エッフェル塔の観光かのような印象を与える投稿をしたとして、松川るい”女性局長”への批判が止まらない。ネット上からは政権に声が届いていないというストレスがある。また背景には続く物価高騰・生活苦があることを政党組織として真摯に認識すべきだと考える。
松川るい女性局長は、大阪府選挙区から選出された参議院議員である。大阪府連を構成する枚方支部から、松川氏について選挙区支部長を更迭するよう申入れがなされた。これに対し、自民党内でのゴタゴタは回避すべきとの声もある。私は、自民党の「自浄」として有権者から期待に応えるべきだとの意見を述べたい。
本稿で説明するが、だからと言って松川るい氏が議員辞職することは想定できない。比例復活などではなく、次点当選として別の自民党議員が誕生するわけでもないからだ。ネット上では混同されるが、党としてもそのような判断はされないだろうし、枚方支部も議員辞職は申入れていない。あくまで「選挙区支部長の更迭」である。これは次回の選挙において、自民党から出馬しないで頂きたいという趣旨になる。
一般的に考えれば、大阪府の中のひとつの市の支部に過ぎない枚方支部の意見が通る見込みは高くはないだろう。
しかし、枚方支部の動きはネット上で大いに注目を集め、投稿から数時間で20万以上のインプレッションを叩き出している。ネット上の一過性と見るには大きすぎる数値だ。いずれにせよ松川氏の対応は不足しており、是であれ非であれ何がしかの対応は必要だろう。
自由民主党大阪府支部連合会は、松川氏の対応について緊急で会議を持つ方針であることを関係者から伺った。
あくまで府連としてどう対処すべきかを検討する場であり、すなわち松川氏を陥れるための恣意的な場ではないと理解している。いずれにせよ、公式に協議されることは良いことだと考える。国会議員の選挙は地方議員が支えるものであり、地方議員の声として選挙区支部長が採点される形は必須ではなかろうか。もっとも民意に近い立場の政治家らの声も幾ばくかは反映されて欲しいと願う。松川氏におかれては、大阪府連で協議がなされたならば、組織人としてその機関決定に従って頂きたく願う。また早期鎮静化の一助となることを、これが組織自浄につながることを心から祈るばかりだ。
では即応した枚方支部の支部長が、どのような立場で、どのような背景があるのかの歴史を紐解いて行こう。
実は私の知人であり、人生の先輩でもある。そこに込められた地方議員の秘話。
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自民党枚方支部から発出された申入れ
以下、実際の文書。
枚方支部が8月7日15:31の投稿は、日付が変わる前に20万件以上の表示回数となっている。
党幹事長に申入れを行いましたhttps://t.co/H7gwwJ2bsk#自民党 #ひらかた自民党 #大阪 #枚方
— ひらかた自民党 (@jiminhirakata) August 7, 2023
実は枚方支部長の出来氏のTwitterアカウントもあり、下記のように投稿している。
8月5日の定例役員会の決議に基づき、茂木敏充自民党刷新本部長に、松川るい参議院議員の参議院選挙区支部長の更迭を申し入れました。 https://t.co/XN0TYdx47O
— でき成元(出来成元) (@deki_hirakata) August 7, 2023
枚方支部の投稿では”党幹事長”となっており、これは茂木幹事長という意味となる。
より正確に言えば、申入れにあるように「刷新本部長」とすることがより正確だ。
申入れにおいては「自民党大阪刷新本部」であり、宛先は本部長としての茂木氏である。
これは大阪府連の立て直しのため党本部が乗り出したことを受けてのものであり、新設された組織である。
茂木氏は自民党本部の幹事長でもあるものの、この場合は大阪刷新本部への申入れであり両者違いは分けて議論したい。
【枚方支部の文書解説】選挙区支部長の更迭、政治家としての最後通牒
冒頭のリード文でも軽く触れたが、選挙区支部長を更迭された場合は、「次回の参院選において、松川氏は自民党から出馬はできない」こととなり、(他党に移籍する、もしくは無所属で戦って勝ち上がるなどしない限りは)政治家としての引退を意味する。
ネット上では混同されているため丁寧に説明していきたいが、ここで議員辞職を求めていないことには正当。
枚方支部として、つまりリアルの政党組織としての見識であると評価したい。
選挙制度と議員辞職、繰り上げ当選がない。
ここで選挙制度を説明しておく。松川氏が議員辞職した場合、【自民党の国政議席が1議席減るだけ】だ。
