【拡散】鬼怒川氾濫と民主党、現職地方議員としての見解

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私は「人災」だと思うと述べましたが、それが自然堤防を掘削したという点のみを述べているのではありません。
明確に議事録に残されており、その中では地元からの声があること、それを受け議員が問うていること、執行部(行政側)も同じく問題意識をもち、協議が開始されていたからです。

しかし、工事は行われ、実際に大きな被害を産みました。
これは政治の構造上の問題であり、その観点からも人災であると言えると考えています。

現職の地方議員として、議事録をベースに見解を示させて頂きます。
こんなに悔しいことはない。

 

 

 

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(OGP画像)
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振り返り
何を検証するかという観点ゆえ、まずもって報道の紹介を行う。
昨日のエントリで触れた内容だが、もしご存じない方がおられましたら、以下をご覧ください。
(読まれている方は、読まなくて結構です。)

クリックして下さい!

鬼怒川の氾濫、ソーラーパネル設置で丘が削り取られていた場所からも

 

茨城県常総市で9月10日、鬼怒川沿いの堤防沿いの複数の地点から水が氾濫したが、そのうちの1つである若宮戸(わかみやど)付近ではもともと堤防がなく、太陽光発電所の建設の際に、堤防の役割を果たしていた丘も削り取られていたことがわかった。

日テレNEWSによると、大型の土のうを積んで対応していたが、そこから水があふれたという。

国土交通省はこの日、若宮戸地区で、鬼怒川の水があふれる「越水」が確認されたと発表。この場所付近に堤防がないことは、2014年6月の常総市議会でも指摘されていた。

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さらに、この場所には通称「十一面山」という丘があり堤防の役割を果たしていたとされるが、この丘も民間業者のソーラーパネルの設置により、市に無断で削りとられていた。2014年6月3日、同市の担当者は市会議で次のように発言している。

御指摘の若宮戸地先におきましては、ことし3月下旬に若宮戸地区の住民の方より丘陵部の一部が掘削されているとの通報があり、現地を直ちに確認し、鬼怒川を管理している国土交通省関東地方整備局下館河川事務所へ報告したところでございます。

当該地区は民有地であったため、民間事業者の太陽光発電事業により丘陵部が延長約150メートル、高さ2メートル程度掘削されたものでありました。

今年度の出水対策といたしまして、下館河川事務所で検討をしていただいた結果、太陽光発電事業者の土地を借りて丘陵が崩された付近に掘削前と同程度の高さまで大型土のうを設置することとし、現在常総市とともに交渉を進めている状況であります。また、今後は下館河川事務所において築堤の事業化に向けて検討していると聞いております。

(常総市議会議事録「平成26年5月定例会議(第2回会議)」より 2014年6月2日)

Google Earthでは、2014年3月22日の時点で、この位置にソーラーパネルがあるのが確認できる。

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2013年12月1日の時点では、この位置には丘が残っていたことも確認できる。

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その後、2014年12月3日の同市議会では、市の担当者から、この場所に堤防をつくる動きがあることが報告されていたが、民有地であることから土地の買収についての懸念も出ていた。

常総市議会議員の金子てるひさ氏は9月10日午前4時ごろ、この場所の水位が高くなっていることについて触れ、Twitterで避難を呼びかけていた。

 

 

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http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/10/kinugawa-solar_n_8115002.html?utm_hp_ref=japan

 

テレビでも報道があった。
なんと、驚きの報道ステーションである。

ネット上では「なにがあった?」と、やや騒ぎになった模様。
スクリーンショットの一部がアップされていたため紹介する。

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インタビューとして、市職員の発言ある。
この部分は「公的な発言」であり、報道とは別個に「事実(ソース性が高い)」として扱いたい。

 

最も重要なソース
報道よりも重たいソースが、実は提示されている。
それは市議会の議事録である。
議員は「問う」ことで行政を監査することも職務であると認識しているが、まさに所属議会の議員が本件について問い、かつ行政が答弁をしている。

この点については、何人たりとも否定はできない。
国会同様、永久保存であり、公的なもので、報道とは比較できぬ重みがあるためだ。

 

 

 

