本日は市議会の委員会日程でした。
行橋市議会には、総務委員会、建設経済委員会、文教厚生委員会の3つの常任委員会が設置されています。
建設経済、文教厚生委員会では、当初予算が否決されました。
私が所属する総務委員会においては、賛成多数で当初予算が可決しておりますけれども、賛否の差は1議席差。
私は相当に迷いましたが、委員として賛成しました。
仮に私が反対に転じていた場合、三つの常任委員会の全てで、当初予算が否決されていたことになります。
市政は混乱を極めており、市長と議会の対立は溝を深めています。
もはや執行部には議案を通すだけの力はないと感じており、同じく議会に上程される予定の人事案件も通る見込みはないと見ています。
私は総務委員会の取りまとめ採決において、以下の意見を述べました。
まず一旦は反対の立場として意見を述べまして、その要旨としては『筆頭委員会である総務委員会ということを鑑みれば、担当所管分の予算においては否決するだけの理由はないものの、その他の委員会においては相当に厳しい状況(議会からの指摘)が伝えられており、ある意味では表層をなぞる程度の総務においては、安易に賛成という立場はとれない』というものです。
※1 ほぼ全ての予算が出てくるけれども、事業の詳細は説明されない。
※2 行橋市議会には予算委員会や決算委員会が設置されていないため、総務委員会に付託される範囲はその他の市議会よりも広範囲に及ぶ。
しかし、私に続き、総務委員会にて隣席おられる、徳永克子・共産党市議が「当初予算に対して反対」という趣旨を述べられまして、LGBT関係への具体的な予算処置がないことなどを理由に挙げられまして、、、それを聞いているうちに迷いながらも私も考えたことがあります。
まぁ、ぶっちゃけ共産党市議と同じ動きをとることが「嫌」というのが根底にはあります。私のウリというわけではありませんが、議決行為においては”よっぽどのことがない限りは、共産党とは異なる議決をとってきた”という経緯があります。この部分については、誰が何と言おうともテコでも動かないし、ゴチャゴチャ言われたら、言ってきた相手の名前を晒してBlogで叩きます。嫌なものは嫌。
(市民の公益上、結果的に同一になることがあることまでもは否定しません。)
そういう私の内面的なことは述べておきますが、そもそも迷っていたというのも大きいです。当市の当初予算は、史上2番目の規模であり300億からの議案です。個別に審査されるわけではなく、一括での審議となる。市職員の人件費はもとより生活保護費や公共施設の電気代など、義務的経費も含まれる。
それら全てを人質にとるような形で、当初を全否定してしまって良いものだろうか。
かたや、私は新市長体制とは距離があるわけで、「行ったれ!」という私もおるにはおるのです。で、反・市長派とは、旧・市長与党が大半を占めるわけですが、私が求めることを実施するわけでもないし、ある意味では「一定の義理は果たし終えた」とすら思っています。請願などでも私なりに協力してきたつもりですが、いずれの議員もさして矢面には立ちません。滅私奉公とは言いませんが、一方的に私が協力してやるのも馬鹿らしいと思いました。
一方的に私が協力してやるのも馬鹿らしいと思いました。
矢面に立てば、当然、反撃も受けます。暗に”私が戦うことを求める”(時には公然と要請)するも、私に出た被害を補填したり守るわけでもない。それはそれで無視する。
で、前面に立つのはだいたい私。
これを通常のことと考えていたようですが、なんというか義理人情というか信義則みたいな部分で、私なりに「協力しよう」という空気は少し消えたかな。。。
そこで、非常に稀なことですが、総務委員会の取りまとめ採決において、先ほど述べた反対の意見を自ら翻意し撤回。
『先ほど反対の立場で意見を述べましたけれども、やはりここは総務委員会でありますので、付議された付託議案のみに限定して議論することが筋であると考えを改めました。その他の委員会で明らかとなったとされる各種の事象については、私も伝聞としては知るところでありますが、当委員会所管分については、前述のように否決するだけの理由を有しておらず、よって当初予算には”委員会においては”反対しない。』という趣旨を述べました。
委員会の採決においては私は賛成の意思を示しました。
結果として総務委員会は、1議席差で当初予算が賛成多数となりました。
とは言え先ほど述べたことは「総務委員として、委員会においては賛成票」を入れるという趣旨に過ぎません。その他の委員会の委員長報告を伺った上で、本会議における議決行為においては『考えさせて頂く』という立場を堅持します。
いずれにせよ、3つの常任委員会のうち2つで否決となっており、本会議においてはどうなるかは分かりません。
仮に否決となった場合には、市政はさらに混乱を極めていくと考えます。
まぁ、もはや私の1議席でどうのこうのいうレベルではなく否決の空気は非常に強いわけで、どういう流れになるかは想像できません。
ちなみに当初予算が否決された場合には、実際に公共施設の電気が止まるなどということは、一般的には考えにくいというのは述べておきたいと思います。否決後においては、市長により「再議」(さいぎ)という手続きがとられ、まずは議会にもう一度、諮られることでしょう。
再議の結果においても否決であった場合には、義務的経費のみとした骨格予算を執行部が上程してくる可能性。もしくは専決処分で対応してしまうか(議会からの批判は浴びる。)でしょうか。私も見たことがない事例なので、詳細な手続きは調べなければなりませんけれども。
「共産党が予算に反対という意思表示を委員会で行っている間」に、私なりに考えて賛成(というよりも、反対するだけの論拠を有さないという趣旨)に転じたわけですが、
結果的には「全ての常任委員会で否決!を回避した最後の1議席」となった次第です。ここでの判断は、ある意味では絶妙なものだったように思います。
『滅私奉公とは言いませんけれどもね、一方的に私が協力してやるのも馬鹿らしいと思いました。』というのは、繰り返し述べさせて頂きます。
そうそう、議会もある意味では大混乱です。それ以外のことも書いておきたい。
副市長を含む複数の人事案件が提案される予定ですが、こちらも目処は立っていないように感じます。
また、いま『目の前で起きている混乱以外にも、議会にはある意味での「自然災害級の嵐」が吹き荒れる』ことでしょう。私が笑っているうちに対応をとるべきだった。
いずれにせよ3月議会が終われば、私は動き方を変える。
さて、本会議。
当初予算に賛成しようか、反対しようか、もしくは「審議に値せず」として退席を選択するか。
じっくり考えさせて頂きたいと思う。
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小坪市議らしい…辣腕振りですね。
行橋市議会が…敢えて申し上げます。
『小坪慎也市議の望む方向に向かって進見みます様に祈ります。それが行橋市の為になるのではないでしょうか?』
小坪氏の当ブログを拝読させていただいた範囲での感想ですが。
非常に小坪氏らしいご判断と行動だと私は感じ入りました。
このような小坪氏の市政への姿勢が(注・駄洒落ではありません)市長氏と多くの方々に理解され、通じることを市外からですが願っています。
以上 文責 BLACK
ボールを受け取られた方々、きちんと対応してくださいね。
小坪市議から何度もレクを受けているのですから、なかったことにしてはいけません。
いつも教えてくれる先生に対してあまりにも無礼です。
宿題の先送りは許されませんし、逆ギレなどはもってのほかです。
何度も裏切られた結果、「なんでわかんないかなあ・・・」と、
先生が召還を待つ心境でありながら、虚しく空を見上げてしまうのは無理もありません。
どんな恐ろしい事が起きるのか、部外者も心震えながら注目しています。
それは偶発的な事故ではなく、ましてや市議のせいでは微塵もなく、
指導になんら応えられなかったもの等の人災です。