北朝鮮がミサイルを発射、それが「さも日常」のように捉えられている我が国。
ある意味では、それ自体がもはや有事だ。
ではミサイルが着弾し、仮に有事が勃発したとして、何が起きるかを想定した携帯小説風のシミュレートがある。ミサイル着弾後の国民生活を想定したものだが、インフラが停止した状況の問題点を列挙している。
有事により国民からも膨大な死傷者を出したとしよう。
後になって振り返れば、それはテストの前日にあがいているだけだったのだと気づく。タイミングなどは、実はいつでもあった。勉強がそうであるように、まさに日々の積み重ねだったのだ。
ほぼ丸裸のような状況で、有事に突入していく我が国。
これから先の備えは、すでに政治分野の手を離れているとすら感じる。
「舵を右にっ!」とナウシカが叫べども、船は崖にぶつかった。
彼女が感じた徒労感、敗北感と同じものを、私も感じている。
軍靴の足音が聴こえてくる、と。
いまこそ朝日は言わないのだろうか。
少し厳しめのシミュレーションです。
「こうはなって欲しくないな」という国内の情勢を掲載小説風にまとめてみました。
- 先に意図を書いておきます。
- ようは当事者意識を強くもって欲しい、ということ。
- 自らが能動的に「生きる」動きをせねば、助からないと思う。
- 縁起でもないですが、「もしかしたら死ぬかもな」と、
- 腹は括っておくべきでしょう。
- 水・食料の備蓄も大切ですが、
- 困難が来ることへの「覚悟」こそ、
- 腹を括ることこそ、もっとも重要だと思っています。
- まわり始めた大きな歯車は、誰もどうにもできません。起きるときは、起きると腹を括る。
- 難民に備える「べき」とか
- 後方破壊活動に警戒する「べき」とか
- 私ももっともだと思うし、実際、必要だと思う。
- しかし、そのような「政治分野」の話は、
- すでに間に合わないように思う。
- 勉強せずに、試験の前日になったようなもの。
- 泣いても笑っても、起きるときは起きる。
- そのときに「べきべき」言ってても始まらない。
- 家族の集合場所を決めたり、
- 備蓄できる食料と、
- 何より「水の備蓄」をしておくこと。
- 誰も助けてなどくれない。
- 今の法体系では、行政は動けないだろう。
- 効率化を高めすぎたインフラは、脆弱性となって牙をむく。
- 腹を括った方は、FBでのイイネ・シェア、Twitterでの拡散をお願いします。
先に意図を書いておきます。
ようは当事者意識を強くもって欲しい、ということ。
自らが能動的に「生きる」動きをせねば、助からないと思う。
縁起でもないですが、「もしかしたら死ぬかもな」と、
腹は括っておくべきでしょう。
水・食料の備蓄も大切ですが、
困難が来ることへの「覚悟」こそ、
腹を括ることこそ、もっとも重要だと思っています。
まわり始めた大きな歯車は、誰もどうにもできません。起きるときは、起きると腹を括る。
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(OGP画像)
不気味な音がスマホから鳴り響いた。
マナーモードにしたはずなのに!と焦っていると、隣の女性もオロオロしている。
少し冷静に考えると、こんな曲はインストールした覚えはない。
とても不気味な音だった。
5秒だろうか、10秒だろうか、
もっと時間は経過していたかも知れない。
それがJアラートだと気づく。
どうしていいかわからず、とりえずテレビの前に人が集まっていく。
難しそうな顔をした政治家が、必死な雰囲気で何かを言っている。
アナウンサーもとても慌てていた。
久々にテレビのニュースを見た。
そう言えば、米国と北朝鮮が会議するとか、北朝鮮がCHINAに行ったとかは聞いた気がする。
最近はテレビを見ていない。
どのチャンネルを見ても、どこかの地方の小学校の用地がどうとかばかり。
一年もこればかりで流石に飽き飽きしてくる。