議事録の紹介

報道で触れられている以上の、関連の質疑について紹介する。
長い内容だが、全文を読んで頂きたい。
web上では、全文の紹介・解説は見当たらなかったため、敢えて全文を略さずに紹介する。

 

◯議長(岡野一男君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を継続いたします。
15番風野芳之君。

〔15番風野芳之君登壇〕

 

◯15番(風野芳之君)
 15番の風野芳之でございます。通告に基づきまして一般質問をいたします。
 きょうは傍聴の皆様は地域の皆様方でございまして、私の今回の質問に対する自治会等の皆様方も含めて傍聴、大変御苦労さまでございます。ありがとうございます。聞かせていただきますので、しっかり聞いていっていただきたいとそのように思います。
 私が今回二つほど通告をいたしました常総市若宮戸地区、一番北のほうです、この地域の鬼怒川の堤防のないところがございまして、その辺のところについてお聞きしたい。あとは、広域消防でございます。
 かつて若宮戸地区というのは、私どもが子どものころ山がございまして38メートルくらいあったというように聞いております。そんなことで大変きれいな場所でございました。昭和40年代、高度成長時代に当時良質の砂がそこから取れたものですから、砂を運び出して開発というか山が低くなっちゃったような状況でございまして、その山が鬼怒川の土手のかわりをしてみんな安心して住んでいられたというような地域でございます。昭和40年、東京オリッピックのころからでしょうか、運び出したのが。そういうことで、今ほぼ平地に近いものになっております。
 今回、ここに上げた無堤地域の今後についてということなんですが、質問の冒頭に申し上げるわけなんですが、今回のこの事業、太陽光発電が計画されているわけでございますが、この事業に私ども地域の人も反対をしたとか反対をしようとか、そういうことの質問ではございません。むしろ地域が非常に明るくなったり、あるいはまたうっそうとしていた山がある意味じゃきれいになって明るくなるねというような考えの方もいらっしゃるわけでございまして、環境的には逆によくなるんじゃないかというようなことも含めて、喜ぶという方もいらっしゃいます。3年前の大震災の後、日本のエネルギー事情というのは大変な変わりようをしておりまして、そういう中の一環でもあるのかなとそのようにも感じるところでございます。そういう状態の場所で住んでいる地域の皆さんが一番心配しているのは、鬼怒川の増水時に水が堤防のない地域、この場所から洪水のおそれはないのかということについて、これからるる一問一答式で質問をしていきたい、そのように思っているところでございます。
 この地域は、運び出した砂の残りと申しましょうか、丘のような状態、丘陵がありまして、それが今までは40年代当時の30メートルもあったときは違ってはおりますけども、今現在もある程度の高さのものはあるわけでございます。しかし、今回の状態の太陽光発電パネルの設置状況だと、これは見ますと平らに工事を進めております。そういう状況なものですから、それをぜひとも質問をしていきたいと。ただ、鬼怒川は一級河川でございまして、常総市の問題ではないだろうというようなことで、当然国交省河川のほうの問題なんだろうとそのようには感じておりますから、常総市のほうでどうするこうするということはできないし、答弁ももらえないことだろうなというようなことはよくわかっての質問でございます。ただ、常総市としてどのような要望を出し、地域の皆様方に安心して住んでいただけるか、そのようなことについて質問をいたしたいと思っているところでございます。どうぞよろしく御答弁のほどお願いいたします。

 

◯議長(岡野一男君)
 答弁関係の方、議場にお入りください。
 これより答弁を求めます。都市建設部長。

〔都市建設部長飯田昭典君登壇〕

 