参院比例区の「ドント式」であれば、党に付与された議席を獲得票数で順位を決める(非拘束名簿式)形だ。つまり当該議員が辞職した場合には、党として獲得した議席であるため、次の得標順の”同じ党の次点落選者”が復活する。
また衆院比例区の場合も、党が獲得した比例票の積み重ねであるため、次点落選者が繰り上がる。これは死没の場合なども同様だ。
松川氏は、参院選において大阪選挙区において選挙区で勝利している。そのため松川氏が辞職しても繰り上げ当選が自民党内からなされることはない。余談になるが、次点落選者は共産党である。つまり繰り上げ当選があると仮定するならば、その権利は共産党に発生する。(三か月を経過しているため繰り上げはない。)自民党が参院で1議席を喪失するのみとなる。
定数4の大阪選挙区に、自民候補1
とはいえ定数の観点から、単に”自力で勝ち上がった”と安易に評価しない方もいる。どういうことか。
大阪選挙区は定数4であり、維新2議席、自民1議席、公明1議席と分け合う。定数4に対して自民候補が1であれば、誰であれ勝てるだろうという主張をする方もいる。このことについては有権者が選んでいるという観点から私は意見を述べることを控えたい。
参院は任期6年、3年ごとに半数を入れ替える。同じく定数4で勝利し次回の改選となるのは太田房江氏。
この参院大阪選挙区は、(私は評価を避けるとしたものの)「大阪において、唯一、勝ち確定の選挙区」とは言われている。自民党大阪府連の、唯一の候補者であればという前提条件のもとに。
逆にいえば、選挙区支部長でなくなれば、次回の選挙は絶望的という意味にもなる。
※ 私が評価を避けた理由は、言葉通りの”誰でも勝てる”と自らの言葉で述べることは選挙をナメた発言だと考えるため。一位の維新は86万ひょう、二位の松川氏は72万票。三位の維新が59万票。四位の公明が58万票。次点落選の共産は33万、五位の立民でも19万票。72万もの個人票の獲得は、誰でもというには無理がある。72万人が個人名を記したことの重みは市議とは言え選挙人として尊重したい。
選挙区支部長の更迭は、国会議員としての最後通牒
逆に言えば、これだけの超大型選挙区の場合は、政党組織のバックアップなしでは成立しない。
いずれにせよ選挙区支部長を更迭された場合には、事実上、選挙を行うことは不可能と言って差し支えないと考える。
その意味で枚方支部の申入れは、議員辞職などの実現不可能なハードルを声高に求めるものではなく、そのうえで制度内での政治家人生の最後通牒という意味で選挙区支部長を更迭を要請するのは、文書の書き方として非常に正しい。
選挙区支部長と国政公認の関係性
次に選挙区支部長と公認決定について。
これも実は同一ではない。マニアックな話であり、また私自身は国会議員ではないため制度理解に誤りがあればご指摘いただきたいが、これは各党ごとに異なる。自由民主党の場合は、地元県連からの(党本部への)推薦があって、党本部で公認を決定した場合に国政候補として自由民主党から公認候補として出馬する。
松川氏の場合は、自民大阪府連として党本部に推薦し、党本部にて決定された経緯だと推察する。
府連としては選挙区支部長を推薦することが通常であるが、まれに差し替え等もある。その場合はものすごく揉める。
いずれにせよ選挙区支部長を更迭された場合には、大阪府連は党本部に推薦することはなくなるわけで、公認候補として国政を戦うことはない。
自民党大阪刷新本部への申入れ
大阪府連の支援を企図し、新設された。
新設組織であるため府連との上限関係はわからない。
ここで前述の書き方の話が出てくるのだが、刷新本部長は党本部の幹事長が兼務している。党本部の幹事長が公認決定権を有しているため、これは事実上の「公認しないでね?」という意味になる。この意味で申入れの書き方としては改めて正しい。たった一枚のA4文書であっても、これだけの意味が込められている。
文章の書き方として「おもろ」程度に思っていた方もいるかと思うが、リアルの実在組織が文書発出をする場合にはこれぐらいの建付けが必要となる。
実現可能性
選挙区支部長の更迭を枚方支部が求めたことは事実だ。しかし、大阪府連の一支部が求めたに過ぎない。
大阪府連の正式名称は「自民党 大阪府支部連合会」である。略称ばかり浸透するが、この単語の意味するところは「様々な支部」の連合組織という意味である。
大阪府には多数の自民支部があるが、それら支部の連合体が府連であり、枚方支部が申入れを行ったからと言って即時に意見が反映されるわけではない。あくまで大阪府連を構成する一支部が、ある意味での意思表示を行ったという意味になる。重く受け止める必要はあるが、逆に一支部の申入れのみで全体が動くこともあってはならない。
