『御英断を石破総理!』という声の行間に込められた、野党総理への危機感。

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「引き摺り下ろす」行為はあさましいと思う。見るべきが世論というならば、見た目のことは考えたほうがいい。このフレーズから書き出せば非常にお叱りを受けるのだろうけれど、参院選でこのざまとなったからこそ言わねばならない。一行目に書きたかったのだけども、私は石破総理が好きではない。立場上、”嫌い”とは言わないけれども、それは抑えて抑えての表現と察して欲しい。

私は、麻生内閣の末期から保守活動をはじめ、そして厳しい野党時代を支えました。キラキラした野党自民の後ろ姿を見ながら政治家を目指しました。だからこそ【後ろ撃ちの名手】に対しては、恐らくは皆様以上の怒りがあるし鬱積した思いがある。

ゆえに、当時における”あの方”の振る舞いが、メディアにどう報じられ、世論にどう影響したかを覚えている。私は”同じ”になりたくはない。あの日に遡れるならば、もしも氷河期世代が20代後半から30代前半のあの日に戻れるなら、次の世代を夢見た日に戻れるとするならば、私はどう振る舞っただろうと懐かしむ。

「御英断を」という言葉は支援ではない。
そんなことはアホでも分かる。
ここまで大敗北したからこそ、身内の争いとして大騒ぎにしたくないというマインドが働いているわけで、吹き飛びかけたギリギリの理性のストッパーだろう。少なくとも私はそうだ。

『不毛な身内争いをしてどうなる?』とだけ聞けば、さも擁護派か?守旧派か?と言いたくもなるだろう。もはや上手く行くかも分からないけれども、自民党から次期総理を輩出するとして、降ろし方は気を付けるべきだと考える。降ろし方というのは、タイミング。そして見せ方。花道で用意しろとは言わないが、乱暴に引きずり下ろすリスクは認識する必要がある。

8月15日が来る。2~3週間ほど、寝て起きればやがて来る。ある意味では勝手にね。
ここまでにという思い。私も、ある。

そのうえで「退陣します」と言った総理に何の価値があるのだろうか、それは議会に対して。
野党も含む議会において、退陣総理が何の意味を持つのか。
例えば退陣を表明した市長に対し、市議である私が議会で問い、何かを辞める市長が答弁したとして「何か意味あるもの」と皆様は感じるか?

いま退陣に言及すれば、かなり高い比率で不信任案が出る。
私は国会議員ではないけれども、もしもそうならば確実に出す。それは議会人として通常の動きだろう。野党は、不信任案の提出で一本化する恐れがある。

この「恐れ」については矮小化しないで欲しい。
比較第一党ゆえ、「どうせ自民が総理をとる」という前提にある方もいるが、私も半分以上の可能性でその未来が来ると考えているのだけれども、それは野党が一本化しないならばの話。

不信任案を共同で提出したならば、次の落としどころを模索せねばならない。
それは組織体としての作用機序として普通の流れ。
つまり、「総理大臣候補の選定」を野党のみで行うことになる。

ここから先の未来は未知数なのだけれども、”ならば大きな立憲か?”となるわけで、完全に仮定の話だけれども、国民が総理を出すから自民や公明に協力してくれという未来もある。立憲も野田さんで固まるかと言えば不明で、立憲サポーターからすれば”もっと左の方がいい”と情勢がひっくり返る可能性だってある。なんなら女性初の総理という形で蓮舫を擁立する可能性だってゼロではないのだ。

【引き摺り下ろす】形となったあと、誰も収拾がつかないでは怖い。
運否天賦で国家の命運を決めることは、あの日の私は許さないだろう。かつて感情だけで走り抜けることができた日々がある、振り返れば恥ずかしく思う部分もあるし、いまでも誇らしく思う部分もある。

 

日本の総理大臣は弱い。
かなり弱いものであり、恐らく有権者が理解できないほどに弱い立場だ。
米国の大統領は、国民による直接選挙であるため「任期を全う」できる。
日本の総理は、それが(自民の、党員投票などがあるにせよ)総理としては首班指名を経る必要があり、結局は議選だ。議選とは、議員による投票で決まるということ。