◯都市建設部長(飯田昭典君)
 それでは、風野議員の御質問にお答えいたします。
 鬼怒川左岸の若宮戸地区につきましては、堤防が築かれていない無堤部が約1キロメートルにわたり存在しておりますが、通称十一面山の丘陵部が自然の堤防の役目を果たしておりました。御指摘の若宮戸地先におきましては、ことし3月下旬に若宮戸地区の住民の方より丘陵部の一部が掘削されているとの通報があり、現地を直ちに確認し、鬼怒川を管理している国土交通省関東地方整備局下館河川事務所へ報告したところでございます。当該地区は民有地であったため、民間事業者の太陽光発電事業により丘陵部が延長約150メートル、高さ2メートル程度掘削されたものでありました。今年度の出水対策といたしまして、下館河川事務所で検討をしていただいた結果、太陽光発電事業者の土地を借りて丘陵が崩された付近に掘削前と同程度の高さまで大型土のうを設置することとし、現在常総市とともに交渉を進めている状況であります。また、今後は下館河川事務所において築堤の事業化に向けて検討していると聞いております。
 近年は、地球温暖化が原因と思われる台風の大型化や異常気象によるゲリラ豪雨により、今まで想定されなかったような大きな災害が全国各地で発生しておりますが、そのような事象がいつどこで起きても不思議ではない状況でございます。したがいまして、市といたしましては、無堤部の築堤について一刻も早く実施するよう、国土交通省に対し市が直接、また県内の筑西市から守谷市に至る鬼怒川流域の7市町で結成している鬼怒川下流改修維持期成同盟会からも常総市長が会長となっておりますので、要望活動を今後とも実施してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 ただいま国交省との折衝をしているというお話でございますが、現在、この無堤地帯というのは下館管内から筑西市から守谷、利根川に落ちるまでの状況の中で、ここ以外にはないのかなというふうな感じもするわけでございますが、実際、常総市が把握している距離というのは何メートルくらいあるわけでしょうか。

 

◯議長(岡野一男君)
 道路課長。

 

◯道路課長(柴田 稔君)
 ちょっと今のところ、実際には全体を把握しておりませんが、常総市内においては若宮戸地区、先ほど申し上げましたように1キロ弱程度ですか、この地域が無堤地帯となっておりまして、一番危険な区域と判断しております。あと、他市町村では筑西市、結城市の一部、守谷市のほうにも無堤部が存在してございます。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 わかりました。そうすると、常総市の中で約1キロほど無堤地帯が若宮戸地区にあるんだということのように、今御答弁いただいたわけなんですが、この状況というのは以前も合併前ですね、石下町当時のころ、ここに堤防をつくるというような話があったようにちょっと耳にしているんですが、その計画についてはあってどのようにして聞いていったのか、経過等がわかれば教えていただきたい。

 

◯議長(岡野一男君)
 道路課長。

 

◯道路課長(柴田 稔君)
 ちょっと記録にも残されておりませんので正確なことは申し上げられませんが、先ほど答弁の中で出てまいりました鬼怒川下流改修維持期成同盟会の過去の要望を調べてみましたところ、平成13年から要望してございますので、その当時からほぼ無堤部で危険だったという判断はされているのかと思います。あと、合併前にちょっと河川事務所でも検討したような経緯はあるということだけは聞いております。
 以上でございます。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 わかりました。後日、もしそういう状況で調べられれば、いつごろ計画されてどういう経過で聞いていった話なんだというようなことも、今後のことを考えればぜひひとつお調べをいただきたい、そのように思っております。
 そうしますと、当然先ほどの部長の答弁のように、国交省のほうでは土のうを積んでいくという状況でございますが、その状態というのは今回太陽光が整備されるであろうべき民間地がござますね。その民間地のほうに設置を計画していくということでございまして、今回あれは、ちょっと私も調べたところ、道路というのは堤防分として国が所有しているものというのは、道路を挟んで道路だけがそうなんですか、それとも両側に民有地が入っちゃっていて道路だけという考え方なのか。あの道路は、当然あそこに土のう積んじゃいますと通れませんからね、あれは通行できるようにしておいていただかないと困るわけですよ。ですから、民有地のほうに土のうを積んで洪水の対策をする、そのようなことで理解をしてよろしいんでしょうか。

 

◯議長(岡野一男君)
 道路課長。

 

