「議員が週刊誌に!」と言っても、悪い記事ばかりではない。ネット保守が知らないリアルの話

 

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「議員が週刊誌に!」と聞くと、悪いことをイメージする。実際、多くの場合は、悪い書かれ方をする。ただし、最近の週刊新潮などは保守論客も多く、発行部数や購買層が(いわゆる保守媒体より)広いため、議員として出ることも増えた。

悪い触れられ方ばかりじゃないんだよね。
というかリアルの保守系議員(国会議員も地方議員も)は、週刊誌のほうを目指す事例が増えた。

保守媒体だと情報が届く層が限られているというのが一点。
もう一つは、ちょっとリアルとの乖離が酷いというのが二点目。
最後に、保守媒体同士の競争が激化しており巻き込まれることを恐れているのが三点目。

表に出したとき、落差があるから議員側が嫌うというか。目の前にいる後援会の役員とかに説明できないぐらい、激しく脚色されることがある。実際、事故も何件か起きた。杉田先生のLGBTの、新潮45も類似の事故事例だと受け止める先生もいる。競争が激化しちゃとさ、激しい見出しとか使いたくなるのは人間の心理だよね。

そのため(保守系の政策を書かせてくれる)週刊誌などへのつなぎは、ちょいちょい増えてきた気がします。

 

私は、(自分で言うと怒られそうですが)指揮官級として色んな調整に入ってきました。
指揮官級と言ってしまうぐらいなので、自分自身が書くということは今はほとんどありません。

あまり表に出しては来なかったけども、新潮とも少し。
あと文春も少し。別に変な話とか密談とかではなくて、理由は押し紙。それは一例だけども。
このあたりは過去記事に何度か書いてるし、リアルタイムで報告もしていたから古くからの読者は知ってると思う。

新聞社は絶対に取り上げないから、私は押し紙で国会で集会とか主催してたんですけど、(本来はイデオロギーの異なる)弁護士らとも本件だけはタッグを組んで、独禁法違反での勝訴をもぎ取ったりそれなりに活動していました。
国会で報告するだけの状況を政治活動で整え、主催者としてやった。

新聞社にもプレスリリースを打つも廊下には(新聞の)記者が大量に来るのに入室は絶対にしなくて(汗)
せめて会場に入ればいいのにねぇ。とって食べたりはしないのに。

押し紙をやっていた媒体は、大手だと新潮。あと文春も書いてた。
だから二次会(という名の作戦会議)とか国会議員とのつなぎとか実務でやってきてた。

自分が書くことはもうないと思うけど、ルートは残ってて今でも間に立つことはある。

 

私自身は、何度かBlogにも書いたけれども著述業としては引退したつもり。
どうしても書くべき内容があれば自分で書くこともあるけど、付き合いが多方面にあるわりには最近は紙面露出は避けてる。昨年の正論が、自分で書いたものとしては久々だったと思う。

が、何がしかの調整に入ったものはほぼ毎月でてる。
特定の媒体ではなく、関係性の薄い部分も含めればかなり広範囲に付き合ってると思う。
凄いことでもなんでもなくて、単に調整役として役に立つから。

自分では書かないし、あとは「情報が正確」だから。無理なハードルを設定しない。
ようは功名心みたいのが低いから、無理に希望的な観測を述べたり煽ったりしなくて済むんだよ。編集部側の査読みたいなことはたまにやってる。

欲というかね、色気がない。
自分で書く、次号も載りたい!って思ったらさ、無理しちゃうじゃない?原稿で。
人気をとろうとさ、取材をあてずにあてずっぽうで書いたり。
そこをうまく語尾で躱してみたり、レトリックでどうにでもなっちゃう。

見えてしまうし、正直、調査に入ることもある。
面倒なので要請を受けてという流れがほとんど。(実際、面倒。)

 

書ける、書けないの話をする。
まぁプロのライターに比較すれば「書けない」と思ってる。いまは自分でそう言えるぐらいには大人になった。
先週ぐらいから過負荷かかっててBlogもさぼり気味なんですけど、それはバックエンドの事務作業があるから。あれだけ東京でアポを組んだら「現実にするための作業」がしばらく続くのです。
けど、ほぼ毎日6000文字かいてるし、もとは連載も何本か持ってた。書けないわけじゃない。