ネットでは「このままCHINAの面子を潰せば、北は後ろ盾を失う。」「米国が先制するだけの条件が整いつつあるのでは?」という意見で盛り上がっていた。
ベッドに入る寸前、眠りつつ開いたサイトの書き込みだった。
誰が書いたのか、内容もこれでよかったのか覚えていない。
そんなことを誰かが言っていたな、と思い起こした。
「また北朝鮮がミサイルを発射したんじゃないの?」と誰かが笑った。
「どこかに落ちてたりしてー」と冗談が続く。
轟音。
低いくくもった振動が地面を伝わる。
窓ガラスが激しく割れた。
あー、映画みたいだな、と思った。
悲鳴が聴こえる。
被害としてはガラスが割れただけ。
手を切った人がいたみたいで、包帯の代わりに何かをまいてもらっている。
何かが起きたことは確実で、だけどそれが何かはわからなかった。
ミサイルの直撃ではなさそうだ。
現実味も乏しい中、テレビに釘付けになる。
誰もが黙っていた。
私自身は、普通の日本人だと思っているけれど。
かと言って何かしているわけでもなく、保守系のまとめサイトを巡回するぐらい。
面白い市議がいて、その議員ブログも読んでる。
朝鮮有事について何度も何度も危機啓発をしていた人だ。
メディアに不信感を持っている者として「米軍侵攻」のテロップに苦笑い。
これは侵攻でもないだろうに、そう思ったからだ。
虚仮にされ続ければ、米軍は動くだろう、誰でもわかる。
いつもの偏向報道だけが「侵攻!」と大騒ぎ。
自衛隊は動くのだろうか。
日米安保があるから、やっぱり行くんだろうな、と思った。
友人の自衛官の身を案じる。
スマホを手に取り、電話してみたい欲求にかられたが、
お国の一大事に電話なんてできんよな、と思い返す。
不気味な振動は、あれから何度か散発的に繰り返される。
・・・これは何なんだろう。
テレビの報道を見ていると、どうやら米軍が北朝鮮に先制攻撃をかけたらしい。
アナウンサーも早口で、少しパニック気味。
情報も錯綜しているようで、具体的にわかったことはこれぐらい。
北朝鮮の軍事拠点に、同時多発的に空爆をかけたようだ。
在日米軍も攻撃に参加したようだ。
演習のために展開していた空母群からも攻撃。
テレビの向こうには、火の海になるソウルの映像。
これを撮ったカメラマン、生きて帰れるのかな?と心配してしまう。
誰かが「あんなとこに首都を置くからだよ」「大砲が届く距離なんだ、開戦と同時にこうなるさ。」としたり顔で話している。
私も(ネット見ているやつは常識だけどね)と声に出さずに同意。
テレビの向こうのアナウンサーは、まるで故郷が崩壊したかのように、悲痛な表情で大変なことになりました、大変なことになりましたと壊れた玩具のように繰り返しており、今にも泣き出しそうだった。
「帰化人か通名だったりして」と誰かが囁く。
このとき、モニターの前の私たちは、自分には無関係だと思い込んでいた。
ガラスが割れたことで、一瞬、頭が真っ白になっていたが、次第に冷静さを取り戻してきた。
朝鮮半島で、戦争というか、少し大きめの軍事的な衝突が起きているらしい。
モニターの向こうでは映画みたいなシーンが続く。
ぽかーんとして見ていることしかできない。
ところで、この揺れと轟音は何なんだろう。
次にテレビに映ったのは、
崩れゆく東京タワーだった。
誰かが悲鳴をあげた。
不安と言うよりも、何なんだ?とあっけにとられた感じ。
誰も現実味なんてなかったんだ、この時は。
自分自身が当事者になるだなんて、私も思っていなかったし、
あのテレビの光景を目にしても、何も感じなかったのが実際のところ。
報道の現場にも色々あるのだろう。
「そういう目」で見れば、日本人なのか、そうでないのかがわかるような気がする。
さっきとは別のアナウンサーが、口にした。
覚悟を決めた表情で、ゆっくりと、しっかりと、口にした。
「国内で、治安を乱す武装ゲリラが多発しており、首都圏で多数の死傷者が出ております!」
