昨日、九月定例会が終わりました。
大混乱?と言っていいかは分かりませんが、決算にしては揉めたと思います。
議会は延長を繰り返し、19時まで延長。
実際に終わったのも18時過ぎだったと思います。
実は3つも本会議で否決がでまして、ニュースに。
副市長の人事案件も取下げとなり、市政は大混乱にあります。
条例が1本、契約案件が2本、否決になりました。
議会人ならば、この重みが分かると思います。
採決状況ですが、もっとも少ない賛同者は3名のみ。定足数は20議席です。
もはや再議からの特別議決とかではなく、どうしようもないという状況。
報道では「市長と議会の確執」みたいに報じられておりますが、実は私も状況が分からない。市議が状況が分からないのに、報道関係者はもっと意味が分からないのだろう。
びっくりするかもしれませんが、情報が何もない。本当に何もないんだ。
このあたりは後日、きっちり書こうと思いますけれども、わけがわからない。状況把握ができないという意味で。
かつて私自身も議長会派の代表を務めておりましたが、前政権下においては「与党会派」が結束しており、市長から議会に議案を諮られるにあたっては、丁寧な説明であったり報告というものがありました。いまは、ないんです。
各会派の代表、与党会派は3名でしたから各会派の代表で協議することも頻繁にあったし、市政の状況というものは把握できていました。
私たちは、いまは市長選に敗れて「市長野党」のポジションであり、「多数野党」という形ではあります。その上で審査にも丁寧に応じているのですが、なにぶん情報が出てくるのが遅い。副市長の人事案件などは、非常に重要なものなのですが、代表者会議の場で名前が出てきたのは議会の後半。
「はぁ??」という状況で、何の準備もできていなかった。
いや私がではなく、たぶん全ての人が。
議会の同意人事ですから、議会の多数を得なければなりません。
市長が提案するのですが、議会の過半数の賛成が必要なのが副市長の人事です。実際の選挙です。
そのため、「議会側に、応援する議員」の、ようは後援会長的な方を作り「どうか頼む」「協力を」と調整していきます。
中には「賛成してもいいが、この案件はどうか」と交渉を持ちかけられることもある。それを村社会だと批判する人もいるだろうし、私にも同じ気持ちはある。とはいえ多数派工作というのは楽ではなく、凄まじい政治調整が必要です。
私は議長会派の代表として、議長選挙と副市長選挙を2回、計3回、戦っています。ただ、今回は「議会側での根回し」はありませんでした。執行部からは連絡はありましたが、議会における同意人事は”議会側で、議員自身が根回し”するものであり、その部分が全くなかった。
というか、私にはなかった。それで、諸派だから無視されたのかな?と思ったら、他も似たような状況。そもそも人事で名前を出すのが遅すぎて、誰も何も対応できない。私が応援する立場であっても、これは対処は不可能な日程。
前日か前々日に、工藤市長の新与党(旧・野党)のベテラン議員が調整に入ったと噂で耳にしました。ただ、この土壇場では交渉は成立するはずもなく、破談したそうです。そして、調整に動いていたベテラン議員は、当日の本会議は欠席してしまうという状況。
すでに建設経済委員会では「全会一致で否決」という珍しいものが複数でていた状況であり、委員長報告においては「審査の結果、賛成なしで・・・」という初めて聞くフレーズが連呼されておりました。
ここで工藤市長系の議員が欠席してしまったのですから、最も少ない議案では「賛成3」という事態になりました。余談になりますが、その条例の根幹事態は評価すべき点もあると考えたので、私は(否決されることを理解しつつも)「理念については理解を示す」程度の賛成討論を行い、(本来は工藤市長の野党的な立場の)私が賛成にまわって3議席です。つまり、実質2議席のみの賛成。
ざっくり書きましたが、これはそのうち詳細も書くべきなのでしょう。
結構、大変なことになっていて、否決された残る2本は契約案件。
議案が否決された場合には市長は再議を行うのが通常の手続きですが、「賛成が事実上2議席」では再議をしても無駄です。数議席であれば調整や根回し、政策上の交渉でどうにかなるんでしょうけれども、無理です。(議長選などを戦って経験からも、ひっくり返る数字ではない。)
また、契約案件については「再議ができない」と伺いました。
そのため再度、臨時会を開く等になろうかと思いますが、賛成2議席では何度、臨時会を開催しても無駄ということになります。
そもそも「議員側に、審査に足るレベルの情報がない」状況で、何もかにもが突然、ポンッと出てくる。各議案には複数の事業が含まれるわけですが”これだけは絶対に無理”という箇所が各議員にはあるわけで、だったらそこをどうしていくかという協議を今まではしていたんです。何も、ない。マジで、ない。
そのため、ぶっちゃけなんで否決されたのか、
どういう理由で何がどうなっているのか、全景を理解している議員もいないと思います。
っていうかですね、私はご飯を食べたり懇親会でどうとか、そういうタイプの議員ではありません。また、現時点では(前政権の与党という意味では)現市長の野党的な立場なのですが、(他の市議から聞くところによると)「一緒にご飯を食べに行ったり」という経験がないとのこと。また「政策上のくだけた会議」も、ない、と。ゆえに、市長が何を考えてこの議案を出したか等も、その考えが分からない、と。
私はベタベタするのが嫌いなタイプなので、議案だけで構わないと言う立場ですが、そういう日常からの接点を求める市議だっております。こういう日頃の部分が一切なくて、市長サイドのことが分からないんです。そして分からない議案には、立てない。可決した際の責任は議会が負うことになるわけで「分からないけれども立つ」というのは、私は好きではありません。
これは市長と議会に確執があるのではなく、そもそも情報を共有するルートが単に構築されておらず、なんで議会に諮られたのかを議員それぞれも把握できていないだけで、確執以前の状況です。特に喧嘩?になっているわけでもなく、恐らく確執というものもなく、そももそも会話が始まっていないような状況です。
「情報は取りに行くものだ!」というお叱りを受けるかもしれませんが、議決を得るにあたっては説明責任は、賛同を求める側にあるわけで、それでもなんとか知ろうとはするのですが、なにぶん突然に出てくるもので対処にしようがない。
私も情報がないし、事態が分からない。
いったい、これは何なんだ、、、
行橋市政、大混乱。
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市長は素人ですか?