長かったのは、いまはなきJAPANISM、あとは産経がやってたオピニオンサイトのイロンナ。他は正論が4~5本かなぁ。紙でもそれなりにやってきたと思う。

地味に、消費者系弁護士会の会報とかにも連載もってた。押し紙問題(特集)とか、あとは太陽光の初期の論文って私だったりする。

少し思い出話を。大変だったのはやっぱ消費者系弁護士会のやつかなぁ。読む相手は、基本的には敵陣というか。読者層がほぼ弁護士。私は嫌われてるだろうし、気を使いました。
後、この雑誌は「書く」=「論文番号が付与」というハードルの高いもので、3ヶ月に一回の寄稿でも胃が痛かった。めっちゃ勉強になりました。

逆に自由にやれたのはJAPANISMとかイロンナ。
自由とは言っても、いまの自由と当時の自由はだいぶ違う。保守媒体間の競争が激化し、ネット(特にyoutube?)が台頭した中、【編集権という名のタイトル詐欺】が横行している。中身も過激化し、リアルを置き去りにした妄想記事みたいのが売れてしまう残念な世の中。
当時は、議員の署名記事とは議事録並みに大切に扱われたし、青林堂を悪く言う人もいるかもしれないが(不確かだとか、です。)、それはそれは大切に扱ってもらった記憶しかない。

あの頃は、ネットもリアルも混ぜこぜだったから、基本は対面だったし。
やっぱコロナでオンラインが増えたり、LINEに代替しちゃって以降じゃないかな、信義則とかもはや過去の遺物みたいだもの。

力の差を思い知ったのは正論。編集部が鬼のように赤入れをしてきて、自分の筆力の拙さを知った。悔しくて眠れないほどリテイクくらいまくって、鞍馬天狗のように育てられたと思う。
(当時は拗ねちゃうぐらいショックだった。それなりに紙でも書いてきたし、自信もあったんだと思う。)

 

じゃ、なんで書かなくなったかと言えば、トラブルがあったから。
実は爆破予告の要因になったのは、保守媒体におけるタイトル詐欺だったんだよね。

ネットで受けるようなタイトルばかりつけるから、リアル側に余波があって。それからは私は後方に控えています。
もう5~6年以上になるけど、あれから私は媒体を避けたんだよ。で力を失ったかというとそうでもない。むしろ裏方にまわって色んな勉強もさせてもらった。

「書きたい」と言えば書かせてくれる媒体は結構あると思う。普通に連絡とるし。何か決める力があるわけではないけど、発言力がないわけでもないと思う。

実際、”いまも書籍一冊分どう?”というオファーは、具体的には3社から来ていて、大手もあります。blogのまとめだけじゃなく、政策ごとに一冊という感じ。”ネットとリアルの乖離”は、保守媒体全体への警鐘という意味を込めて、保守系の出版社からも引き合いがあります。(まだ全部をアップしていませんが、完成原稿はある。)

時間がないし、私は作家でもないし、
抱えている政治案件を優先しちゃってるし。
まぁ、それなりにトラウマになったとこもある。少なくとも爆破予告の件が片付いてからでいいんじゃないかな、と。

 

裏方にまわって、なんで力が増したのか。
聞けばシンプルですよ。

何より国会議員とのパイプ、持ってくる情報。「踏み込んだ記事」を掲載予定だが、これは大丈夫?みたいな照会をたまに受けます。使い勝手がいいからかな。

そんなわけで、最近の保守系議員(国会含む)は週刊誌にシフトしてます。その媒介は、私が担当することもあります。すごく速い時期に関係性を構築しちゃったのと、私自身に「自分が書く」って意思が薄いから。
ネタ元になってることもそれなりにある。どの記事とは言わないけれど。

コロナ禍になる前からその傾向があったけども、ネット上の保守に浸透している先生しか保守媒体は取り上げない。多くは3期生クラスであり、実は党全体に関しての決裁権は持ってなかったりする。で、ネットでは無名だけれども、遥かに政治力を持っている先生は五万といたり。