◯道路課長(柴田 稔君)
 このような実態が発覚しまして、それが3月下旬だったんですが、それ以降は河川事務所、あと太陽光ソーラーの設置事業者、そちらと三者で今まで3回ほど接触をして交渉をしてまいりました。そういう中で、河川事務所のほうでは大型土のうをそこに設置するということで、太陽光の事業者のほうの御理解を得て借地するということでほぼ合意に達しているところでございます。設置する場所につきましては、河川の区域というのが今現在やっている太陽光のソーラー、さらに川寄りのところになっていまして、川の中に道路、あれが市道になっているんですが、あれから20メートルほど東側の位置が河川区域となっています。河川区域といいながら、あのところにつきましては、道路以外は全部民有地になってございます。ですから、河川事務所でも堤防を築くことになりましても、ほとんどが民有地ですから、その民有地の土地の所有者の方の協力を得られないと堤防をつくることができないというような状況ですので、今回は応急対策、間もなく台風のシーズンとかがこれから迫ってくるところでございますので、差し当たって応急対策として大型土のうを今ソーラー設置している事業者の土地、もとあった堤防上のところですか、あそこに設置させてもらうということで内諾を得ている状況でございます。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 そうですか。確認なんですけども、そうしますと、今で言えば東側、今の工事をしている、太陽光事業をしようという方の私有地の中に土のうを積ませてもらうと、そのようなことですね。ぜひともそういうことで協力をいただけるのであれば、現状と申しましょうか、今まであった山の高さと申しましょうか、丘陵の高さぐらいまではどうしてもやっておいていただかないといけないんじゃないかと、そのようにも思っておりますので、それはぜひ早急にやっていただきたい、そのように思います。
 それと、さっきゲリラ的な集中豪雨というような話で出たわけなんですが、今国交省が河川で持っている状況というのは、例えば百年に一遍の洪水を想定しているんだとか、あるいは現在何年か前に起きた洪水を基準としているんだと、そういうもののデータはしっかりと常総市はキャッチしていらっしゃるのかどうか確認をしたいと思います。

 

◯議長(岡野一男君)
 道路課長。

 

◯道路課長(柴田 稔君)
 鬼怒川の国の計画としての水位なんですが、それは百年に一遍達っするであろう水位、それをもとに河川計画を立ててございます。現在までは、今回削り取られた丘陵部なんですが、そこで約百年に一遍に来るであろう高さ、それを食いとめていた状態なんですが、今回削り取られたことによってそれを下回りましたので、今回は百年に一遍の水位、その辺まで土のうを積むということで河川事務所は考えているようでございます。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 少し何となく安心したような答弁を聞いたわけなんですが、地域の皆さんは本当に心配をしております。ぜひとも早急にその高さの土のうをしっかりと積み上げてやっていただきたい、そのように思っているところでございます。また、あわせまして、高杉市長が地域の期成同盟会の会長をしているというようなことでございますので、大変心強いところもあるんですが、ぜひとも無堤地帯というものをこの常総市の中に置いておくこと自体、これがいずれにしても心配なわけですよ。ですから、この辺のところをもう一度しっかりとフォローをかけていただいて、一日も早い堤防の設置をやっていただければなとそのように思うところでございまして、市長、ちょっとお考えがあれば御答弁いただければありがたいです。

 

◯議長(岡野一男君)
 高杉市長。

〔市長高杉 徹君登壇〕

 

◯市長(高杉 徹君)
 先ほど説明がありましたように、私は期成同盟会の会長をしておりますから、毎年国土交通省のほうへは要望はきちんと上げております。先ほど説明されましたように、鬼怒川については無堤のところが常総市内では先ほど言った箇所、結城、あるいは守谷にもあるわけですから、各首長とも連携をとりながら共通の要望事項として、水害の際に被害が起こらないように力強く要望をこれからもしていきたいと思っております。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 そういうことでございまして、無堤地帯そのものというのはこういう時代でございまして、いつどんな洪水が来るかわからないという時代でもございます。ぜひとも一日も早い後の対策、土のうを積んでおいてそのままで置いておくというようなことではないでしょうから。当然、土のうについては管理者が来てくれて河川は河川で管理してくれるんでしょうね。

 

◯議長(岡野一男君)
 道路課長。

 

◯道路課長(柴田 稔君)
 鬼怒川は一級河川でございまして、国が直接管理する直轄河川となっておりますので、今回の土のうの設置に関しましても国が設置する土のうでございます。ですから、管理については当然国がやるべきものであります。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 ありがとうございました。それで、あそこの太陽光の設置時期というのは、常総市のほうでは届け出や何かというのはキャッチしていらっしゃらないんでしょうか。稼働はいつごろからして、整備事業がいつごろ終わるのかということをお聞きできればと思っています。

 

◯議長(岡野一男君)
 道路課長。

 