※ 後述する「大阪府連」としての協議の場ができるのであれば、その意味は絶大なものになる。この項目の文末は、そこに対する前振りだと思って頂きたい。
自民党枚方支部長 出来成元(しげちか)
前述の支部申入れが文書の書き方として完璧だということは述べた通り。
では支部長の出来氏とはどのような人物か。
現在は議員ではないことを触れておくが、ベテランの地方政治家。
先般の統一地方選で大阪府議に再選を目指し戦ったが、維新の風に散る結果となった。
経歴としては、衆議院議員 中山正暉 秘書。
枚方市議会議員(当時最年少で初当選・4期)
大阪府議会議員(3期)を務めた。
(上記のキャリアは本人のTwitterプロフィールより。)
政治家としてのキャリアは凄まじいものであり、地方政界には非常に明るい。
私自身は北摂のドンだと認識している。
Twitterのフォロワーは425名であるが、フォロワー数の多寡がリアルでの政治力を決するわけではない良い事例である。
大阪府連による候補者紹介のページではさらに詳しい。
http://toitsu2019.osaka-jimin.jp/profile/dekishigechika/
参議院議員 中山太郎 秘書
衆議院議員 中山正暉 秘書
枚方市議会議員(4期)
大阪府議会議員(3期)
のみならず、自民党府議団の政調会長、
また自民党大阪府連の事務局も歴任している。
世の中には化け物みたいなキャリアをもつ地方議員が存在するが、出来先生もその一人。
文書の書き方が完璧だと述べたのは、これだけのキャリアに裏付けられた知識に基づいて書かれたものであるからだ。
ウイグルに続き「チベットを応援する全国地方議員の会」が発足したが、自民党枚方支部の協力あってのこと。
会長は、枚方市議の田口氏が務めており、田口氏は枚方支部の幹事長であったと認識している。
これらチベット問題への理解は、師匠に相当する出来支部長の絶大な後援あってのことで、ペマギャルポ氏を招いての証言集会においても枚方支部として名を連ねたのは出来氏の判断である。
断言することができるのは、本要請を行うにあたって出来支部長に直接お会いして要請したのが私自身であるためだ。
ついでに言えば、本稿で取り上げた枚方支部の文書について「バズってますよ」と携帯で電話したら喜んでた。
出来支部長を紹介するにあたり、ある報道を紹介したい。
「大阪に骨をうずめる」と宣言し、縁もゆかりもない大阪11区(大阪府枚方市、交野市)から平成26年の衆院選に出馬、当選した自民党の佐藤ゆかり衆院議員(54)が身内との〝抗争〟に神経を注いでいる。佐藤氏側が地元業者から受け取った企業献金200万円を政治資金収支報告書に記載していないのは違法として、自民党枚方市支部の出来成元(しげちか)支部長(67)が佐藤氏側の刑事告発も辞さないとぶち上げたのだ。17年の郵政選挙で「小泉ガールズ」の〝刺客〟として政界入りした後、岐阜、東京と選挙区を渡り歩き、「第3の地元」に腰を据えた佐藤氏。昨年春以降、枚方市支部の運営方針などをめぐって深まった両氏の対立は、地元市議らをも巻き込み泥沼化の様相を呈している。
「大阪から出て行って」
「佐藤さんを連れてきた責任は私にもある。問題を起こす佐藤さんには大阪から出て行ってもらえるよう力を尽くしたい」
出来氏は今年2月、産経新聞の取材に語気を強め、刑事告発を検討する理由を述べ始めた。
「衆院選の直後、政治献金として地元の物流会社と建設会社から100万円ずついただいた。佐藤さんは2社から直接受け取るのを嫌がったので、いったん枚方市支部で受け取った形にしてから佐藤さんに計200万円を渡した。でも佐藤さんはいつまで経っても枚方市支部あての領収書をくれない。このままでは私が政治資金規正法上の虚偽記載罪に問われかねないので、佐藤さん側を刑事告発しようとしている」
そもそも佐藤氏は、小泉政権下の17年の衆院選で、郵政民営化に反対した野田聖子衆院議員(55)の刺客として岐阜1区から出馬し、比例代表で初当選した。ところが21年の衆院選では東京5区に転出して落選し、翌22年に参院議員へくら替え。26年12月の衆院選では、選対本部長だった当時大阪府議の出来氏らの協力を得て、大阪11区で衆院議員に返り咲いた。
出来氏は、枚方市内の党所属の地方議員らを取りまとめる枚方市支部長。両氏は当初良好な関係を築いていたが、出来氏が昨年4月の府議選で落選したことで潮目が変わった。
出来氏によると、落選後、佐藤氏は出来氏に支部長を退くよう求めるなどしたため、亀裂が深まったという。
(後略)
