安倍元総理の慰霊と冠し、自民奈良県連・奈良市長名を無断で使用したクラウドファンディングが警察相談されるに至るまでの報告書（はじめに）

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・はじめに　～　安倍元総理の名を用いた詐欺的行為の、今後の抑止のために。
　安倍晋三元総理は戦後最長の総理大臣であり、下野した自民党を勝利に導いた高名な政治家である。非業の死を遂げたことにより、惜しむ声は各界からあがっており、特に保守層からの人気は絶大である。結果的に保守媒体を中心に安倍元総理の名を冠した企画は多数が実施され、企業経営上のビジネスを否定するものではないが、一部からは死者のビジネス利用だとして不満の声や危惧する声があがっていた。何がしかの制限やルールも必要ではないかと指摘されていたが、一周忌に際して奈良県における献花を理由に“本来の必要額を大幅に超えるクラウドファンディング”が実施され騒動に発展するに至った。

　今回、「①安倍元総理の名を冠しクラウドファンディングを実施」されたが、「②”奈良県連や奈良市長”を担当者として名称を無断使用」し、実際に設置する奈良では「③献花設置については費用の不足額が発生しないため、クラファンの予定そのものがなかった」ことや「④実施予算規模の見積もりも議員から送ってもらった」にも関わらず「⑤再三に渡る名称使用の拒絶をDMされるも無視」した。その結果、ネット上では詐欺ではないか？との指摘もなされ、ついには「⑥奈良市が警察に相談する事態」となった。すでに１６０万円の資金が集まってしまっており、「⑦事業の実施が困難なことからクラファンサイトから出金ができるかも不明」であり、また「⑧善意で寄せられた資金は返金できるかも未知数な状況」に陥ってしまった。さらにはクラファン主は「⑨自身の団体への資金移動についても検討」するかのような投稿も始め、県連や奈良市長名を騙って、さも公式化のようにお金を集め、ネコババするのではないか？との批判が相次ぐ騒動に発展した。
　一部の国会議員はすでに本件を耳にしており、「安倍元総理を悪用した詐欺的資金集め」として憤慨。本件に関する経緯について情報が求められており、本来ならば部外者であるものの当職が“行きがかり上”、簡易的なまとめ資料として本報告書を取りまとめるに至った。行きがかり上の理由とは、クラファン主からなぜか当職を逆恨みし、当職を名指しで反安倍と認定、理由は不明であるもののマイクロソフトの社長を引き合いにして「どうなっても知らんからな」等と恫喝を受けたためである。

　突然罵倒された私は、同氏（クラファン主）について擁護したり弁明する必要はない。しかし同氏も初期においては安倍元総理の純粋なるファンであったのであろうし、本件行動も善意の発露であることは否定しない。悪意ではないにせよ、経緯を見るに悪質性を感じる箇所も多々あり、時系列については丁寧にまとめたい。悪質性とは、少なくとも三度において、“県連や奈良市長の名称使用をやめるよう制止されたにも関わらず、まったく無視したことである。さらにネット上では、さも自らが公式の窓口であるかのように振る舞い続け、発言も二転三転している。その上で悪意をもって金銭を詐取しようとしたか否か、つまり詐欺であるかどうかについては判断を留保する。

　ネット保守層全体を見渡すと実は煽られやすい傾向も否定できず、特に安倍元総理の件については極めて感情的に反応してしまうことについては、事実として警鐘を鳴らさざるを得ない。特に高市早苗先生が会長を務める奈良県連の名が担当者として記されたり、行政組織の長である奈良市長の名が騙られたならば、見破ることは極めて難しい。本件が善意の暴走であったとしても、今後同種のトラブルが発生しないよう事実経過としてはまとめておく必要がある。

　なぜ一般の民間人が多額の現金を集めることができたかについては、SNSの発達が挙げられる。同氏は、ネット保守層が多く閲覧する、有本香氏らが出演する「あさ８」および、「文化人放送局」において前・衆議院議員の長尾敬氏（自民党・清和会）から、別件署名活動が取り上げられたことで著名となったインフルエンサーである。本稿で取り上げている“献花や慰霊碑建立に関するクラウドファンディング”を番組が取り上げたわけではなく、安倍元総理の銃撃現場保全を求めての署名活動であった。同氏はクラウドファンディング実施の前後において、前述の著名人や議員の名前を巧みに公開することで泊付けを行った恰好であり、その点については前述の“あさ８”および“文化人放送”（および出演者）は利用された側面も否定はできず、同番組の名誉のためにもクラファンそのものを応援したわけではないことを敢えて記す。しかしながら同氏は（奈良県連や奈良市長の名称の無断使用とは別に）様々な方の名を出し続けたため、番組および出演者はクラファンの関係者として誤解もされている。正確に情報を知り得る者は、同氏のクラファンと無関係であることは理解しつつも、そもそもインフルエンサーとして力を与えた方々に事態の収拾を求める声もある。その中で同氏に名前を出された有本香氏は、率先して「私は、ほりとも氏にリアルで会ったことはない。」と明言し、事態収拾の一助となっていることは評価された。