「未確認ではありますが、朝鮮総連から武器が提供されたとの」と話しかけたところで、
火の海のソウルを見て半泣きになっていた女性アナウンサーが「そういうこと言ったら、出世とか全部、終わりだからな、おめぇ!」が凄まじい形相でマイクを奪おうとした。
半狂乱の絶叫は、後半は聴いたことがない外国語だった気がする。
その女性アナウンサーを引きはがしたのは、カメラマンだろうか、ADだろうか。
「ここは日本だ!日本が大変なことになってるんだ!」と叫ぶ。
次のシーンは、爆破された警察署だった。
人らしきものが地面にたくさん倒れている。
同じ色なので、制服だとすれば、あれは全部警察官なのだろうか。
パトカーも炎上していた。
女性アナウンサーが「先制攻撃をする悪い米国の基地なんか、日本に置かせるから、正当防衛でやられただけよぉっ!」と叫ぶ。
すでに放送とは思ってないのだろう。
そのまま放映されている。
この醜態にドンビキしながらも「混乱してんなぁ」とツッコミを冷静にいれる。
ターゲットである金一家がどうなったかは不明らしいが、ほとんどの軍事拠点は順調に破壊できたそうだ。
合間合間で、日本国内の報道も入る。
ダムが壊されたとか、変電所が破壊されたとか、
山の鉄塔が破壊されたというニュースが飛び込む。
だが、映るのは一回だけで、「誰が壊しているのか」は滅多に報道されない。
さっきの米軍の先制攻撃とリンクしているんだろうか。
リンクしているんだろうけれど、それが自分にどう影響するかなんて考えもしなかった。
そして、ダムが破壊されようが、山奥の鉄塔が破壊されようとも、
自分自身に何か影響があるとは、想像することができなかったんだ。
警察の被害は甚大なようで、場所によっては全滅らしい。
治安騒乱が目的なのだろう。
それでも、私たちは冷静だった。
冷静というよりも、当事者意識に欠けていたのだ。
画面の向こうでは、救急車や消防車も燃えていた。
「こういうのも狙われるのか」と納得。
トランスが破壊された変電所。
荒い画像だからスマホで撮影したのだろう。
携行型のロケットランチャー(RPG)が火を噴き、命中。
まだ明るい時間というのに、宙を舞う電線からは目を刺す閃光がバチバチバチッとほとばしる。
野次馬の前列が、バタバタっと倒れ、映画みたいに血を吹き出していた。
意味をもつ単語ではない、まさに悲鳴が響いた。
撮影者だろうか、うめき声が大きく音に残っている。
死ぬ間際に撮影されたものかも知れない。
「日本人よ、逃げろ」という音声が残っていた。
(逃げろ?って何だ。)
(誰から、何から逃げるんだよ)と心の中で。
(そして、どこに逃げるんだ?)とか
(なんで逃げるんだ?)とか、ぐるぐると考える。
「ねぇ、あの看板、この近所じゃない?」
破壊された変電所の、後ろの看板は見覚えのあるものだった。
空気が変わったのは、このあたりからだったろう。
だけ、まだどパニックにはならなかった。
というよりも、なれなかった。
自分が当事者なんだと信じたくなかったのだろう。
そして暗闇がきた。
振動のたびに、電灯が明滅していた。
大きな地震とかだとこんな風になるよねとか思ったのだが、
あれは変電所などが破壊されていっていた振動なんだ。
最初に落ちたのは、テレビ。
砂嵐になる。
これも後で考えれば当たり前のこと。
東京タワーが倒されたのだ、スカイツリーも破壊されたのだろう。
そしてほどなく、電気がストップした。
停電だねと笑っていたが、その後、電気は半年間、復旧しなかった。
電気だけじゃない、水もガスも、あらゆるライフラインが寸断されたままだった。
情報に飢える。
デスクトップPCは動作しないが、ノートパソコンやタブレットは生きている。
動画サイトやテレビ局の動画チャンネル、
政府のHPを読み漁り始める。
昼間でも、電灯がなければ、建物の中ってこんなに暗かったのか。
徐々に不安が襲ってくる。
最初の一人が、家族に安否確認の電話を入れ始めた。
我も続けと誰もが家族に電話をかける。
