができない、戦線の無尽蔵の拡大、その結果として弾も食料もないままに無念の最期を迎えた英霊だっている。

不利な戦線であれ必死に戦ったことでしょう、けれども盤面を自ら不利にする決断を積み重ね、死地に追いやるようなことはできない。してはならない。靖国を本当に論じれば、英霊と何を語らうかを心に描けば、実は答えは多く等ない。

同じ選択を繰り返してはならぬ。
ならんのだ。

 

本稿は相当にコンパクトに書きました。
仔細を述べるともっと詳細に言わねばならないのだけれども、いよいよ現実的に考えねばならぬとなったとき、
そうなってしまったとき、仮にそれが今であるならば、令和を生きる保守系政治家として私は言わねばならぬことがあるのです。

皆様に問わねばならぬことがあるのです。
北朝鮮のミサイル、韓国との慰安婦の話、台湾との友情、
その複数のテーマを同じテーブルで論じると、実は保守派は答えに窮するという現実を。
不都合な現実を伝えれねばならない。

 

 

 

望む望まないとに関わらず、

何かを選ばねばならぬ未来はやってくる。

皆様は、この選択肢から何を選びますか?

大切な話だと思った方は、拡散をお願いします。

 

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コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)

  1. azumaebisu より:

     小坪市議、お早う御座います。

      例えば、小坪市議が言われる様に、韓國に土下座してまで【同盟】を乞い…

    『それで韓國、味方になりますか?』←信用出来ますか?

     私は、その様な、我國の【臥薪嘗胆】は全て水の泡になると思わざる終えません…『土下座するだけ損』になるでしょう…

     彼奴等の【反日・侮日】は高麗・李氏朝鮮時代からの根深いものですよ…決して【日韓併合の恨み】だけでは有りません。朝鮮通信使の手記に証拠が有ります。

      ですから、最初から【韓國は敵國】として、戦略を考えざる負え無いのです。

    彼奴等にとっては、小坪市議の投げかけた状態は、『日本人=倭奴等をやっつけて、征服出来る千載一遇のチャンスだ!』としか思わない…

     従って、我々には『選択肢すら無い』覚悟を決めて【戦力の大増強+核武装】すらしなければ、我々は生き延びられないと考えます。

     さも無くば、2000年続く我國…神武朝日本國は滅びるでしょう…

     だからなりふり構わず、死に物狂いで【富国強兵】を計り、何とか生き延びる戦略を立てねばならないのです。

     先に、この戦略を考える事が【政府・防衛省の役割】であり、これを度外視しているなら政府・防衛省は【役立たずの無用の長物】だ。と申し上げました。

     我國には【選択の余地】は有りません…

  2. 耶麻斗 より:

     先日、アメリカがバイデンと会談しに来た習近平が「台湾を手に入れる」と言ったと多分、意図的に漏らしました。台湾は来年総統選挙なので、蔡英文総統の後継者の頼清徳氏への追い風になるよう狙っての事だと思います。前回の総統選挙の時は民進党の蔡英文総統の再選は危ぶまれていたのに、香港での弾圧を見た台湾国民が国民党では台湾も同じ目に合わされると米国との関係を重視している蔡英文総統を勝たせました。もし来年、頼清徳氏が選ばれず、国民党の党首が勝ったりしたら、これまでに築いて来た日米台湾の友好関係は水の泡になってしまいます。なので台湾国民の感情が気になり悩ましい事です。結局、台湾国民にとって重要なのは経済で、貿易の量も一番多い、経済を中国に依存している台湾にとって中国に反発する民進党政権より国民党の方が良いと思われても致し方ない事なのです。
     もし台湾有事が起きたら日本もアメリカも台湾にかかりっきりになるのだから、だから韓国を引き寄せておくのは日本にとっては得策なのだと説かれていますが、韓国のユン政権も仲良し岸田首相と同じく支持率が低く、次回の大統領選挙では前科四犯反日上等!のあのイ・ジェミョン、共に民主党が返り咲くのは火を見るより明らか、あんなヤクザな国に何を期待しても、また決めた事全部覆されますよ。岸田首相って、それも含めてあんなにヘラヘラニコニコしてられるのかしら。日韓合意も軍艦島ユネスコ登録の時も、何をされたか言われたか反故にされたか当事者がケロリと忘れるなんて有り得ない。確かあの後ではなかったですか。外交は外務省に決めさせないで官邸に移したのは。御自分の政権になってからまた外務省へ戻したそうですけど。
     イ・ジェミョンって自分が逮捕されそうになったら福島の汚染水がー!と食べない、飲まないのハンスト始めたんですよ。夜遅くなると居なくなってたらしいので栄養補給してたんでしょうね。で、病院に担ぎ込まれるとこまでがシナリオ通りの茶番の成り行き。あんな国、マトモに相手にしてやろうかとか、そんな気によくなれるわ。日本さえ我慢してやれば、日本さえ譲歩してやれば物事は進められるのだから…あの悪しき自民党にすっかり逆戻りですね。受けた国益って何が有ったのですか?

    • 生え際 より:

      批判するだけなら野党と同じです。
      大きい声で勇ましいことを言っていれば強くなった気になれますが、実際に戦争となった場合はそれは何のプラスにもなりません。
      つまり小坪先生が投げかけている問いに対しての返答をせずに批判するだけでは、それこそオールドメディアなどと変わらないのではありませんか?。

      ちゃんと台湾有事を含む複数の問題が同時に起こった場合の対処、もしくはその防止策を考えてみましたか?
      感情だけ、目先の利益だけで行動した結果が、あの民主党政権だったことをお忘れなく。

  3. nanasi より:

    何を選ぶ。
    極論だが関西圏住民はオール電化+太陽光で日中に電力使用まかなう生活も視野に入れるのかな、と思いました。当然、中国での太陽光パネル生産や将来の廃棄が問題になります。

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