在日米軍駐屯永続の最大功労者、琉球新報

[執筆日:H13/11/28][執筆対象:琉球新報][病理:軍事力弱体化]

 最近、沖縄の琉球新報を読む機会が得られた。沖縄メディアは、米軍基地反対と共に日本の軍事力弱体化と共産支那への従属ぶりでは群を抜いていると言われていたが、まさにそれを実感した。平成十三年十一月二十五日、朝刊7面にあった「視点」から以下に抜粋する。

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海上自衛隊派遣「日本海軍の再来」貢献論は説得力失う
(前略)当の米国で「日本海軍の再来」という見方が出始めている。(中略)
世界有数の規模と能力を持つ海自に、かつて国の命運を握った強大な大日本帝国海軍の姿を重ね、日本の「ショー・ザ・フラッグ」のもくろみをあたらなうごめきとして見定めようという視線にさらされながら、「新日本海軍」は活動を始める。(中略)
今回の派遣に米有力国際紙(筆者補足:社説には紙名なし)は、支援の内容などより日本の「海軍力」に焦点を当てた寄稿を相次ぎ掲載した。
米海軍大学の准(筆者補足:原文ママ)教授二人(筆者補足:社説には名称なし)の寄稿は、中国北海艦隊が海自の動きに高度の警戒態勢をとったとも伝えられる、などとしつつ「自衛隊の国際的役割拡大の好機になった。将来、海軍を日本独自に生かそうとしているのは確実だ」と分析。
また米エール大学の研究者(筆者補足:社説には名称なし)は、「定着した国民の平和主義がある限り懸念は不要」としながら「憲法上の制約を解かれた日本海軍の再来の大転換点。」と指摘する。(中略)
日本が伝統的な海軍力の行使に再び踏み出す第一歩との受け止めに、政府の「国際貢献論」は既に説得力を失っている。
(有沢直昭・共同通信編集委員)

 「もくろみ」とか「うごめき」とかいう主観表現の嵐に、頭に来るというよりある種のおかしさがこみ上げる。北朝鮮あたりから聞こえがちな敵対国家への罵倒放送を連想させる。「南朝鮮傀儡政権のもくろみは..」「日本帝国主義者の反動的なうごめきにより..」みたいなアジビラ文だ。客観表現をするべき報道者としての誠意をかなぐり捨てている。
これを記した共同通信有沢氏は、匿名紙への匿名人物による投稿を根拠に、「政府の『国際貢献論』は既に説得力を失っている」とまで断じている。こんな薄弱な情報を鵜呑みにする阿呆がいるとするなら、それは「石原都知事は三国人が犯罪者だと言った」という共同通信橋田氏によるデマを鵜呑みに連中くらいだろう。

 この社説において興味深い点は、今回の対テロ戦争への参加を「米国への追従」という構図をしたてあげて批判するのではなく、「日本海軍の復活?なるものを米国(の何者か)が騒ぎ立てている」という構図にしたてあげている点だ。

沖縄メディア「ほうらほうら、米国様も『日本海軍の復活』を憂慮してらっしゃるぞおお。ニホングンコクシュギの復活ゆるすまじいい。」
在日米兵「そうだ。よくわかってるな。おまえら沖縄メディアは『日本海軍の復活』をきちんと食い止めろよ。俺達が今後も沖縄で軍事植民地支配を永続できるようにな。」

沖縄メディア「昔、センソーでこおおんなに悲惨な状態になりました。これは全てニホンのムボーなセンソーのせいでしゅうう。」
在日米兵「そうだ。全部ニホンのムボーなセンソーのせいだ。にもかかわらず一部の『右翼勢力』が戦争の原因を欧米列強や支那の責任にすりかえようとしている。おまえら沖縄メディアはこういう一部『右翼勢力』を今後も批判し、戦争の原因が米国であるかのような政治宣伝が行われることがないように監視しつづけろよ。」