これも当たり前だが、やがてつながらなくなる。
回線が落ちたんだ。
一つには「効率化」の名のもとに、ギリギリの規準となっていたこと。
全員で通話すれば、ダウンするのは当然。
それなりの安全率は見ていたのだろう、かろうじてつながったんだ、最初は。
「あれ、つながらないよ?」
「俺もだ。」
スマホやタブレットで動画を見ていた者が口にする。
当たり前のことだった、後で考えれば。
変電所だけではなく、通信ケーブルがやられたんだ。
携帯の通信局もやられ、電話は不通状態になった。
変な話だが、ソウルが火の海になろうと、
東京タワーが崩れ落ちようと、パニックにならかった群衆は、スマホがつながらないだけでパニックになりはじめた。
「だって、Wi-Fiは空を飛んでくるんでしょ?」
「マークたってる、ついてるのにぃっ!」と女性が半狂乱。
「Wi-Fiの機械から先は有線なんだよ」と男性が冷静に切り返すが「だったらどうやって検索したらいいのよ!」と、女性の声は怒号になっていた。
小さな爆発音も聴こえる。
いまは、この音が何かわかる。
どーん、どーん、どーん。
日本のライフラインが破壊される音だ。
だが、それ以外は静寂。
街ってこんなに静かだったっけと思うぐらい。
あらゆる通信端末、電化製品が沈黙。
自動車のエンジン音がひどく大きく聴こえるぐらい。
何をしていいかわからず、何ができるかわからず、
何をすればいいかわからず、茫然。
誰も声を発しない。
街に静寂が訪れた。
小さな爆発音だけ継続している。
タクシーも捕まるわけないので、この場に留まることに。
会社のメンバーで打ち合わせて、買い出し班を決めた。
想像通りだが、食料はまともに手に入らなかった。
コンビニは、まさに怒号まみれ。
おにぎりは二個までと叫ぶ店員を、誰もが無視する。
日本人のモラルってどこに行ったんだ?
給湯室は使えないらしい。
そういえばIHに切り換えたって社長が自慢してたなぁ。
屋上のタンクに残っているんだろう、水は出るようだ。
節約のため水洗便所は流さないようにとお触れが出され、女性が露骨に嫌な顔。
結果であるが、食料はまともに手に入らなかった。
だけども、これが深刻な事態であるとは、誰も思っていなかった。
どうせ国が、行政が、なんとかしてくれるさ、
たかをくくっていたんだ。
国も、行政も、来なかった。
食料の配給は、結果的に一度も受けることはできなかった。
これも考えれば当たり前なのだが、電車が動かず、私たちも移動できぬ中、公務員だって自由に動けるはずもない。
治安維持にあたるための警察官は、車両や警察署ごと一番最初に吹き飛ばされた。
「配る人手」がいなかったんだ。
パソコンの導入にあわせ、企業も事務職を減少させた。
実は公務員も凄まじく削減されていたらしいと知ったのは、生き残って数年たってからのこと。
東日本大震災でも、自衛隊や米軍が助けにきた。
数日さえ耐えれば、食料は届けられたんだ、自然災害ならば。
だけど来なかった。
自衛隊も米軍も「敵国」と戦っている。
考えれば当たり前なんだけど、助けに来れるわけ、なかったんだ。
これも生き残ってから気づいたこと。
そもそも、初期において警察は集中的に狙われたらしい。
署によっては、殉職者が8割を越えていたとのこと。
有事発生から3時間以内で、だ。
誰も助けになんて、来なかった。
当たり前のことだったんだ。
誰かが助けにきてくれる、
そして「自分は何もしなくていい」というのは、錯覚だった。
ネットでまとめサイトを見ていれば、情報通のつもりだった。
危機感をもっているつもりだった。
だけど、私自身も平和ボケしていたんだろう。
だけど、地方出身で一人暮らしの私は、ここに留まるほうがマシだと判断。
結果、半分ほどの人間がその場に残った。
幸いなことに、屋上の水タンクが大きかったため、水だけは残った。
あれほど苦労した、食料の買い出し。
二度目以降は、怪我人が出た。