　そもそも同氏は、安倍元総理の銃撃について真犯人は別にいるという考えに執着しており、文化人放送局は同種の番組を大量に公開している。文化人放送では奈良県内の議員や県連職員、奈良の民間人を犯人扱いし、顔写真や氏名を公開し糾弾する番組を作成した。これはネット上の一部では人気のコンテンツとなり、数か月に及んだ。たまたま居合わせてしまった民間人や女子学生を吊し上げる番組構成は、奈良県および自民党の一部では問題となっていたネット番組である。同氏はその考えに感化され、上記の考えに基づいたファンを率いるインフルエンサーであった。奈良の地方議員が犯人である可能性すらも否定せず、むしろ彼を支持する勢力は奈良県連の自民党議員（国会議員・地方議員）を具体的に犯人扱いしたり、一般の民間人にまで顔写真を晒して嫌疑をかける等しており、それら勢力が奈良県連の名や奈良市長の名を無許可で使用し続けたことには動揺が走った。

　これらの経緯があり心中穏やかではなかったろうにも関わらず、奈良の政治家たちは本件を穏便に収めるべく対処した。安倍元総理の一周忌において騒ぎとならぬよう水面下で調整・折衝を行った。責任者と言っても過言ではないトップクラスが直接面会して対応し、当初から「お金は受け取ることができない」旨を直接伝えていた。しかしながら、名称を無断使用したままにお金を集め続けてしまったのは事実であり、極めて遺憾である。のち、どれだけ制止を求めても同氏が暴走したため、メール等の水面下での交渉を断念し、本件はオープンに議論されるに至った。奈良市および奈良県連は本件クラウドファンディングとは無関係だと回答している。

　すでに集められた資金については、どうにかする方法はないかと模索もされた。しかし、事業目的を限定した寄付金の受け入れを自治体が行うならば、歳入予算として議案上程し議会で議決を得るなどの処理が必要となる。どのように使っても良いならば自治体への寄付は可能だが、クラファンの性格を鑑みれば事業目的を限定しない寄附として扱えば奈良市は批判を浴びることは容易に想像でき、採り得ない選択であろう。そもそも奈良市は無関係と回答しているため、受入れについては絶望的と考えられる。またクラファンは寄附ではないことから別団体への資金移動などは難しいと見る向きもある。
この際、同氏の理解に苦しむ行動は議論の外とし、安倍元総理の慰霊のために寄せられた善意が収拾不能な事態となり、宙に浮いてしまっていることをただただ深く悲しむ。今後、このようなことが起きぬよう、また本件事象の収拾のため本報告書を執筆する。また安倍元総理は国民すべての敬愛の対象であり、誰が議論することも自由であり当然ながらビジネスとして企画されることも否定されるものだとは言わない。しかしながら何がしかの意図をもって安倍元総理の死を取り扱った媒体は、実際に安倍元総理の名を冠したクラウドファンディングにおいて、寄せられた善意が宙に浮いている事態に対しては何がしかの声明や対応がなされるべきであると考える。単にビジネス利用でいいように取扱い、野放図に安倍元総理の名が使われる事態を放置するような方ばかりではないことを祈る。本書は同氏およびクラファンを攻撃したり貶める意図で執筆されるものではなく、寄せられる善意と安倍さんへの皆様の敬愛をどのようがどのように取り扱われるべきか、個々のモラルを問うために作成されたものである。

令和５年６月２５日　第一版　公開
発行　：　小坪慎也（行橋市議）

本稿は「はじめに」までが対象です。
しかし当Blogは長文Blogであるため、常駐の読者には「短い」と言われるかもしれません。そのため第一章の途中まで公開しておきます。
正規の一章を公開後は、下記については別ページに移動することになろうかと思います。