2016年3月、佐藤が自民党枚方市支部問題を説明した党員宛て送付文書に対して、枚方市支部支部長の出来成元が名誉が傷ついたとして佐藤を提訴した。その後も支部の政治問題を出来が司法の場に持ち出し佐藤を告発し、マスコミが書き立てたため、佐藤の政治的イメージが傷ついた。[48]しかし、自民党二階幹事長と面会した出来が2017年衆議院選前に民事裁判の訴えを取り下げ[49]、佐藤の弁護団から摘示されていた会計処理の問題についても、出来が大阪府選挙管理委員会に対し枚方市支部の収支報告書の誤りに対する訂正届を出して決着した。
⚫︎2015年9月、佐藤が代表を務める党大阪11区支部が2014年、選挙区内の建設業者から100万円の寄付を一旦預かった後返却していたことについて[50]、佐藤は産経新聞の取材に「受取人である自分が領収書を発行する前に、不明朗な領収書が枚方市支部から発行されていたことが分かり、不本意なトラブルに巻き込まれないよう直ちに全額返金した。大阪府選挙管理委員会に見解を問い合わせると、返却資金は政治資金の概念上預かり金であり収入でないため、収支報告書への記載は不要との回答であった。従って法令上適切な対応として、選管の回答通り不記載とした」と述べている[50]。
⚫︎しかし、2016年2月、枚方市支部は、返金を収支報告書に記載しないのは政治資金規正法違反だと主張して、佐藤を刑事告発し、産経新聞が選挙管理委員会の法解釈を度返しした捏造記事を掲載、佐藤に反する世論誘導を繰り広げた[51]。佐藤は「事実に反する。足を引張る手段を選ばないならば、こちらは正々堂々と虚偽告訴罪で告訴する。司法手続きを政治的妨害の道具に悪用し、告訴を意図的に行って風評被害を真面目に仕事をしている現役の政治家に浴びせるやり方は、許されざる行為。」と反駁した[51]。
⚫︎同時に、枚方市支部長の出来成元が枚方市支部の収支報告書に記載した同支部からの寄付金の受取人に、受け取ってもいない佐藤の名前を出来が無断で記載していた事実について、何らかの出費を架空の寄付に粉飾した虚偽記載として、佐藤の弁護団は枚方市支部出来成元を収支報告書虚偽記載で告発した。大阪地検は11月30日付で佐藤と出来をいずれも嫌疑不十分で不起訴にした。
⚫︎これらが司法ではなく、政治の問題であることから、自民党枚方市支部長の出来成元が民事裁判を取り下げ、寄付金の宛先として枚方市支部収支報告書に記載していた佐藤の名前を錯誤として削除する訂正届出を大阪府選挙管理委員会に提出するなどし、これまでの主張を撤回した[52][53]。
wikipedia:佐藤ゆかり
なぜこの記事を紹介したのかと言えば、物事を多角的に見る必要があるためだ。
出来支部長はベテラン地方議員として枚方支部をまとめてきたが、衆院小選挙区支部長の佐藤ゆかり氏と対立。
佐藤氏側は出来氏の名誉を貶める文書を党員宛に送達、これに対し出来氏は提訴。選挙区支部長と地元地方議員の泥沼の戦いはあった。
先般の大阪府議選(投票日2023年4月9日)において、出来先生は枚方市選挙区(定数4)に出馬するも次点で落選。
維新2議席獲得、公明、無所属が当選。
府議選は統一地方選前半戦であり、後半戦には枚方市議選がある。
その後半戦においては、ウイグルやチベット問題でともに戦う議連の同志の応援に私も駆け付けた。
そこで見たのは、あり得ない光景。
前述の記事の継続というべきか、大量の自民候補の姿。どういうことかと言えば、現職自民地方議員(私の同志を含む)を落選させるためかのように、新人への公認が乱発されていたのだった。自民は現職3名のみしか戻れぬ結果に。新人含め8名もの候補が出馬。定数32に対して自民8は、しかも維新旋風うずまく大阪となれば無理のある擁立であることはわかると思う。
これは枚方支部への攻撃であると、他県の地方議員からも認識されている。
ようは出来支部長を慕う市議を皆殺しにするため、衆院選挙区支部長が刺客を擁立したという受け止めをされたという意味だ。
私の知る限りでは、(実態としての引退表明をした)佐藤ゆかり氏と松川るい氏は懇意であったと記憶している。
松川氏が出来支部長の更迭を要求したかは不明だけれども、中山太郎先生(大正生まれ)の秘書から政治に身を投じてきた出来先生にもプライドはあるだろう。
これらの経緯は有名であるため、今回の枚方支部の申入れを意趣返しと酷評する大阪の政治家が存在することも、公平を期するために触れておく。
しかし、出来支部長はじめ枚方の自民党地方議員は、自民に尽くしてきた結果、支部長に潰されようとした被害を受けてきた側面を述べるものもいる。
私はフラットに書く趣旨から、ある意味でのどっちもどっち論を展開したい。