沖縄メディア「『米軍が攻め込めば女は強姦される』などというセンゼンのニホンの間違ったキョウイクのせいでひめゆりの女学生は自決したああ。」
在日米兵「(沖縄の女を強姦しながら)そうだ。我々は国際法を遵守する正義の軍隊だ。強姦なんかするわけないだろ。」

沖縄メディア「センソー、許すまじいい。軍備を放棄しましょうう。」
在日米兵「そうだ。おまえらは今後もセンソー怖い軍備怖いとおびえ続けろ。おまえらは軍備を今後も持つな。おまえ達が軍備を放棄してこそ俺達は今後も沖縄を軍事植民地支配をし続けることができる。俺達が与えた軍備放棄憲法への忠義を怠るな。俺達が沖縄に駐屯できなくなったら、沖縄の娘を強姦できなくなる。」

沖縄メディア「ベーグン出て行けえ。」
在日米兵「ストレス解消になったか?騒ぐだけならOKだ。ただし日本自身で国防を行うなどという、米軍を不要にする具体的な行動を否定し続けることは怠るなよ。万一そういうことがあれば『日本海軍の再来』などと騒ぎ、煽り立てろ。そう煽り続けてこそ日本の軍事力は弱体化し、俺達が駐屯し戦闘機離発着の騒音をくれてやることができる。」

 もういいかげんに我々は何十年も反基地闘争が全て徒労に終わってきたという現実を認識する知恵を持つべきだ。わめこうが騒ごうが米軍基地は無くならないのだ。わめくことや騒ぐことで物理的な効果は得られない。物理的な行為によってのみ、物理的な結果はもたらされる。あたりまえのことだが。米軍基地を不要にしたければ、それこそ「日本海軍を復活」させるという物理的なアプローチを行うこと以外に無い。
沖縄県民を含む日本国民自身で国防を行い、米軍を不要にすること以外に、米軍を追い出すことなどできないのである。

 読者諸氏の中には、筆者のこういう言いぐさを「キケンな再軍備論」と呼称する者もあろう。おそらくは沖縄のメディアもそう呼称するだろう。
こう呼称するのは勝手だ。ただ、沖縄のメディアが「センソー、許すまじいい。ニホンは軍備を放棄しましょうう。」を続ける限り、間違い無く米軍駐屯は続き沖縄の女は犯され続けるだろう。それだけの話だ。

 米軍が現ヘーワ憲法を沖縄を含む日本全土に駐屯した目的は、日本を「センソーはヒサンだあ。恐ろしや恐ろしや。ニホンは軍備を放棄しましょうう。」モードに退化させることにある。日本が、肉食獣を怖がる草食獣のようにびくびくおどおどセンソーのヒサンサのみに執着し国防への情熱を失ってこそ、日本の軍事力弱体状態を保守でき、それにより米国など諸外国の対日影響力を強化でき米軍駐屯の永続も可能となる。
沖縄のメディアは米国の目論見どおりこういうモードにパーフェクトに退化し、米軍駐屯永続をパーフェクトにサポートしている。沖縄本土復帰後における米軍駐屯永続の最大功労者は、政府自民党と共に間違い無く沖縄のハンセンヘーワメディアだ。
こういう筆者の言い草に対して、沖縄メディアは「『米軍出て行け』と最も主張してきたのは我々だ」と言うだろう。無意味な言い草だ。家のセキュリティ完備を妨害し続けながら、「『泥棒入ってくるな』と主張し続けたのは我々だ」と威張るようなものだ。

 ようするに、沖縄メディアの「センソー、許すまじいい。ニホンは軍備を永久に放棄しましょう。」という言いぐさとは、実質的に「沖縄への米軍駐屯を永久に続けましょう。沖縄の女を米兵に差し出しましょう。米軍戦闘機の離発着騒音を今後も聴きつづけましょう。」という言いぐさに他ならないのだ。結果的には。
沖縄メディアも含む日本のサヨク系メディアに不足しているのは、結果に着目する責任感なのだ。

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