また、媒体間の競争激化により、ライターが持ちこむ記事も激しさを増してくる。ソースが不明だったり検証不能な独自データが多用される。そういうとき、出版側から「これ、どう?」という問い合わせはある。あ、私だけがやってるわけじゃないけど。
たまに「あ、これはちょっと、私たちでは検証不可っすね」と答えることもあるし、「事実として認定するのは・・・?」と返されて、「うーん、リスクもあるかもしれんです。保証みたいな発言は、ちょっとできんです。」とか。その記事は不採用になっちゃったけども。もしくは「この著者さん、リアルの政界ではどんな評価です?」とか、それに対して「こことここ、あと公募に応募されて、その際の照会結果がこんな感じで、ハレーションあるかもです。」とかは答える。

 

ずーーーーっと、そういうことやってきました。

いまも続けているし、これからも続けると思う。
古い言葉ではあるけれど、”信義則”って言葉を大切にしたい。
媒体によっては編集長本人だったり、編集部の幹部と接点があるところもあるけれど、「この人」って決めたら担当替えはしない。媒体と付き合ってるというよりは、人と付き合ってる感じ。

あとは、ネタ元の秘匿というか、「情報源や査読が私」というのは外部には言わないで欲しいとお願いしてます。だから私とどこが接点あるとかは、業界人でも知らない人は知らないと思う。言っても面倒なことになると思ってるし。

ちなみに保守媒体「以外」の一般誌との接点のほうが深いかもしれない。
保守からもたまに頼まれますが、ここはもはや(業界が)なんでもアリアリみたいになってるからあまり気にしてないんだと思う。たまに政治を扱う媒体が、おっかなびっくり連絡してくる、みたいな。

 

そうそう、押し紙は一例として挙げましたが、他にもこれだけ広範囲に活動して来ました。
ウイグルもそうだし、拉致問題等もそう。あらかたの分野で「現場の空気はこんな感じっす」とは言えるので、重宝されるのはわからなくもない。

あとは地方議員のネットワーク。
いまは新聞社も地方支局を閉鎖していく時代だから、現場の地方議員と直接のコネクションを持てるというのは凄く重要視されてる気が。つなぐ、つながないの選球は私がしてるけれど、信義則があるところだけ。対面で会ってのち、ある程度の誓約(制約)をしてからじゃないと、議員の紹介はしていない。まぁ、短期間で1000議席ですから、全国のかなりのエリアを担当できてしまう。現地に記者を派遣しなよとも思うけど、そもそも担当している地方議員が誰かわからんかったりとか、繋いで欲しいという要請は、需要も含めてやっぱりある。

ここで書いたこと、あんまり手の内は晒してこなかったけども。
例えばMOUのときにも、「紙で行く」と強く宣言し、実際に掲載に漕ぎつけています。
現場の情報は、一社に渡すと決めたら一社に渡す。信義則は絶対であり、自分たちで決めたルールは貫徹する。
(正直に言えばチーム戦でやってて、内部ルールも相当に厳しく運用してる。)

 

結論部分になりますが、いま議員は週刊誌を含む「広範な読者層」への露出を求めています。
結果として保守媒体を忌避する方も出ておりますが、それは自然流れだと思うし、私が何か決めてるわけでもない。同志議員から頼まれればつないでます。ただそれだけ。

 

オファーはある。
ちょっとだけ復活してみようかなと思ってみたり。迷う。

とはいえ手元の事務作業とか政策活動を見るに、まぁ当面は無理。
なので後進育成であったり、(保守媒体以外への)出稿を考えている議員のアテンドだったり、そういうことを今後も繰り返していこうと思う。バックエンド、楽しいよ?自分は目立ちはしないけど。それでいいって思える程度には大人になった。

あ、押し紙については動きが出てくる。
紙代が高騰して、保守媒体もページ数が減るからライター間もピリピリしていくと思うけど、新聞代があがるだろうから押し紙も増えるだろうと予測されてて、そちらの部隊編成は進めてます。だから頻繁ではないものの、連絡を取り合うことは増えてきた。
(そのあたりは露出が出てくるかも。けど、押し紙をやってたらほとんど他のテーマでは取り上げてもらえなくなるから。)

 