奪い合いという状況で、3日目には新たな食べ物を手に入れることはできなくなっていた。
コンビニの配送のトラック、あれから3回、来ただけだった。
その度に一瞬で空になる状態。
幹線道路が破壊されたこと、トラックの運転手が出社できなかったことが原因らしい。
これも考えれば当たり前のことだったんだ。
3度目の食料調達の際、本当に僅かな、やっと手に入れた食料。
途中で襲撃にあい奪われてしまう。
大怪我でなかったのは幸いだが、次からは護衛をつけることになる。
だけれども、護衛をつけて大人数で行ったところで意味はなかった。
何度、行こうとも、店に商品が並ぶことはなかったからだ。
「本当はあるんだろ!」と怒鳴った男が、倉庫に侵入。
チャンスと思い、私もなだれ込む。
倉庫は、空だった。
怒鳴っていた男も膝から崩れ落ちた。
道路を走る車もほとんど目にしない。
ガソリンスタンドに、ガソリンが届かないらしい。
スタンドにいってもガソリンは手に入らなかった。
製油所が、テロで大炎上を起こしていたらしい。
これは後になって知ったこと。
幹線道路で破壊されたタンクローリーの車列が、有事後に繰り返し放送されたっけな。
残っていた者で相談。
「避難所がどこかにあるんじゃないか?」
「そうだ!避難所にさえ行けば!」
「なんで今まで気づかなかったんだ」
途端に皆、明るくなる。
「ところで避難所って、どこ?」
そうだった。
スマホも駄目、テレビも駄目、ラジオも駄目。
ラジオは電波塔がやられたんだと思う。
社内の資料もペーパーレスになって久しい。
紙の地図は、一枚もなかった。
騒乱が、来た。
レイプ騒ぎとか、食料を狙った強盗が多発しているらしい。
口コミなので、真偽を確かめる術など誰もなかったのだが、
疑う者も誰もいなかった。
生き残ったあとに調べれば、結果的に事実だったようだ。
水だけは持っていた。
全体的に若い者たちばかりだったことも幸運だった。
「歩くしかない」
平和ボケしていたのは事実だが、比較的まともな部類だったんだと思う。
自衛隊もこない、米軍も来ない。
だから、当然、行政も麻痺している。
この結論に早期に至ることができたから、生き残れた。
移動を覚悟した際に、みんなで決めた移動先も正解だった。
海を目指そう、太平洋側だ。
基地機能をもっている、もしくは近い位置。
基地の近くなら、海外からの補給があるかも知れない。
国連も来ているかも。
これがビンゴだった。
徒歩での移動、これに耐えることができたから。
総行程は80km。
車で移動すれば、一時間ちょっと、二時間はかからぬ距離だった。
僅かな食料と水を装備し、重量10kgほどを背負っての移動。
運動靴などもなく、革靴で移動する羽目に。
道路は寸断されており、幹線道路は避けつつ移動。
正直、楽ではない。
数日にわたる強行軍。
道中でも様々な事件があったが、割愛しよう。
女性の問題や対立、よく聞く話である。
たまたまであったが、「集団」として、体力の平均値が合格点だった。
そして、判断が速かったことが生存できた理由。
役立たずと思っていた部長、恰好よかったな。
日頃から組織として動いていたため、社内の指揮系統で動けたのも幸いした。
無事に基地周辺に到達。
そこは避難民のキャンプと化していた。
食料が満足に配給されたわけじゃない。
戦争に行くための物資の積み下ろしがメインであり、私たちはオマケだったから。
だけど、「並べば与えられる」ことは、素晴らしいことに思えたんだ。
避難民のキャンプにもテロリストが混ざっていたらしい。
自爆テロを行おうとして、ギリギリで未遂。
おかげで飯にありつくのが少し大変になってしまった。
身分証明とリスト化をしたかったようだが、
行政マンはいないし、全ての端末は死んでいる。
そもそもパスポートなんて持ち歩いていない。
便利さに慣れ過ぎた日本人は、実は生き物として弱くなっていた。
ツールがなければ、何もできない。
ライフラインが耐えれば、即座に命の危険に晒されるほど、私たちの周りには便利が溢れていたんだ。