出来支部長はじめ地方議員に対しての生殺与奪を選挙区支部長が振るったならば、等しく地方議員側も選挙区支部長を更迭要求できることは「公平」であるという意味だ。ゆえに、”ある意味でのどっちもどっち論”とする。
これらの経緯を踏まえての、枚方支部の申入れである。
Twitterやネット上だけでは知り得ない、たった一枚のA4文書に込められた背景だ。
地方議員を国政支部長が好き放題にされるのであれば、
同じ意味での異議を唱える権利を認めることは私は公平だというスタンスだ。
そもそも維新と接戦を繰り広げてきた自民党の大阪の地方議員を、大阪の国会議員は見殺しにした事例は何件も見てきた。大阪の地方議員の全員とは言わないが、国政支部長に対して相当なストレスをもっているのは現実としてある。彼ら地方議員が国政選挙を支えるのだ、モチベーションのあがらぬ選挙区支部長では勝てるものも勝てない。地方議員が、自らの後援会に自信をもってお勧めできる候補でなければ、国政選挙は勝てはしないと私は考える。
ただし、それが誹謗中傷合戦であったり、自民党支持者からも嘲笑らわれるようなものであってはダメだ。
あくまで建設的に、前向きな議論の場であって欲しいと願う。
いままでは地方議員が選挙区支部長を選択するという権利は事実上なく、逆に選挙区支部長からのみ一方的に(公認権などで)選抜される構図にあったことは現実であり、その一石を投じる意味では評価されてよいのではないか。
その意味で、本件申入れの口火をきったのが、枚方支部からであり、支部長として出来先生の名がここに記されることは、リアルの政界においても正当なことだと感じる。
しかしながら、大阪府連の一部に過ぎない枚方支部からの申入れは、実態としての効果は発揮するとは考えにくく、あくまで一支部からの意思表示と受け止めることが、リアリティある分析だと考える。
大阪府支部連合会にて松川るい氏が協議される見込み
枚方支部から刷新本部への申入れは、単なる意思表示に終わる可能性を指摘した。
大阪府連と刷新本部の上下関係は不明であるが、大阪府連全体が動くという情報がある。
枚方支部の申入れとの関係性は不明であり、特に影響なく別ルートで動いていたものと私は認識している。
先般の選挙区支部長の(一部の)横暴は述べたとおりであるけれども、全国会議員の衆院選敗退を受け、大阪府連の役職の多くに地方議員が就任した。そのため、(浪人中の)選挙区支部長が大阪府連に影響力を行使することは難しい。やっと地方議員に発言の場が移ったという見方もできる。
いずれにせよネット上の動きも含め、松川るい氏の投稿はいまだに問題となっている。
枚方支部が指摘したように党員の離党の可能性や、自民党支持者からの怒りも含め、いったんは受け止めるべきだ。その意味では松川氏の対応は不足しているという指摘は妥当である。
炎上したから更迭せよとは言わないし、そのあたりは民主的かつ建設的にやって頂きたいとは思う。
しかし、選挙区支部長であることを理由に、一方的に権限を行使することは誤っており、これは有権者からの批判される行為だと解する。
実際に府連において「議論の場」が開かれるかは断定できる立場にない。
ゆえに本稿は公式発表ではない。
しかし、大阪府連において協議・検討の場を準備することは、ほぼ確定事項として伺っている。
余談になるが府連の総務会長に就任したのは木下よしのぶ先生です。
これら党員からの不満、有権者に与えたストレスに対して大阪府連としてどのようにすべきか協議する場を設けることは、党組織として府連としてはプラスの材料ととらえており、近く発表もあるのだと考えますが、速報としてネット上への放流も含めてお許し(ある意味での要請)があった。地方議員はもっとも民意に近い立場であり、その現場判断において少しでも早く伝えて欲しいという願いだと理解したため、公式の発表ではないものの本稿で取り上げた。
時期はお盆過ぎを予定している旨をお伺いしておりますが、松川るい氏がさらなる対応をとらない限りは、府連において協議されることは必至であろうと私も考える。
これを身内への攻撃、同士討ちだと批判する声があることも一応は触れておくけれども、前述の枚方市の隣、交野市においても選挙を控えている。(かつて佐藤ゆかり氏が小選挙区支部長であった。)
それら市議選の影響を鑑み、大阪府連が組織として対応すること、早期の鎮静化のため何がしかの答えを導くことは求められることだと考えている。
国政選挙優先であっても異論はないが、だからと言って地方選がすべて無視され、地方議員には何の人権すらないかのように処断されるように見える風景は異常だった。膿を出し切る思いでという方もいる。