とはいえ、このような情報が有権者としては有難いです。
提案する予定の政策、決まった政策が大事なのはもちろんですが、よほど詳しい人でないともしくは関係者でないと正直ぽかーんです。
全国各地の地方議員の方々、議会情報や陳情状況など公開できる範囲で教えて下さい。おじさんおばさんが普段おしゃべりしているような内容でいいんです。
今日の小坪氏の情報は、行橋市民にとっては非常に重要な情報であり。
行橋市市議会議員全員にとっても、必要な情報公開であると思いました。
でなければ
行橋市議会VS市長
議員が行政の邪魔をしている
新市長が議員に虐められている
と言うような誤解を受ける可能性があるからです。
そのような誤解は、行橋氏市民にとっても、行橋氏市議会にとっても、行橋市市議会議員各氏にとっても不幸な誤解になります。
行橋市で何が起こっているのか
自分たちが選挙で勝利させた新市長がどのような市政の舵取りをしているのか
決して嫌味や皮肉の意味では無く、応援した市民も、前市長を応援した市民も知りたいはずです。
また、知らなくてはなりません。
このような形で副市長が議会を通らない。
一回目でも衝撃でしたが、今回も、と同じ候補が諮られたのかどうか私には不明ですが
候補がどなたであっても衝撃です。
何より各議員氏ご自身が、立場の違いはあっても等しく議会人として衝撃ではないかと私は思います。
想像でしかありませんが
このような状態ですと、市政全般が不安視されます。
もちろん日々の窓口業務や計画されていた市政は職員さんたちの努力と能力で進むことと思いますが
長期スパンの業務などに、現在目先として見えていない部分に、遅れが来るように思えます。
それは今すぐ不利益は出ないかも知れませんが、後々大きな不利益になる可能性を思います。
目下、目の前に見えている混乱と不利益。
現在見えていないものの、長期に渡ってやって来るであろう不利益。
二種類の不利益を考えます。
新市長が市民の為に、
行橋市の不利益回避の為に全力で市長の責務を果たされることを、
市外から誠に僭越でありますが期待し望みます。
(もしかしての邪推ですが、新市長氏は頭を下げることの出来ないタイプであられるのでしょうか。市長は、トップは周囲に頭を下げることが出来なければ務まらない立場だと私は思っています。祭り上げられたとしても、それだけでは、そのままでは、市長の仕事は務まらないからです。)
以上 文責 BLACK
何がどうなってるのか行橋市の事は何も分かりませんが、市議には何よりも先ず市政ですもんね。このブログは行橋市の方達も沢山見ておられるでしょうね。健闘を祈っています。
村上誠一郎が処分されるようで良かったです。何も対処しなければ、それこそ安倍総理が居るからと投票所に足を運び自民党議員に投票していた、安倍政権の時に確立した岩盤支持層から背を向けられてしまうところでした。安倍派パージしてる岸田政権も、それ位の良識は持ち合わせていたので良かったです。
🔻茂木自民幹事長、村上氏処分を党紀委諮問へ 「国賊」発言、安倍派猛反発
2022年09月29日20時10分 JIJI.COM
自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立会長代理(左奥)=29日午後、東京・永田町の同党本部
自民党の茂木敏充幹事長は29日、故安倍晋三元首相を「国賊」と表現した村上誠一郎・元行政改革担当相の処分を党紀委員会に諮る考えを示した。処分の申し入れに訪れた安倍派の塩谷立会長代理に伝えたもので、塩谷氏が記者団に明らかにした。
「国賊」発言の村上氏処分も 自民・世耕氏
安倍派はこれに先立つ総会で、村上氏に厳正な処分を求める決議を行った。塩谷氏は記者団に「大変問題な発言だ。(衆院選への)立候補にも安倍総裁の公認をもらっている。その人を国賊と言ったら、自ら先にやめるべきではないか」と指摘し、自発的に離党するよう訴えた。(2022/09/29-20:10)
記事にもあるように安倍総理を常に悪し様に言っていた村上誠一郎であっても総理が公認してくれたから当選出来たのに恩を仇で返すとは、そんな人間性の議員など要らない。村上の妹は立憲岡田の妻らしく村上はトロイの木馬とも言われてたそうですが、そんなエエもんかしら?知らんけど。
器じゃないとゆう事ですね。
飾り以下。。。
ミンスの香り、ぶんぶんする。。。。
有権者、やっちまったな~~。
市長はいったい何がしたいのか?