溢れすぎていたんだ、有事後のテレビは繰り返す。
考えてみれば、何もかにも、当たり前のことだった。
人口を過度に密集させた、効率の高い街で。
外部からの補給が断たれた場合は、一瞬で物資が枯渇すること。
その中には食料も含まれているという現実。
結果的に「備蓄」としても機能していた揺らぎは、
「無駄」として「改善」されつくしていた。
どこにも「余剰」なんて、そもそもなかったんだ。
自治体の保有する緊急物資も、一週間程度だったらしい。
少ない人手で配ったようだが、行きわたらせることはできなかった。
どこに食料があるか伝える術もなければ、配る方法もなかったからだ。
仮に行きわたったとしても、足りる量ではなかった。
有事後にわかったこと。
多数の犠牲者が出た。
想像を絶する死者数だった。
中には「勇気を出して」戦った者もいたらしい。
警察官の一部や、放水で戦った消防官もいたようだ。
数日を経過してのちは、これが「国内での戦争」と気づいた者は立ち上がった。
警察・消防、海上保安官。
自衛隊抜きで、国内を守る責務を背負う者たちがいる。
初期において相当の被害を受けたが、戦うべく立ち向かったのだ。
相手は、後方破壊を目的とした、テロリスト集団。
だが、凄まじいまでの返り討ちにあう。
武装が違い過ぎた。
ほとんどは、無駄死にと言ってもいいほど、
事実上の虐殺となってしまった。
ニュー南部で自動小銃にかなうわけがない。
陸自はどうだったかと言えば、原発を守るために手をとられていたこと。
そして、陸自が来たら「敵は逃げる」ためいたちごっこだったらしい。
そもそも頭数が足りておらず、どうにもならなかったという。
破壊活動に巻き込まれた方もいたが、それは少数。
その戦死者のほとんどは餓死者だった。
ライフラインが消滅。
支援が受けられず、公助までに時間がかかる場合は、3日~一週間で限界を迎える。
通信手段が全滅。
安全な場所の把握ができない。
行政も麻痺しており、発信以前に「判断」できる体制を維持できなかった。
公務員の、「頭数」の問題もあった。
判断を誤り、山中に逃れた集団もいたようだ。
何もない山中で、餓死で全滅。
特に都会で、ではあるが、
日本全国で多数の餓死者が発生した。
後方攪乱の武装勢力がどこから上陸したのか。
水際作戦に失敗したのか?
様々な議論になったが、答えはシンプルだった。
有事となる前に、普通に民間の旅客機に乗って入国しており、
ビジネスホテルに「堂々と宿泊」して潜伏していたのだという。
余りに一方的に警察が陥落したが、襲撃した際には「軍服は来ていなかった」そうだ。
一方的なものだったらしい。
いま思い出せば「スリーパー」とか、「スリーパーセル」って発言しただけで、女性評論家が袋叩きにされていたなぁ。
生き残った後、その言葉の怖さを知った。
最初から、いたんだよ。
(続きは書くかも知れないし、書かないかも知れない。)
難民に備える「べき」とか
後方破壊活動に警戒する「べき」とか
私ももっともだと思うし、実際、必要だと思う。
しかし、そのような「政治分野」の話は、
すでに間に合わないように思う。
勉強せずに、試験の前日になったようなもの。
泣いても笑っても、起きるときは起きる。
そのときに「べきべき」言ってても始まらない。
家族の集合場所を決めたり、
備蓄できる食料と、
何より「水の備蓄」をしておくこと。
誰も助けてなどくれない。
今の法体系では、行政は動けないだろう。
効率化を高めすぎたインフラは、脆弱性となって牙をむく。
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腹を括り、胸を開く。
日本を始め
私たち地球人類の天命が完うされますように
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恐らく、いろいろな意味で、異常事態ですよ。