◯道路課長(柴田 稔君)
 このソーラー事業に関しましては、建築物をつくるものでもないということですので、開発とかそういう届け出は市のほうになされておりませんでした。そういうこともございまして、ちょっと把握はしてなかったんですが、土のう設置について何回か接触しておりまして、その中の話では、大体6月中くらいに整地が終わって7月から太陽光パネルを設置するという予定で聞いております。

 

◯議長(岡野一男君)
 風野芳之君。

 

◯15番(風野芳之君)
 わかりやすい説明、答弁をいただきましてありがとうございました。いずれにしましても、いわゆるあの地域、十一面山に面した若宮戸地区というのは、先ほどもちょっと申し上げましたけども、本当に環境のいい地域でございます。しっかりとした管理をしていただきまして、住民の皆さんが安心して安全に暮らせる、そういう地域にぜひお育てをいただきたい、そのようなことを願って、きょうも自治会の方が大変心配で傍聴に来ていただいておりますので、ぜひしっかりとその件をよろしくお願いしたいと思います。
 以上で若宮戸地先の鬼怒川無堤地帯の今後についてという質問については終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

議事録よりわかること
まず何点か述べさせて頂きたいが、地方議会と侮ることなかれ、国会同様、議事録は「永久保存」である。
そして回答こそに重みがあるのだが、これは「行政からの公式な回答」であり、報道等とは比較できぬ重みをもつ。
最強のソースと言ってもいい。

地方議員とは、「行政に問う」ことで監査能力を発揮することも一つの責務だと考えている。
一期生に過ぎぬ私は他者を評価できるような立場ではありませんが、読者の皆様には「この一般質問(一般事務に関する質問)を行った議員のスキルは相当に高い」と言わせて頂きます。
また、執行部側の答弁も真摯で実のある内容だと感じました。
素晴らしいと思います。

さて。
誰も手出しができぬ、最強の一次ソースよりわかる点は以下。

 

明確な点?
「この場所が自然堤防であった」こと。
そして住民から不安の声があったこと。
のみならず、それを受けて議員が問い、
執行部(行政サイド)も同様の認識をしていた、ということ。
声を受け、議員が改善と早期の対応を求め、
行政側もそれに応えようとしていたこと。

以上は明々白々であります。

 

では、なぜできなかったのか、という部分になります。
「政治は全て同じ!」と読者の皆様は思われるでしょうが、三層構造になっており、職権が及ばぬ場合もあります。

鬼怒川は一級河川であり、国の管轄です。
地方自治体では、触ることができないため「お願い(要請・折衝)」という手順を踏みます。

行橋の場合も、大きな川は県の管理でありまして、
市議会で問えば単純に解決するというものではありません。
海も同様です。

 

明確な点?
国の管理であるため、また民有地を含むため、
国・地方自治体・民間の三者間で協議が持たれ、折衝が行われていたこと。

 

これらの折衝は、通常、行政は正式な議事録を取ります。
これは裁判の資料としても通用するもので、これが残存している以上、
市が責任を問われることはないでしょう。

言い換えれば、「市が訴える」可能性もあると思います。
行政は「負けない裁判」であれば、地域の声次第では動くからです。
(これは自治体ごとの性格によるでしょう。)

 

国の責任
これは議事録に明記されているわけではありませんが
一級河川である以上、「人為的な問題」が原因として認められれば
まずもって「国の責任」になります。

 

しかし、「勝てる材料」があれば、国は「その民間業者」を訴える可能性も示唆します。
これは損害賠償の金銭的な問題ではなく、「誰が悪い」的な、法的な責任論を国は非常に負いたがらないためです。

業者が「地元要望を無視して自然堤防を掘削した」と、国が訴訟を起こす可能性があります。

 

というか、誰か訴訟を起こすと思うので、
市も国も当事者になると思いますが、一般質問の議事録があり、
恐らくは折衝の過程の議事録(協議録?)が公式に残っているでしょうから、市も国も負けないと思います。

 

明確な点?
最大の部分になりますが、ソーラーパネルが構造物ではないため、
行政は「許認可権」を持ちません。

工事開始以前より地元からは声があがっており、
声を受け議員が問い、執行部(行政サイド)も問題意識を持っています。
なのに止めれなかったのは、その職権を地方行政が持っていないためです。