なにより有権者に、また自民党員に向けても建設的な解法を導く場であるならば、希望のある話だと私は受け止めたい。
仮にそのような場ができたとして、それは松川るい氏を一方的に裁くような、恣意的な運用はなされないだろう。
そもそも松川氏が参加し、発言が許されるかはわからない。府連として、組織全体として議論される可能性もある。
しかし、そのうえで、仮に大阪府連として「もう選挙区支部長としてはダメだ」という組織決定がなされたならば、枚方支部の申入れのみでは効果は(現実的には)望めないと述べたけれども、大阪府連そのものが機関決定した場合には、ほぼ確定で選挙区支部長として更迭されるのではないだろうか。
無論、そこには(国政マターゆえに)党本部の意思決定もあるのだろうけれども、枚方支部が申入れたように刷新本部の本部長を党本部幹事長が兼務しているという特殊事情から、現実になる可能性は本当に存在もしている。
いずれにせよ、どのようにすべきか決するのは大阪自民を構成する地方議員らの意思であり、県外の私は立ち入るべきではない。
本件について、小選挙区支部長と地方議員の関係性の上で思うことを述べたけれども、可能な限り公平に分析したつもりだ。
私が個人的に思っていることは、松川「女性局長」が投稿したのは仙台市議選の渦中であり、炎上は投票日を直撃した。唯一の女性候補は僅か60票差で涙を飲む格好となっており、党組織において局長を拝命する以上は、それら地方選挙に対する責任を負うべきだとは考える。議員間外交の全否定する立場でもなく、また炎上したから裁けとも思わないが、政党人ゆえに(仙台のみならず)続く地方選への影響も鑑みたご判断を、賢い国会議員ならばしてくださると信じたい。
ようは地方議員に対し、心を砕く姿勢を見せぬ限りにおいては、松川氏以外の選挙区支部長もその身分は安定ではないという状況になりつつあるのだと考えている。私はそのことを健全だと述べたい。
大阪府連の動きを今後も注視していきたいと思う。
(内部調整の結果、協議の場が不要になる可能性も示唆しておきたいが、私は作るべきだろうとの思いがあったため、お許しを得て公開いたしました。正式には府連からの発表を待ちたい。)
この動きは、大阪府連が生まれ変わろうとする、自浄作用の一つだと期待する。
一歩、前に出る勇気。
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コメント (頂いたご意見は、他SNSに比較し最優先で目を通しております。)
>この動きは、大阪府連が生まれ変わろうとする、自浄作用の一つだと期待する。
大阪の価値も存在感も問題も大きいと思いますので
大阪の地方議員の先生が意思表示をする、自浄をしようとする動きは重いと思ってますが
この地方議員の先生のお気持ちが
日本全国の地方議員の先生と各県の自民党支部に広がることを私は願っています。
地方議員の先生たちのお気持ちや意思が通らない
場合によっては、党本部に踏みにじられる
そのようなことは絶対におかしいと、私は思います。
今回の大阪の自民党所属の地方議員の先生たちのお気持ちが
全国各地の、自民党所属の地方議員の先生たちに波及することを
私は願っています。
常に、地方議員の先生は最前線、と私は思っておりますが
現状の最前線の中の最前線は、大阪の地方議員の先生たちであられます。
武運を願っています。
国政が失った信頼を、地方議員の先生たちがとり戻して下さると私は期待しています。
追記
自浄を望まない、自浄を拒否する、何が何でも自民党擁護
自浄を望む自民党員やインフルエンサー氏を感情的に攻撃する
そのような一部の(一部なのか多数なのか)自民党員やネット保守の在り方に
私は大きな不安と不信と失望を感じています。
以上 文責 BLACK
松川るい氏については、大人しく?研修やってる場ぐらいの画像に止めておけば良かったのに、余りにもウキウキおフランス感丸出しなセレブな画像を配信したのは不味かったですね。少し見ましたけど目茶苦茶言われてた。でもね、アレもコレもソレも根底にあるのは今の政権への不満爆発なんですよ。だって、これまでだって連休の時とか、国会休会中とかには”先生方”は、”研修”とか称してせっせと外遊に行ってたではありませんか。今までは、あ〜またか程度で逐一叩かれる事は無かったし研修の中身をネット民がここまで精査する事も無かったでしょう?物価高も食品の値上げは家族の多い家庭なら毎日の事なので相当な支出となり悲鳴上げてるのに、シャンゼリゼーで優雅にお買い物してたとか、そりゃ火もつきますって。いずれにしろ松川、木原で何で騒がれてるのかと言えば、これで倒閣出来ればと言う一途な思いで騒がれてるんだから岸田クンは国民の意向を汲んで一刻も早く退陣しなければ駄目!地方選挙は負け続けますよ。岸田がやってる限り、自民党には入れないと言ってる人で溢れてますから。