第一章　奈良県連・奈良市長名が無断で使用された時系列

　本件クラウドファンディング（以降、本件行為もしくはクラファンと略す）は、奈良県連有志が企画した現場近郊における献花とは無関係に、一切の協議なく開始された。その時点においては別段の準備もされておらず、仮に寄付金が一定額を集めたとしても実施できるかは疑問のある計画であったことは事実として記す。本稿で後述するように、そもそも献花台の設置は一日であれば警備員の手配を含めても３０万円程度であり、３００万円以上がかかるとする同氏の本件行為は過大なものであり、その点からも事前調査などはなされていなかったことが伺える。しかし、この事実の適示は、同氏が悪意をもって本件行為に及んだとする意図はない。また同氏による本件行為は、当然のこととして奈良県連や奈良市長はまったく知り得ない状態で開始された。

（１）同氏が、奈良に赴き議員や県連関係者と面会。金銭は受け取れないと伝達（一度目）

　令和５年６月１９日において、同氏は奈良を訪問し複数の地方議員および県連関係者と面会した。その直後において、同氏は下記の投稿を行った。しかし、投稿された文章は、事実ではない内容が含まれている。繰り返すが、「金銭は受け取れない」と伝達された当日の投稿である。

　奈良県連有志により実施されようとしていた献花台の設置に関し、県連に持ち帰り諮ることもなく、まったく無関係の団体に“県連からの依頼”と即答することは一般的に不可能である。足跡を残す会とは同氏が設立予定の団体で、設立前の団体と共同開催ということにも違和感がある。この投稿は、その場に参加した奈良の関係者から削除要請を受け、その日のうちに削除された。この時点で奈良県の関係者は、同氏に対してある種の衝撃を覚えていた。

（２）奈良県連や奈良市長が担当者として記載されていることが発覚

　本件行為は「Voice」というクラウドファンディングのwebサービスを利用して実施された。当該サイトは署名とともに資金を集める仕様であり、安倍元総理の名を冠し、献花台を奈良市が設置しないことを理由に挙げ署名を求めるものであり、その呼びかけに賛同し署名した者に「資金も協力してくれませんか？」という仕組みである。その担当者に、「中川げん奈良市長」および「自民党奈良県連」が記載されていた。奈良県連の名称については、度重なる否定の結果、自民関連支部に改められた。当該支部が何を指すのかは、やり取りをしていた議員に対しても明示されていない。後述するが、奈良市長および奈良県連より名称の使用許諾は受けていない。

本日は第一章の途中までのみ公開とします。

実際にはさらに資料があり、どのタイミングで警察の話になったのか等、またどうにか穏便に対処すべく非公開での対応がどのようになされたかは触れるべき事象がさらにあります。

また、なぜ情報がなかなか表に出てこなかったか等について、私なりの解説を述べさせて頂きます。

実は納期があるミッションになってしまっており、もっと他のことを書きたかったのに対応ができず困っています。

次章以降については未定

本データは一読すればお分かりのように、紙媒体での資料であり現在は９頁目までが完成。またヒアリングを進めている最中であり、複数の人物のコメントにまたがる。実際に提出先があり、いまネットにはここまで出してもいいかな？という部分だけアップしました。

名指しで言及した結果、政治家として「報告書を作成する」と宣言した以上は淡々と対応いたします。
次項以降は警察に相談されるまでの経緯だとか、その他の問題点だとか、なぜ受け取ることができないという判断がされたのか等がまとめられます。

また同氏がインフルエンサーとして誕生するまでの経緯についても編纂が進んでおりますので、そのあたりはそのうち記載することになるでしょう。

安倍元総理の名を冠した、特に金銭を伴うものに対しては

現職議員は相当にシビアに動いています。

みんなの安倍元総理なのだから、誰が取り上げて悪いというものではなく

媒体においてはビジネス的にも利用されることも否定はしません。

ならばこそ、そこに向けられる皆の善意があるならば、

丁寧且つ慎重な取り扱いが求められます。

悪意があったとは考えておらず、善意の発露なのだろうとは考えたいのですが

かと言って多忙を極める現場に膨大な配慮を強いてしまっている現状を私は憂います。

結果としての事故が生じてしまっている以上は、安倍元総理を媒体で取り上げた方々は、これら事象についても真摯に言及して頂きたく存じます。

「これは・・・ないわ」と思った方は、相互に律するため、拡散をお願いします。

※　恐らく表示される人数が極少数になると思うので、とりあえず「見えた」人はイイネをお願いします。一定数がないと、タイムラインにあがらないと思う。私のアカウントの場合は特に。

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