 

 

 

本当の問題は何か

シンプルに、一言で述べます。
議事録からわかる、最大の問題は「ソーラーパネルが構造物ではない」とされていることです。

構造物でない場合は、行政は許認可の権限を持ちません。
言い換えれば「止める力」を民間に対して、有していないという点です。

これは法律の問題、ということになります。
では、掘り下げるべきはどこになるか、です。

ここまでは「司法分野」という、三権分立においては私とは別の権の話をさせて頂きました。
ここからは、私の分野、政治責任の話をしたいと思います。

「ソーラーパネルは構造物ではない」(=行政には許認可の権限を与えない)
この法律を施行し作ったのは、どの政権で、どの政党であったか。
その際に、これらの危険性については議論は尽くされたのか、
ここを議事録をもって読み解き、法律の施行日をもって、原因を特定、
それらの過程を責めること。
それが政治責任を問う、ということです。

 

本当は書き上げているのですが、あまりに長くなったため後日、本当の「政治責任」を公式文書をベースに、現職地方議員として明言させて頂きます。

 

 

 

地方議員として、こんなに悔しいことはない。

 

明らかに問題があり、危険を訴えつつも

 

地方行政には権限がない。

 

掘削中、工事中より先手を打って

 

地元の声を受け、議会で問えども

 

止めることすらできない。

 

護る力と、権限を有しない。

 

議事録より、議員のスキル、行政側のスキルが

 

相当に高いことが伺えるゆえ、しっかりと地方議会が責任を果たしていたことがわかるゆえ、

 

その点が、本当に悔やまれる。

 

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コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)

  1. medakanoon より:

    【拡散】鬼怒川氾濫と民主党、現職地方議員としての見解 私は「人災」だと思うと述べましたが、それが自然堤防を掘削したという点のみを述べているのではありません。 明確に議事録に残されており、その中では地元か

  2. 瀧本 博 より:

    捜索活動が進み不明者の方が、早急に見つかりますように。

    かつて若宮戸地区というのは、私どもが子どものころ山がございまして38メートルくらいあったというように聞いております。
    この分を読んでいて、広島の八木地区のことを思い出します。
    元々、先祖から言い伝えられていたことを忘れたり自然が作り上げた物を自分達の都合で作り替えてしまった結果ではないかと思う。福島の津波もそうだったな。
    人間がやることは無駄が有っても自然が作り上げる物は無駄は無い。
    この件だけで無く色んな事を考え直す時期なのでは無いかと思う。

  3. 高橋 エマニエル=努 より:

     今回問題の河川は,先日の不謹慎なわが比喩表現を悔やんだ通り,坂東太郎ゆえ,国土交通省関東地方整備局の所管であり,常総市及び茨城県の何れも権限を持っておりません。
     挙句,市町村と県は地方公共団体同士でコネクションが相当程度強いのに対し,如何に行政庁同士とは言えども,国は一線を画した存在であり,その上で,間に民間業者が介入してしまうので,小坪議員ご指摘のとおり,地方公共団体の職権では不可抗力と言わざるを得ないのです。
     これも,税の扶養控除の問題同様,国による法令等の瑕疵が根本的な原因です。
     ここでもやはり,地方公共団体が国へ声をあげるべく時なのです。

  4. araigumanooyaji より:

    後々やばそうな議事録を取らない若しくは捨ててしまうのが民主党のやり方。証拠は残っているのだろうか?

  5. スレチキジコピ@失礼します より:

    早く茨城元に戻るとよいのですが…あ、あとこんなのがありましたよ

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    ttp://blog.m.livedoor.jp/honmo_takeshi/article/46236604

  6. 一郎鈴木 より:

    「民主党は人殺し」なのか・・・。

    一刻も早く不明の方が見つかりますように。

    • 桃太郎 より:

      少なくとも日本人のための政党ではありませんね。
      民主の蓮舫議員の事務所が民主党が悪いとネットでデマが流れている。法的措置も考えると国民を脅しています。
      当人たちは戦争法案、徴兵制、安倍総理はナチスなどさんざんデマを流してますが、、