そんなわけで、議員が週刊誌に出て行くことは普通になってくると思う。
ちょっと厳しいなぁって思うのは、あまり保守媒体の色がつくと、向こうにはでられない点。(正論のぞく)
どっちかを選ぶ必要は出てくるわけで、週刊誌側に行けた議員は、(本人たちも希望して移動したのだから)良かったね!と思っておいて頂きたい。いまは正論と新潮が人気な気がする。媒体として安定してるからだと思う。署名記事のオピニオンなら正論、広範囲に対する投射だったら新潮という選択だろうか。

私が書くとか、私が出るというのは、いまはあまり考えてない。
書籍については、どちらにせよ問題作になりそうだし、悩むところ。

 

 

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コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)

  1. BLACK より:

    週刊誌への政治家の先生の寄稿
    私は大賛成です。
    保守媒体を読まない、ネット情報を読まない
    そのような人たちにこそ、保守系の政治家の先生の寄稿を読んでいただきたいです。

    非常に極端な言い方で、反発や誤解を受けるとは思いますが
    一読者の、庶民の、全く無責任な発言としてお許しいただきたいのですが
    保守媒体や、保守のネット世界(ネットを棄てる、と言う意味ではありません)
    そのようなものから完全に脱皮・逸脱・卒業してしまっても良いのではないかと私は思いました。

    これは極端な暴論だと自分でも思いますが

    それくらいの大きな戦い方の変化・戦略の変化があっても良いのではないかと
    私は思います。

    また
    小坪氏と、小坪氏と志を同じくする先生の目指すもの・理想・考え方・手法
    その多くは、ごくごく普通の、庶民に受け入れられるものだと私は思っています。
    保守層の中だけ、と言うのは非常にもったいないと私は思います。

    これも極端な表現ですが
    小坪氏が仰られる「ネットとリアルの乖離」と言うのは
    ネット保守の枠を超えてこそ、解消できるのではないかと私は思います。
    言い換えれば
    ネットの保守の枠の中にいる限り、解消出来ないものかも知れません。

    小坪氏と、小坪氏と志を同じくする政治家の先生と、
    支援者・賛同者・読者・ファンの方々が
    いっしょに、保守よりももっと広い世界へ。
    私は願っています。

    以上 文責 BLACK

  2. BLACK より:

    >ネットの保守の枠の中にいる限り、解消出来ないものかも知れません。

    「ネットと保守の乖離」こそ、一部の(一部なのか)ネット保守が望んでいるものかも知れないからです。

    この「乖離」こそが、優越感であり、満足感であり、ワクワク感であり、リアルへのマウントではないかと私は思うからです。

    以上 文責 BLACK

    • BLACK より:

      有名無名の区別無く
      現在「保守」と自認されておられる方々の中には
      何かにとりつかれて(それは個人によって様々だと思いますが)
      「保守」では無い、別の「何か」になってしまった方々もおられると私は感じます。

      そのような、「何か」になってしまった「自称保守」さんと、
      「保守」とひとくくりにされて
      仲間内のように扱われるのは
      非常に辛く、苦しいものになってきました。

      あくまでも私個人の感想でしかありませんが。

      以上 文責 BLACK

  3. ミカンの実 より:

    できれば女性誌に積極的に出ていただきたいです。
    美容院などで必ず手に取って観ているからです。
    男性誌は女性は読みませんし避けてしまいます。

    こちらを観ていらっしゃる女性誌のお仕事をされている方々、どうか取材をお願いいたします。私も買いますし、宣伝もします。
    小坪議員の文章はとても読みやすいのですよ。

    それから小坪議員から他の地方議員さんも紹介していただいて、是非取材をしてください!そして記事にアップしてください!
    イケメン議員が多いのですよ〜。私の好みが100%ですが…。

  4. ロード より:

    リアルがネットから乖離する中、
    政治家と、媒体を繋ぐ仕事は非常に重要ですね。

    媒体の能力が低下していく中、
    先の総裁選で選ばれた岸田首相、大きな勢力となった高市陣営と地方議員ネットワークで太いパイプが有り、
    元首相の安倍さん、菅さんにも一目置かれる存在に媒体が頼るのも当然と言えますね。
    さらに友党の公明党、維新、立民の保守勢力とも友好関係にある。
    やばくないかコレ。
    市議に難癖つける方は知っててやってるのかな?

    ネットとリアルの乖離を改善していく指揮、体勢構築は、
    大変身勝手ですみませんが著述業より優先してほしいと感じています。

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