平成29年6月議会(3)

◆5番(小坪慎也君)
 それでは、3つ目の質問に入ります。政党機関紙しんぶん赤旗の庁舎内の勧誘・配布・集金について問います。
 これですね、平成29年3月議会におきまして、私が質問しましたところ、禁止すべきではないかと、勧誘・配布・集金についてと。その中で、市長の答弁をいただいております。誠にもっともであると感じる部分が多々ございまして、他の自治体でも既に禁止されている状況等々もあると。本市においても、今後は禁止の方向で検討してまいりたい、という声がありました。またこれは確認を取りましたところ、禁止ですという意味ですかと、制度について検討するということでしょうか、ということを問いました。その通りです、という答えがございました。
 行政対応としては、どういうかたちになったでしょうか、という部分をお伺いいたします。どのような対応を取っていただいたんでしょうか。

○議長(諫山直君)
 総務部長。

◎総務部長(灰田利明君)
 お答えいたします。平成29年4月1日付、ことしの4月1日付で行橋市庁舎内管理規則を改定しております。行橋市庁舎内管理に関する要綱を同時に制定いたしております。主な内容といたしましては、飲料、弁当などの職員の福利厚生に関する部分は対象外としております。物品、政党機関紙等の新聞も含みますけれども、物品の販売、勧誘などの営業行為、ビラの配布は、許可申請が必要でございます。また勤務時間内と執務室内での行為は、許可はいたしておりません。
 平成29年3月議会における一般質問でも御指摘をいただきました。市長からも答弁いたしましたように、個人情報保護センシティブデータの取り扱い、それからコンプライアンスの観点から、執務室内に入る者について制限をしておりますので、申請を受け、許可をする場合でも、廊下などのカウンターの外で、かつ勤務時間外の行為のみ認めることとしております。以上です。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 実施状況と効果について、お伺いいたします。どういう感じになっているでしょうか。

○議長(諫山直君)
 総務部長。

◎総務部長(灰田利明君)
 お答えいたします。配布・集金・勧誘を目的とした執務室への立ち入りはございません。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 私は今回、これは、執行部は非常によく練り上げたなと思って、感心という言い方が適切かどうか分かりませんが、素晴らしいなと思っております。
私の認識と差異があるとまずいので、私の認識をちょっと述べさせていただきますが、これは飲料や弁当等々、職員さんの福利厚生上必要なものは、フリーというわけじゃありませんが、ホワイトリスト・ブラックリストの観点に基づいて、そもそも区分けをして、各種の営業行為全般に関して、執務室の入室について管理をするようになったというか、より厳格になったという認識でよろしいでしょうか。

○議長(諫山直君)
 総務部長。

◎総務部長(灰田利明君)
 執務室内、カウンターの内側でありますが、やはり個人情報等々の情報がございます。やはり外からの入室ができないということでありますので、そういったところは厳しくなった、管理ができたというふうに考えております。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 これはですね、ずっと継続してやってくる中で、松本副市長から何度も答弁をいただいていたんですが、決してしんぶん赤旗をターゲットにしたものではないなと、そういうふうに感じました。ただ、その中で、いま答弁にありましたように、物品の販売の中に政党機関紙も含むと。これは極めて美しいやり方というか、まさに行政の在り方かなと。大事な個人情報もありますし、誰でも彼でも入れるかたちではないよと。かといってすべてを禁止するわけにもいかないから、営業の許可申請を取っていきますと。
 何で美しいかと言うと、これはちょっとロジック的な部分でいきますと、これは禁止と書いてないんです。そういうふうに認識しております。禁止と書きますと、例えばおかしいんじゃないかと訴訟が起こされた場合は、私は訴訟リスクになると考えておりますし、今回は法に基づいてという部分を非常に考えて質問を行っているんですが、司法判断がない状態で突然禁止と述べるのは、私はまずいと思うんですね。
庁舎管理規則で見れるのは就業中の執務室内のみであると考えておりますから、ビラのチラシを壁に設置するとかまた別の話が出てくると思いますけど、職員を考えていくに関しては、執務室内、執務時間内というのは、これはきれいな切り分け方なんじゃないかなと。
 またコンプライアンスの観点からという部分がございましたが、これは私、先般、またずっと議会で問うてきた内容なんですが、まさにここのところを大切にしていくのは、公共施設の在り方として本当に大切なんじゃないかなと考えております。全国にも恥じない先進的な取り組みじゃないかなと考えております。執行部は、いかがお考えでしょうか。

○議長(諫山直君)
 松本副市長。

◎副市長(松本英樹君)
 お答えいたします。この件について、いま議員が言われたように、長い時間を要しての議論を、この場でもしてきましたし、いま部長が答弁したような制約と言いますか、一定程度の管理要綱を作った。それによって職員に対してもそうですけども、通常の業務に支障なくいろんな情報を取りたい人は取ればいいわけですから、そういったことができる、ある意味、小坪議員が評価してくれると、同じような認識は持っております。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 長らくこの話は政策討論でやってきました。その中で最近感じるのは、私も四六時中、24時間見ているわけではないんですが、執務室内において赤旗を、私は見ないですね。変な話ですが、赤旗を見ましたかというか、配布されているのを見ましたでしょうか。ありましたかというか、私は見つからなかったんですというかたちで、大きく状況が変わったなと思うんですが、前はいっぱいあったものが、今は見ないと。
執行部はいかがですか。ありましたか、という質問です。ありましたか。

○議長(諫山直君)
 松本副市長。

◎副市長(松本英樹君)
 私が庁内を回る段階では、以前よりは少なくなったのかなと思っています。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 私は全く見ませんでしたので、以前に比べて状況が大きく変化したなと、改善点だなという部分で考えております。
 赤旗の部分で最後の部分になりますが、庁舎以外の公共施設ですね、市長から答弁を いただいたのは公共施設についてでございますので、3月議会で答弁しておりますように、市役所の庁舎だけでなく、市が管理する施設全般における対応と認識しております。そこの部分について、逐次状況を確認しながら、改善の必要がありましたら適宜対応をお願いしたいんですけど、執行部の対応はいかがでしょうか。

○議長(諫山直君)
 総務部長。

◎総務部長(灰田利明君)
 その件に関しましては、今後適時対応をしてまいります。消防の関係でございますが、消防本部におきましては、行橋市消防庁内管理規定、行橋市消防庁内管理に関する要綱、これを制定しておりまして、市の庁舎と同様の内容で規定をしております。以上です。

○議長(諫山直君)
 小坪議員。

◆5番(小坪慎也君)
 消防の話がありましたけど、公共施設は多数ありまして、それぞれに規定があるかと思います。ですからこの場で公共施設ということで答弁いただいておりますので、今後その他の公共施設についても時々見ていただいて、ちょっと市民からおかしいなと言われるような状況が、もしあるんでしたら、ぜひそういうかたちで、行政的な対応も含めて、ぜひやっていただきたいなと考えております。
 以上をもちまして、4つ目もあったんですけど、時間の都合で次に回したいと思いますが、今回の一般質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。

○議長(諫山直君)
 会議運営上、ここで10分間休憩いたします。
                休憩 14時00分
                再開 14時14分

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