退職金にも税、通勤手当にも税とか国民を苦しめる事に躍起なくせして「全ての方が生きがいを感じられる社会を実現していきたい」だって~、ほんとビックリした。何でこんな事スラスラ言えるのか?空気読めないにも程がある。
no name
漠然としたスローガンなんか掲げてる場合じゃねーんだよルーピー
no name
首相になって延命するコトだけが目的だった。誰からも嫌われぬ様にキレイ事ばかり並べる浅はかさのメッキがついに剥がれて来たなw
no name
また、生きがいのためのNPO法人作って、公金ちゅーちゅーか?
no name
具体的に何するの?
増税とLGBTしかやってないよね
あと移民向けの政策
no name
コイツは移民難民の外国籍の方々に向けての発言だろうな
佐藤ゆかりさんは東京ではうちの選挙区から出たので応援してましたから、引退会見の動画を見ました。東京に居れば良かったのに残念です。
そう言えば国会閉会中だった…また、してやられた 😰
杉田 水脈@miosugita
何故、国会閉会中に何の議論も無いまま、こんな重大なことを決定するのか?
2017年5月、パリを訪れた時、ブルーノ・ゴルニッシュ欧州議会議員(当時)と対談しました。
この時、ゴルニッシュ氏は、
「フランスは生地主義政策をとっている為、【フランス語を話せない(続く)
nhk.or.jp
政府 外国人の子どもに在留資格付与へ 国内での滞在認める | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230804/k10014152351000.html
午前9:21 · 2023年8月7日
つづき 全文
何故、国会閉会中に何の議論も無いまま、こんな重大なことを決定するのか?
2017年5月、パリを訪れた時、ブルーノ・ゴルニッシュ欧州議会議員(当時)と対談しました。
この時、ゴルニッシュ氏は、
「フランスは生地主義政策をとっている為、【フランス語を話せないフランス人】がたくさんいる。雇用問題や犯罪等、これが原因で社会が混乱している。日本の制度を見習って血統主義にするべきだと考えている。」と、語りました。
在留資格のない外国人の子どもについて、親に国内での重大な犯罪歴がないなど一定の条件を満たせば「在留特別許可」を与えその親子の滞在を認めるというのは、生地主義に繋がる大変危険なものだと思います。
そもそも「在留資格がない外国人」は、犯罪の有無以前に、我が国に滞在する資格が無いのです。
これを「可哀想」とかいう理由で有耶無耶にすることは、結果的に自国民を苦しめることになります。
https://sn-jp.com/archives/134113
前に、この政権が1日でも長く続けば、その1日で何をされるか分からない怖さがあると書きました。本当に続くのが恐怖なんです。
『つい先日、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールの3カ国に行ってきたが、特にアラブ首長国連邦は人口1000万ですが、自分の国民は100万しかいないんです、900万人の外国人と共生している国です。
そして、カタールも人口300万人ですが、自分の国の国民は30万人しかいないわけです。残り全体の9割の外国人と共生している国も世界にはあるわけです。』
これをニヤケながら言ってたと、見た人、聞いた人を震撼させた事をキッシーは知らない。何故って、やりかねないと皆が思ってるからです。こんなに嫌悪されてるのに自分から辞めそうにないし…本当に誰に助けを求めれば良いのか。誰か、辞めてくれるように言って下さい。お願いします。悪夢の民主党政権を、この人、越えました。
この要求は無理筋に見えます。松川氏は女性局長ほか党役職を辞めてもらうくらいではないですか。
全国の自民党の地方議員こそ、お遊び視察旅行をしてきたのではありませんか?まさかバレたのが問題ということではないですよね。出来氏はこれまでもそのような研修視察を糾弾してきたのでしょうか?ここへきて松川氏に対して初めてそれを言ったなら、私怨と受け取られても仕方ない。
今回、松川るい氏が率いるフランス視察に参加したメンバーの38名のうち、国会議員は4名のみ、他は【地方議員】と女性局のスタッフとのことです。
フランス視察に参加した地方議員たちは、仙台市議選へマイナスの影響を与えたことに対して、何か釈明でもしたのでしょうか?