市議の経験があるのだから玉砕するのはわかってるはず。
無能なら側近の言うとおりにすればよいと思うのだが、
見限られてしまうということは、逆ギレしたのかな?
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共産党は2016年9月13日からの警告を無視し続けましたね。
ならば、下記は決定事項と承諾したものと見做します。
・『テロを利用する共産党』
・『テロリストの味方である共産党』
・『テロに屈する共産党』
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何だかデジャヴですね。
2009年9月16日から2012年12月26日迄は、日本中がこんな感じでした。
次から次へと機関銃の様に繰り出される碌でも無い政策に、随分と振り回され続けて居ました。
余り再経験したいものではありませんが、行橋ではまさかの再来なのでしょうか・・・。
行橋市長は、執行部(市役所職員)から、総すかん喰らっているのですか?
議会審議がスムーズに行くのは、執行部の事前根回し(近年評価が低いですが…)の結果ですよね?
私の地方公務員としての経験から言うと、議会の審議は、①執行部からの議案提出、②議員さんからの提出議案を含めた、行政一般に対する質疑、になるかと思います。
日本の議会では、議員が質問し、執行部(首長or担当部所の長)が回答し、執行部からの質問は許されません。私はこの慣習が時代遅れであり、税金の無駄飯喰い議員が跋扈する最大の原因であると思っているのですが…(日本の社会慣習である「根回し」が否定されるのであれば、双方向の対等な質疑応答が、最も合理的な解決策です。勉強しないバカ野盗、マスゴミは猛反対するでしょうがww 執行部が質問できるのであれば、立件狂惨党等の輩は、瞬サツされるでしょうし♡)
議員さんの質疑内容については、予め質問意趣書が提出され、凡その内容把握が出来ます。(議員次第ですが…) 関係部所の職員(課長補佐、係長辺り)が議員さんにアポを取り、質問の詳しい内容、趣旨について確認をします。質問によっては色良い回答が出来ない場合もあり、その場合議員さんの不勉強も晒すことになりかねないからです。また、議案の場合は、提出の背景等周辺状況について、詳しく御進講し、もし質問される場合は、一定水準以上の質問となるよう提案します。
勿論、与党については、懇切丁寧に御進講しますが、反対が判っている野盗については、質問の趣旨確認がメインとなり後は手抜きです(^^♪ 本庁であれば、議会前、中は、兵隊と言えどもとても忙しい。時間は貴重ですww 場合によっては、アポ取りも出来ない場合があり、その場合は事前準備でシぬ思いですw 的が絞れません。
さて、議員さんの(質問摺り合わせを含めた)趣旨確認が終われば、関係部所の職員で「想定質問」を作成します。想定質問、回答案、(必要があれば)簡単な背景説明をA4・1ページに纏めます。概ね答弁者は老人が多く、小さいポイントは使えませんので、的確簡潔にまとめる必要があり、役人の文章力が鍛えられます♡ 私は不得手です。何時も、今回もコメが長い…w
それを集めて、事前に、部長、課長、作成職員参集の元「部長勉強会」を開き、経緯等の説明、回答修正等を行います♡
当然、知事回答案件であれば、その後、全部長、関係職員を集めた「知事勉強会」となり、同様の作業を行います。
そして1日分の想定問答、100~200ページものの資料を持たされ、勇躍、議会へ出陣となるわけです。担当職員についても、業務の理解度、折衝力が試され、評価に繋がって行く筈です(^^♪
通常そのような準備を行いますので、ほぼ、事故は起こりません。
国の場合「議院内閣制」であり、野党が勉強すればスムーズな議事進行・税金節約ができると思いますが、地方自治体では、米、下チョンと同様「二元代表制」となり、執行部と議会の逆転が起こり得ます。その場合はより綿密な事前準備(票読み、説得、妥協)を行いますので、今回の御市の事例は、珍しいですね~。執行部の反逆でしょうか?