[執筆対象:本多勝一][病理:尻尾切り体質]
サヨクはあらゆる嘘をつく。しかしやがて良識ある人々により往々に嘘を看破される。いよいよ嘘をつき通すことができなくなる。そうするとサヨクはどうするか。
嘘をアジった人間を切り捨てるのだ。そして自分や自分の体質や考え、自分の属するサヨク組織の安泰を計る。自分自身がその嘘を盲信した過去をころりと忘れて。というか誤魔化して。言うなればトカゲの尻尾切りみたいなものだ。
1 本多勝一氏批判にみるサヨクによる尻尾切り
最近の最も象徴的で典型的な尻尾切りは、昨今のサヨクによる本多勝一氏批判である。
戦後サヨクの教祖の一人であった本多勝一氏は、戦後あらうゆるサヨクによりさんざん持ち上げられてきた。しかし突如偶像は落ちた。サヨクの中に本多氏を吊るし上げる連中が現れたのだ。本多氏を盲信した自分自身の浅はかさを全く反省せずに。
サヨクが本多氏を批判するのは「カンボジア虐殺」に関する見解の豹変についてである。本多氏は「カンボジア虐殺を幻」と自ら宣伝しておきながら、虐殺が誰の目にも明らかになったら、あきれたことに自分の過去を忘れカンボジア虐殺を隠蔽しようとした人間を徹底して批判したのだ。こういったいいかげんさが批判されることとなった。
むろんこれは罪深い事だ。しかし筆者に言わせてみれば、人間を評価するにあたって、何を主張したかなどより、何をしでかしたかのほうを重視する。本多氏が殿岡教授にしでかしたような嫌がらせの狂態のほうが遥かに罪深いと考える。
サヨクのリーダーやアジテーターをさんざんおだてて持ち上げ、不利と見るや乗せられたサヨク自身の盲信体質を何一つ反省せずに突如切り捨てる。これは左翼の昔からの伝統である。
かつて日本共産党はル?マニアのチャウシェスクを極めて高く評価していた。しかし、冷戦終了によりチャウシェスク体制のひどさが露呈。波及を恐れた共産党は、突如チャウシェスク体制批判を開始し、チャウシェスクを切り捨てた。
その共産党の宮本は、初期の共産党を作った野坂さんぞうなど、無用になったあらゆる党の功労者を除名し切り捨てた。
旧社会党などサヨクは若者をさんざん学生運動に利用し、中核派などあまりにひどいテロリスト集団に退化すると、知らぬ存ぜぬと切り捨てた。
サヨクは贖罪日本軍兵士をさんざん持ち上げた。しかし、あまりにひどいインチキぶりが露呈した。サヨクは贖罪日本軍兵士を切り捨てた。
サヨクは韓国人戦場慰安婦をさんざん反日運動に利用し、そのあげく彼女らは韓国政府や韓国マスコミに吊るし上げられる結果となった。そのとたん彼女らを切り捨てた。
本多氏はカンボジアのポルポト政権をさんざん賛美しおだてた。しかし、あまりにひどい虐殺の事実が露呈し嘘をつき通せなくなった。本多氏は突如ポルポト政権批判に転じ、ポルポト政権を切り捨てた。
ポルポト政権を切り捨てた本多氏は、カンボジア虐殺への見解について、あまりにいい加減な体質が露呈した。本多教信者(サヨク)は、本多氏を突如切り捨てた。
本多氏は、戦後の若者に大東亜戦争を戦われたご老人を吊し上げる快感を教えた人間の一人である。その本多氏の弟子とも言うべきサヨク連中は、老人となった本多氏を吊し上げ始めた。本多氏の教えを受けた連中は、実に正しく本多氏の教えを守り、本多氏が範を示した切り捨て戦略を正しく継承している。本多氏もきっと頼もしく嬉しく思っていることだろう。
後は本多氏は法螺吹き男の汚名をかぶりつつ成仏するだけだ。大東亜戦争を戦われたご老人に「虐殺者」の汚名をかぶらせて無念の死を迎えさせ続けた男にふさわしい最後である。
面白いのは、本多氏の幻想から脱却したと豪語するサヨクが、今なお本多氏が広めた「南京大虐殺」については何一つ批判的に検証できない点だ。ぜんぜん脱却しとらんやないか。とはいえ、本多氏をまがりなりにでも批判できるのであるならまだマシかも知れない。本多氏に関してどんなにいい加減な体質が露呈しようが盲信を続けるド阿呆サヨクもまた存在するのだから。
そろそろ「南京大虐殺」で押す路線の無理が明らかになり、「南京大虐殺」捏造をしたサヨク連中を切り捨てる戦略に出たサヨクも出始めているらしい。最も「南京大虐殺」捏造にいそしんだ本多氏切捨てはその予兆かもしれぬ。
2 切り捨て体質はサヨクの生まれながらの業であり宿命
切捨て体質は、左翼の昔から背負った業であり宿命である。
そもそも昔の左翼の思想的基盤であった社会主義自体が、資本主義者と称された人間、反動的と称された人間を切り捨て、共産主義者による独裁を目指したものだ。
日本共産党を含む多くの共産党幹部が、同志である左翼が持つ狂暴な切り捨て体質を知っており、自分たちが切り捨てられないために徹底して恐怖政治を行った。問答無用に党中央への疑問者や反対者を封じ込め、党中央への盲従を強いた。党中央の権力を掌握している間は、絶対に切り捨てられることはない。ただし権力闘争に敗れ党中央からはじき出されれば、即座に全否定され切り捨てられる危険性が高いのだが。
さらに言えば日本のサヨクとは、大東亜戦争を戦われた兵士を戦争中はさんざん持ち上げておきながら、占領軍の支配が始まると占領軍のお達しのままに「虐殺者」、「近隣諸国に迷惑をかけた者」と呼称して切り捨てることに始まった存在だ。サヨク連中の切り捨て体質は、誕生の瞬間からの宿命なのだ。
さてサヨクは次に何を「騙された。」と開き直り、切り捨てるか。サヨクアジテータ諸君、次に切り捨てられるのは君かもね。