報道されている視察のスケジュールを見ると、ほぼほぼ観光でした。こんなものに嬉々として参加するような地方議員たちの姿勢も自浄してください。
松川るいは、2016年に外務省を辞めて大阪に降ってきて…初当選。
ようは「安倍晋三人気」と「地元の地方議員の力」と「自民党に付けてもらった支持団体」によって「上げ膳据え膳」で当選したと思われても仕方がない。(2022年は惰性で2位当選)
外から見ていると…松川るいは「自分のキャリアアップしか興味が無い(その過程で、他人のパワーやリソースを一方的に食って浪費する)」ように見える。
松川るいにとって地方議員は「自分のコマにすぎない。だから顔すら知らない、興味が無い。どうなろうが知ったこっちゃない。」…松川るいの行動からは、そのような印象を受ける。
その上、政治家として…感性がなんかおかしい。
直接会ったことがある自民支持層と思われる人間から悪印象を持たれている話がチラホラ…これは結構ヤバいと思う。
少なくとも…衆議院が小選挙区である以上、大阪では自民党は参議院大阪選挙区を橋頭保に地方議員を主体に党勢を確保していく必要があるわけで…
本来、松川るいに期待されている役割は…大阪の「維新のやり方が肌に合わない有権者(結構な数、存在するはず…)の声」をまとめ上げて国会に届け…大阪における自民党の役割を有権者にしっかりと示すことのはず。
「対維新の長期戦略(対維新知事、対維新市長)」を自分で作れ、地方議員をまとめ上げることができる有能な人物を参議院大阪選挙区支部長に据えないと…大阪における自民党の立て直しは、相当難しいと思う。
松川議員の器が、その程度だったのでしょう。
女性議員の割合が日本は低いと、大きなお世話の声が海外から聞こえて来ますが、それだけに、日本の女性議員は男性以上の毅然とした大和撫子な態度が必要なわけでしょう。
男性議員と同じ程度では、どうしてもの存在の価値がない?のですね。
さても、秋本真利議員の再生可能エネルギー関連から賄賂受領の疑いの件に比べれば、松川議員は白い目で見られたら程度です。
再エネ利権は、再エネ賦課金を払わされている国民の負担からの利益ですので、ある意味、税金泥棒みたいなものでしょう。
離党されたそうですが、再エネ族の大物議員が居ますので、似たような関係が有ってもおかしくありませんね。
マスコミは意外と静か? ビッグモーターに飽きて、台風と日大?
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神無月 さま
再エネ賦課金でしたっけね。
パネル載せてる戸建て、及び悪党メガソーラーの連中に払わせればいいのに、一般国民まで巻き込みやがって・・・・広く浅くはZ務の指示か
然しながら、地熱と水力に使われるのならやぶさかではないが。
このような小物より上海電力だよな・・・・・・
常磐本線さま、どうもです。
利権化して一部が潤い、庶民と国土が負の遺産を背負わされるパターンでしょうか。
・再エネFITは民主党政権の生んだ詐欺と腐敗の温床 三浦瑠麗氏の疑惑から政治介入の追及が始まる(1/3) | JBpress (ジェイビープレス)有料記事
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73802
電力料金の値上げで、恨みますよね。
電気代節約の為にエアコンを使わずに、熱中症でお亡くなりになられている方々。
値上げの要因は様々ですが、原発反対! ウイグル人奴隷のソーラーパネルどんどん増やせ!の方々は目先のお金しか見えませんので、厄介なものですね。
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保守議員として松川議員には期待してましたが残念です。
地元の府連から更迭要請がくるとは、普通ではありません。
命懸けで選挙を戦っている同志を無視した行動に疑問を持っていましたが、
楽な選挙区で当選しているとそうなってしまうんですね。
私は、元々【松川るいの類】の【害務省出身議員】は、政府自民党に潜り込ませた【害務省の工作員=害務省のスパイ】では無いか?と、強く疑っています。
従って、【松川るいの類】が例え【護る会会員】であっても、それだけで安易に信用しませんでした…
不幸な事に、それが正鵠を射る事になりそうです…【護る会】の為に大変残念です…