「支える力」が過半数を割り込んだ時点で、いきなりアウトとなる仕組み。
そのため、自民内をまとめることができねば、(総理になるだけではなく)続けることができない。

多くの人が錯覚していたのは、安倍元総理という強大な総理がいたからである。
第一派閥を率いることで、結果的に大統領並みの政治的な耐久性を示していただけに過ぎない。

よって、石破政権の命運は、事実上潰えている。
そして実は次の政権が自民から誕生するにせよ、その生命は短いものになるのだろう。

 

また、次期総理は「石破批判を抑制的にした層」から輩出されることになる。
ここは確定的で、総理大臣の選出方法が議選だからだ。
敵を作ったほうが負けであり、我が国は制度設計上、”(党内への)批判を含む、強いリーダーシップ”が誕生しにくい構造にある。

だから「御英断を」と小奇麗にまとめている層こそ、本格的に狙っている層だと。
少し年をとった私なりに感じる次第。

 

そのうえで。
仮に自民が総理を輩出することができたとして、次期総理は短命政権になるだろう。
見え切ったことだ、選ぶ価値もない未来だとかつての私なら批判したことだろう。
吉田茂翁はどういう覚悟で氷川丸に乗ったのだろうと思いを馳せる。

恐らくは、政治家として”賞味期限が近い”とされる、ベテラン議員が”調整”されるように思う。
それは自民党の悪い部分であり、良い部分であり、ある意味での自民らしさなのかもしれない。恐らく悪い部分が強く出ている時期ではあると思うけれど。

すでに時期総裁選はスタートしているというのは、私も思う部分。
『御英断を』は、決して支援でもない。ある意味での見せ方の問題だと思う。
ただ、これは8月15日までにという確証もないままの切符。

【謎の談話】が出された場合にはいずれにせよ保守層は一気に抜ける。
だが、乱暴に引き摺り下ろすことのダメージやリスクも考えなければならない。激情に走ることの美徳、そしてリスク。国家としてのリスク、破れかぶれで無茶苦茶を言いそうな怖さはある。

市長選が似た構図になるのだけれども、前市長の功績を上書きして、逆張りで書き換えたがる者はいる。よく見る構図だ、だから怖い。

かと言って、かつて「あれはない」と思った、あんなあさましい姿に私自身もなりたいとは思わないんだ。ボロボロの艦を、短命政権で引き継ぐ者が出てきたとして、それはそれで尊いことだと思う。衆議院も参議院も過半数がなく、すべての予算は宙ぶらりん、法案すら通せない、内閣総理大臣という罰ゲーム。その椅子に縛り付けることすらも、もはや不可能になりつつある。

”引き摺り下ろす”ことは、その『あまり良くない未来』ですら、遠のかせる道に感じる。
ちなみに私は、この選択肢が”良いもの”だとは決して思っていない。時によっては批判に転じると思うけれど、それは今ではない。

 

 

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コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)

  1. azumaebisu より:

    私としては、
    安倍晋三70年談話を否定する[石破80年談話]を潰す為の石破内閣の命運のtime limitは8月14日である。と考えています。

     “極左に乗っ取られたジミントウ”が、それすら出来ないならその瞬間命の鼓動は潰えるでしょう…

     少なくとも私は石破茂・岸田文雄を許しません。

  2. カルライン より:

    茂木総裁(69歳)&高市幹事長(64歳)で謎の談話阻止あたりが…(参政党支持に完全移行せずに)今なんとか自民支持に踏みとどまっている保守派有権者が自民党を見捨てないギリギリラインかな…という感触。

    逆に、参政党支持に完全移行しちゃった(元安倍自民支持者だった)保守派有権者は…「1、2、参政党~!」って雄たけびあげるのに忙しくて…自民の総裁がどうなろうが知ったこっちゃないでしょ…たぶん。
    だって、彼ら彼女ら、ハタから見てるこっちが羨ましくなるぐらい、たのしそうなんだよなぁ…

  3. 三田 より:

    衆議院選挙で過半数割れても政権交代もしなければ総理も変わらない。更に参議院選挙で過半数割れても政権交代もしなければ総理も変わらない。何のために選挙やったんですかね?野党が分裂さえしてれば選挙結果無視していいんですか?衆議院選挙で過半数割った時点で石破に総理の資格は無いし、居座りを拒むのは権力闘争でもなければ仲間割れでもない、民意に応える義務ですよ。それを与野党ともに怠ってきただけじゃないですか、参議院選挙まで負けていよいよ硬直に言い訳出来なくなっただけじゃないですか。議員の言う引きずり降ろしより、石破の居座りのほうが万倍も見苦しくて浅ましい

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