      不明者の方が、早く見つかりますように。

  7. Yasbee より:

    太陽光発電のソーラーパネルが法律上、構造物には非該当であるために、
    設置や運用に対し行政が規制や指導監督をできないのは大きな問題であると
    私も考えます。

    今回は水害でありましたが、他にも強度が不充分であったために (建築基準の
    適用外) 強風に煽られてパネルが台座から外れて飛び、近隣の電線を切断して
    停電を引き起こしたり、停めてあった自動車などを壊したりといった事故も
    起きているようです。

    電気学会誌Vol. 134 (2014年 No. 10) に「太陽光発電システムの安全性に関する
    課題と取組み」という特集記事が掲載されており、この中で上記の事故事例や
    設備の経年劣化による火災の可能性など、太陽光発電が現在抱えている問題点を
    技術的な面から論じています。

    技術誌ですので、政治やビジネス的な面からの論考ではなく、あくまでも技術面での
    内容ですが、いろいろと考えさせられるものがあります。

    学会誌ということで、難しそうな印象を持たれる方も多いかと思いますが、理系の人で
    あれば分野が違ってもだいたい読んで解る内容ですので、御興味のある方は御覧に
    なってはいかがでしょうか。

  8. tomatopia より:

    http://sns.mynippon.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=637117&comment_count=0
    この記事で訴えられている通り、
    東大、京大など、シナからの留学生が2000人に上るとのこと、かれらは20歳で日本永住権を得て、卒業後は中央官庁に就職し、日本に帰化し、日本の中枢で反日活動を行い日本を乗っ取ります。
    国の存亡を揺るがす大問題と思います。にも関わらず、私も余り切実な問題として聞いたことがありませんでした。
    どうかこの問題に取り組んでください。
    よろしくお願いします。

  9. 熊本県民 より:

    偶々なのですが昨日まで仕事で東北に行っていました。
    こういう場で書くべきでは無いことなので詳しくは書きませんが、東北の方の強さと優しさに触れました。

    不明の方々が無事に救出される事、被災された皆様が一日も早く日常を取り戻される事を心からお祈りします。また、被害地域の救出、復旧に昼夜なく頑張っておられる皆様に心から敬意、感謝を表します。

  10. hina より:

    本当にやりきれませんね。
    問題があることが分かっていたのに。
    民主が成立させたせいで、こんなことに。
    各所で菅元総理がソーラーの業者に便宜を
    図ろうとしていたことが画像により証拠と
    して上がっており、責任は明らかです。
    国民を軽視した姿勢に憤りを感じます。
    我々国民も声を上げていかなければなりません。

  11. 生野民 2 より:

    やはり民主党のテロでしたね。
    本音で陳さんあたりに、チョッパリが数匹死ぬのは、問題ないニダ
    そんなくだらない事より、安保法案を廃止してチョッパりは丸裸になるニダくらい
    言ってほしい、寧ろその方が納得できる。

  12. ロード より:

    首相官邸→(要メールアドレス!)
    https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

    鬼怒川決壊は、人災!

    自然の堤防は、太陽光パネル業者に削り取られていた。
    地元市議が声を挙げるも、市の権限を超えるため、即応できなかった。

    人災の犯人は、民主党。
    人命に関わる場所を切り崩す権限を与えたのは、民主党だ。

    「ソーラーパネルは構造物ではない」(=行政には許認可の権限を与えない)
    この法律を施行し作ったのは、民主党。

    この法律を撤回すべき!

    自然災害から国民を守る、安倍政権を支持します!

  13. trap より:

    『昭和40年代、高度成長時代に当時良質の砂がそこから取れたものですから、砂を運び出して開発というか山が低くなっちゃったような状況でございまして?』メガソーラーの越水の問題が多く取り上げられてますが、もう一か所の決壊は、堤防工事未着工というのに工事が入っていた。川砂採取をしていたという事。堆積していた自然堤防を川砂・砂利採取でごっそり。川は深いところの水面が盛り上がる。浅瀬の流速の緩衝が無くなってしまったら薄い堤防なんてひとたまりもない。ましては工事しているので車両入り口などで堤防がなだらかでは無かっただろう。
    両方とも人間が我欲の為に自然に手を付けてしまったがために起きた人災。
    何ともやり切れない気持ちになります。

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